劇場公開日 2017年4月21日

  • 予告編を見る

「反面教師」バーニング・オーシャン ゾンビさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5反面教師

2017年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

『ローン・サバイバー』そして6月公開の『パトリオット・デイ』と、緊張感のある史実モノが得意なピーター・バーグ監督と、今や相棒みたいなマーク・ウォールバーグのこれまた史実をもとにした映画ですね。
『ハンコック』や『バトルシップ』みたいなおバカエンタメ路線から、リアルエンタメ路線への転向で大成功。
『ローン・サバイバー』の緊張感と痛さが伝わってくる描写にハマってしまったので、本作も観ないわけにはいかんぜよと楽しみにしておりましたー💕

オープニングから雰囲気良くて、M・ウォールバーグ演じるマイクの家庭の描写がなんかいいんですよね。
ちょっとした描写がこれから起こる事故を予感させるうえに、(生きてこの家に帰らないとだよね!)という気にもなるステキなファミリー。

娘が学校で発表する「お父さんの仕事」についてをマイクに聞かせるのとか(娘トーク達者!)、コーラの缶で石油採掘の仕組みを説明するのとか、めっちゃ好みです🎵
そして吹き出すコーラからのシーン変わりが、ほほ笑ましい一幕からこのあと起こる悲劇への予兆を思わせて、ありがちだけどいいなぁと思いましたね。

マイクの家族といえば、ベッドでの奥さん(ケイト・ハドソン)はすっごい美人に見えたのに、マイクの仕事場でPCモニター越しに見たら(だいぶ老けたな…)とか思ってちょっと気になってしまいまして…。
いやほんと、ベッドではすごい若々しくキレイだったんですよ!寝起きだからかなぁ?💦

閑話休題。
事故が起こるまでの緊張感がすごくて、観客だけは(そろそろ来るぞ…!)とわかってるだけに、登場人物が気づき始めるころにドキドキが最高潮に達して、一気にドカンと放出される!🔥
そこからしばらくは観てるこっちが震えてくるほどに凄惨な場面が続いて、人間にどうこうできるレベルじゃない…と絶望すら感じてしまいますね。

専門的なところはチンプンカンプンでしたが、事故の起こった経緯はなんとなーくわかるような作りになってますし、その原因は人間サイドにあることが明らかです。
みんな「ちくしょう!」って感じで「ファック!」とか「シット!」とかまぁ言いますよね。
心の中でいっしょに(ファァァッック!!!)って叫んでましたね。(あの時あいつが…バッカヤローッ!)って💢

じぶんの仕事を振り返って、勝手な判断でチェックを怠ったり、コストのために省略すると良くない結果が待っている、というのはホントだよなぁと思います。
それでいて本作は説教臭さがないので、映画としては緊張感を味わうという点で抜群でしたね。
その後の環境被害や影響の大きさを考えると別の描き方もあるとは思いますが、もうディザスター映画と割り切っているのでいいんじゃないでしょうかね💨

コメントする
ゾンビ