「爆発の臨場感が凄い」バーニング・オーシャン REXさんの映画レビュー(感想・評価)
爆発の臨場感が凄い
実際に起きた事故、生存者の体験を軸に映画化。
採掘稼働の準備が日延べし、損失をくい止めたい親会社から派遣された二人、安全性を重視したい現場の下請けの人間、早く陸へ帰りたい石油タンカー会社の人間と、おのおの思惑がすれ違う。
結局、安全性を軽視した親会社からの意見が押し切られ事故に至ったというよくある人災の話なのだが、親会社側がまるきり計測データを無視したようにも思えず、今回は関係者全員の予想を超えた自然のパワーが悲劇を生んだ気もする。
冒頭、エンジン不調や悪夢など幸先の悪いエピソードでこの先の不幸を匂わせる演出や、隔絶された場所で家族のように暮らす作業員たちの何気ない会話や戯れを散りばめることで、各々の人生に思いを馳せさせる演出もあるが、とにかくこの映画は爆発と火災の臨場感の凄まじさが肝。
CGとは思えない火のうねりは、どうやって再現したのか?と思うばかり。一度暴走したエネルギーの恐怖を体感できる。
ケイト・ハドソンが妻役のちょい役。久し振りに見たカート・ラッセルが渋い。
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