「余命短いなか連れ添うおしどり老夫婦の切なさ」あなた、その川を渡らないで Jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
余命短いなか連れ添うおしどり老夫婦の切なさ
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家に農作業の手伝いに来ている男性だと思ってたら親が連れてきた婿だった。
15歳で結婚したが、「君が大人になるまで待つよ」と夫は手を出してこなかった。17歳になって初めて自分から夫に抱きついた。というエピソードが微笑ましい。
年老いてもおそろいの韓服を着て微笑む二人。今時珍しい、こうありたいと思うような夫婦関係だった。
もっとも、おしどり夫婦の人生は順風満帆では無かった。12人子供をもうけて6人を病気などで亡くした。生きていた頃に買ってやれなかった可愛い新品の子供服をかって、あの世で着れるようにと火にくべる夫婦が切ない。
弱って行く夫をかいがいしく世話する妻。添い遂げるとは愛する人を看取ることでもあることを突きつけられる。あの世で着られるようにと夫の服を燃やす様が切ない。また天で夫婦仲良く暮らせる日が来ることを願ってやまない。
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