バーニング・オーシャンのレビュー・感想・評価
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リスクなしに受けられる恩恵に感謝
ヒューマンエラーにより生じた
ほころびが大事故に至ってしまう。
工期を短くし、経費を削減することに
躍起になり、安全を疎かにしてしまう。
その結果、より多くの損害をこうむってしまう
本末転倒なかたちになってしまう。
なんでもかんでもチェックリストを作る
日本の方が安全なのかもしれない。
この事故を見て、お金だけ払ってリスクなく
安心安全、安定的にエネルギーを
享受できている日本は幸せです。
なまじ日本でも近海で資源が豊富にあることが
わかって、掘削しようとしているが
安全管理、維持管理、コスト、リスク、リターンに
見合っているのか検討していただきたい。
あれだけの大事故で犠牲者が10人程度なのが
奇跡としか言いようがない。
ヒヤリ・ハットのエスカレート
ノンフィクションだから余計に、ちょっとした気のゆるみというか、小さなミスなのか怠慢か、そういう怖ろしさを思い知る。都合の悪そうなことは自分の胸の内に収め報告せず、結果事態を悪化させる。自分で解決するのが能力、という時代遅れの企業カルチャーは大企業の方が多いかな。現場の意見をきちんと聞いて対処するとか、子会社の立場を考えるとか。
自分の勤める会社ではこうはなりたくないもんだ。そんな自身の振り返りと気持ちの整理も。
映画は、主人公の地味ながらスーパーマン的活躍がすごい。マーク・ウォールバーグはこういう現場の最前線で任務を全うする役がほんとに似合う。対極にいるマルコビッチの本社社員とか、危機的状況でも自ら判断をせずルールを守る操縦士長とか、典型的すぎる人間たちも脚色なしなのかなあ。派手な事故シーンも強烈だけど、そんな登場人物たちが印象に残る。
実際に起きた事故の映画
あまりの惨状の再現に爆発の瞬間は息が止まる そして一番ゾッとするの...
BPはあのイギリスの会社?
でも現地で掘削しているのは、海洋掘削会社で別会社だよね。
この場合、現地の設備は掘削会社のものではないのかな?親会社のもの?ちがうだろ。
老朽化も掘削会社の守備範囲ではないのかな?そんな風には描かれていないけど。
コンクリート検査は、また別会社がやってきたのに、親会社が勝手に返していいのか?
別観点では、掘削会社の作業員の行動の遅さ。主任がいない時に作業指示を出している人の
退避指示の遅さ、パイプ切断指示を出した後の行動力のなさ。けがをした人が出たとしても、
ボタンを一つ押すだけの行動がなぜできない。
その結果の大惨事。
主任も間が悪さスゴすぎ。
BPの偉い人がどうなったかを知りたかった。
午後ロード録画視聴にて
パトリオット・デイの石油事故版
はじめに登場人物達の家族の触れ合いがあり、その後に仲間達との普段のやり取りがあり、石油事故が起きこれを解決しようと奮闘しする映画です。主人公のマーク・ウォルバーグが出ていたボストンマラソン事件のパトリオット・デイと似ような展開と雰囲気です。
ちなみにですが、このマーク・ウォルバーグはハリウッドスターになる前はとんでもないクズで、
「高校中退後、様々な職につくが身に付かず、ドラッグや暴力沙汰に明け暮れた。15歳の頃には、遠足中の黒人児童たちに投石して負傷させ、人種差別的な言葉を叫んだことがある[2]。16歳の時には、コカインとアルコールで酩酊した状態でベトナム人男性を襲撃し、人種差別的な言葉で罵りながら木の棒で殴りつけた[3][4]。このためウォールバーグは殺人未遂の容疑で起訴され、暴行の罪を認めてボストンの感化院に収容されたが、わずか45日後に出所している[3][5]。このほか、21歳の時には近所の住人に言いがかりをつけて暴力を振るい、顎の骨を砕く重傷を負わせたこともある[6]。当時、ボストン警察には25回も世話になったという[7]。」
のようなやつです。こんなクズでも改心したら有名人になり認められるアメリカの懐の深さを感じるために関西学院大学出身であり高潔な自分はマーク・ウォールバーグの作品を欠かさず見ています。
生き残る辛さ
王道パニック映画
イーストウッド作品と何が違うんだろう
実際に起きた事故をベースに、決死の脱出劇を映画化したピーター・バーグ監督のアクション大作。
ということになるのだろう。この映画のイントロデュースは。
かたや、「ハドソン川の奇跡」を始めとする、実話ベースのクリント・イーストウッド作品。スタート地点が同じで、テイストも出来上がりも全く別物の(別次元の)映画になってしまうものだな、と。
例えば、イーストウッド映画には英雄はいない。サレンバーグ機長の決断力と実行力を英雄視する連中が登場人物として出てくるが、本人にはその自覚がなく、自分の決断が正しかったのか確信が持てずに苦悩する姿を静かに映し出す。
本作では、主人公マイクの行動がまるでスーパーヒーローのそれのように鮮やかに描き出され、危機を乗り越えていく姿に観客は爽快感を覚えることだろう。
実際、劇場で見る事故発生の瞬間の衝撃は、ホームビデオや、タブレットで再生する通勤電車の中では絶対に得られない迫力の映像で、これだけを見るためにチケット代を払っても惜しくないほどではある。
本当に、人が亡くなったんだな…と思い至る。
しかし、私は途中で眠気に襲われた。
これは事実。
あんなに静謐なイーストウッド作品で、一度も感じたことのない眠気をだ。
そこまではいい。
良しとしよう。好きな俳優もたくさん出ているし、ド迫力の映像を大画面で体感して、ポップコーンをほおばりながら異空間にトリップできる2時間の旅が、私にとって何物にも代えがたい娯楽だから。
エンディングロールで、実際に亡くなった人たちのポートレイトをインサートされるまでは。
それを見て、一気に興ざめしてしまった。(いや、眠気から覚めたと謂うべきか…)
この映画の立ち位置がわからん。どこに視点を置けばいいのか。
確かに、事故の起きる背景は丁寧にあぶりだされている。営利追及の企業体質と、交代制ゆえの相手番に交代するまでの「事なかれ主義」。ただのディザスタームービーではないと言いたいのだろう。
それとも、この事故に実際に関わった人たちの社会的な中傷に配慮して、こんな構造のなまくら映画になってしまったのか。それならいっそのこと、架空の企業を舞台にした、危機脱出パニック映画に振り切って、徹底的に娯楽を追求すればよかったのに。かつての「ダイハード」が起こした奇跡のように。
とにかく、実話ベースでピーター・バーグ監督、主演マーク・ウォルバーグといえば、「ローン・サバイバー」で一度がっかりした覚えがある。
そして、ボストンマラソン爆破テロを題材にした「パトリオット・デイ」が公開を控えているのだ。これも裏切られる予感がプンプン漂っているぞ。
実話
爆発の臨場感が凄い
実際に起きた事故、生存者の体験を軸に映画化。
採掘稼働の準備が日延べし、損失をくい止めたい親会社から派遣された二人、安全性を重視したい現場の下請けの人間、早く陸へ帰りたい石油タンカー会社の人間と、おのおの思惑がすれ違う。
結局、安全性を軽視した親会社からの意見が押し切られ事故に至ったというよくある人災の話なのだが、親会社側がまるきり計測データを無視したようにも思えず、今回は関係者全員の予想を超えた自然のパワーが悲劇を生んだ気もする。
冒頭、エンジン不調や悪夢など幸先の悪いエピソードでこの先の不幸を匂わせる演出や、隔絶された場所で家族のように暮らす作業員たちの何気ない会話や戯れを散りばめることで、各々の人生に思いを馳せさせる演出もあるが、とにかくこの映画は爆発と火災の臨場感の凄まじさが肝。
CGとは思えない火のうねりは、どうやって再現したのか?と思うばかり。一度暴走したエネルギーの恐怖を体感できる。
ケイト・ハドソンが妻役のちょい役。久し振りに見たカート・ラッセルが渋い。
リアルな恐怖
海底油田採掘所の爆発事故がとてつもない迫力で描かれている。 早く仕...
ディープウォーター・ホライゾン
Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
利益のために安全を蔑ろにした結果引き起こされた人災。現場監督の仕事をしている身としては他人事ではありません。
利益のために作業を強行させた上層部は許せない。緊急事態にはオロオロするだけの木偶坊。怒りがこみ上げました。
が、この事故の何を描きたかったのかいまいち分からない。
ちぐはぐな印象を受けた作品でした。実話を元にしていると云うことで、多少の脚色を加えながらも、終始ドキュメンタリー・テイストに徹するのかと思いきや、決してそう云うわけでも無い、かなりどっちつかずの仕上がりと云う印象でした。
前半の様子だと事故の日に起こったことを時系列に沿って描いていくのかと思いましたが、事故の発生後はB級ディザスター・パニックに変貌しサバイバル・アクションが繰り広げられる展開に。どちらかに振り切るべきだったかもしれません。
事故発生後の経緯をエンディングでさらっと説明していましたが、本作の趣旨としてはそこを掘り下げるべきだったのではないかなと思いました。「ハドソン川の奇跡」のようなスタイルでつくった方がテーマを真に迫って訴えられたのでは?
※修正(2023/11/02)
海洋油田事故
2010年メキシコ湾原油流出事故,NYタイムズの記事を基に映画化、掘削施設の惨状を描いているが、むしろ実際の深刻な被害は事故後の油井からの原油流出が大規模な海洋汚染を引き起こしたことの方だろう。
この種の事故でお決まりの親会社の利益優先、安全軽視など人災であることは分かるが物理的原因が複合的な不具合なのでピンとこなかった。冒頭で主人公の娘のコーラが噴き出すシーン、石油掘削には眠りから起こされた恐竜たちの屍の怒りが籠っているというセリフの方が響きました。昔は炭鉱事故で大勢が生き埋めになったりもしました、石油、原発に時代は進んでも事故の規模は拡大するばかり、文明の恩恵に浸るばかりの身としては複雑な心境です。
確かに爆発火災の臨場感はあるしアカデミー視覚効果賞にノミネートされたらしいが、手法的にはお決まりのハンディカメラによる手振れ多用や暗い中での閃光の明滅など観客に苦痛を強いる絵作りなのであまり褒められません。
主人公は上司や同僚を助けはしますが、技術主任としては役立たず、キーパーソンやヒーローと言う訳でもないので存在感は薄く見えます。再発を防ぐための問題提起の映画化というより災害の派手な映像化を見どころとした単なるディザスタームービーに思えてしまい残念です。
ひっちゃかめっちゃか、
実話に基づくストーリーで緊迫感もあって見入った。
でも、トラブルのあったパイプも、水中の地下なのか、どこなのか、そもそも、どんな仕組みで泥水を吸い上げたり地盤を固めたり?、主人公がパソコンで話す部屋やシャワーを浴びてるとこがどこなのか、その「塔」の施設全体の場所の設定が非常にわかりにくかった。
事故が起きてからも鉄骨階段の至るとこが爆発してて、泥水の噴出からなんでそうなるのかもよくわからんかった。
総じて、事故が起きてからは、なにがどこでどうなってるのか、夜間のシーンだっただけに暗くてなおさらわからんかった。
それでいて、事故が起きてからの、無用に照明がチカチカするシーンが長くて見ててつらかった。
あれは演出?なのかもしれんけど、ああいうのを長く続けるのはいただけない。
緊迫するシーンではあるけど、ただただ見づらかった。
そしてラストは救出されて変にずっとスローで音楽を流してのエンディング、あれもそういう演出なのか、最後の最後にただだるく感じた。
ハラハラする、リアリティーある映画なのに、演出が不器用なかんじで、そういうのがもったいなくもあった。
必ず、生きて帰る。
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