「伝説のグループは気のいいあんちゃんたち」ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
伝説のグループは気のいいあんちゃんたち
音楽史上最も有名なグループ、ザ・ビートルズ。
ロン・ハワード監督による2016年の公式ドキュメンタリー。
絶頂期の1963年~1966年に行われたワールドツアーの模様を中心に、彼らの人気や魅力に迫っていく。
今尚不滅のビートルズ。人気のほどは残された映像からも窺える。
行く先々で熱狂、黄色い歓声。曲も次々ヒット。
音楽に疎い私。レジェンド・ミュージシャンについて、名前は知ってるけど他はよく知らないとか、曲も少ししか…とか多々だが、ビートルズはやはり違う。
こんな私でもメンバー全員の名は言えるし(どうだ、凄いだろう?)、作品で使用された曲も知ってる/聞いた事ある曲だらけ。
もはやただの音楽グループに非ず。一つの文化、ジャンル。
1966年の来日イベントの模様が長めに収められた日本公開特別版。
ジェット機から降りてきて歓声を受けるシーンはよく見るが、密着や撮影を担当したカメラマンのインタビューは貴重。当時の熱狂を伝える。
日本をよく知らなかったというビートルズ。日本での熱狂ぶりに驚いたという。
警察が厳重警備。何があっても守ります。
僕たちよりファンを守って…と返すビートルズに彼らの人柄が見えた。
言動も多方面に影響。
僕たちはキリストより有名。
あくまで例えや比喩、冗談だったかもしれないが、波紋。今で言う所の失言で炎上。
決して冒涜ではないし、人によっては実際そうなのだ。
ファンにとっては彼らこそ“神”。
そんな彼らの素顔は…
音楽を愛し、
ファンを愛し、
ちょっと失言もしちゃうけど、
ユーモアと明るさと魅力溢れ、和気あいあい。
気のいいあんちゃんたち。
2028年公開予定の伝記映画が楽しみになった。