「ヒヤリ・ハットのエスカレート」バーニング・オーシャン Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
ヒヤリ・ハットのエスカレート
ノンフィクションだから余計に、ちょっとした気のゆるみというか、小さなミスなのか怠慢か、そういう怖ろしさを思い知る。都合の悪そうなことは自分の胸の内に収め報告せず、結果事態を悪化させる。自分で解決するのが能力、という時代遅れの企業カルチャーは大企業の方が多いかな。現場の意見をきちんと聞いて対処するとか、子会社の立場を考えるとか。
自分の勤める会社ではこうはなりたくないもんだ。そんな自身の振り返りと気持ちの整理も。
映画は、主人公の地味ながらスーパーマン的活躍がすごい。マーク・ウォールバーグはこういう現場の最前線で任務を全うする役がほんとに似合う。対極にいるマルコビッチの本社社員とか、危機的状況でも自ら判断をせずルールを守る操縦士長とか、典型的すぎる人間たちも脚色なしなのかなあ。派手な事故シーンも強烈だけど、そんな登場人物たちが印象に残る。
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