ジャン=クロード・ヴァン・ダム アサシン・ゲームのレビュー・感想・評価
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マジンガーZ対デビルマンみたいな話
二人の殺し屋が同一の標的を狙うが、その裏には国際警察の悪徳捜査官の陰謀が…
熟練殺し屋ジャン=クロード・バン・ダムと若手殺し屋スコット・アドキンスが色々あって共闘する話。
それぞれのエピソードが均等に語られどちらのファンもそれなりに納得できる内容になっていると思う。
アクションシーンは少なめだが物語の展開は楽しめるので鑑賞後の満足度はそれなりだった。
アパートの隣室の娼婦との交流はほぼ『レオン』。
諸悪の根源の標的よりザコ敵のポン引きの死に様のほうが衝撃的なのはどうかと思う。
あと、50万ドルの新兵器の伏線は感心した。
意外とお洒落
色あせたシックな色彩が印象的。カメラワークにもおもしろさや格好良さを感じました。アクションもリアルテイストでいい感じ。
少しグロいシーンがあるので苦手な人は気をつけた方がいいかもしれません。私はちょっとビビりました。
展開もわかりやすい上に、私の好きな感じで楽しめました。ジャン=クロードヴァンダムが渋くて格好いい。冷酷な殺し屋かと思いきや、亀やオクトーバーとのやりとりが可愛らしくてほっこりしました。
セリフもウィットがきいてる感じで好きです。
ラストで雑さというか、物足りなさも感じましたが、好きな要素が詰まったお洒落な作品でした。
セピア調の画面に血が滲む
ヴァン・ダムの作品にしては少し風変わりです。でも後期の作品の中ではなかなか良い部類に入るのではないでしょうか?妻を暴行され植物人間にされた若き殺し屋が復讐を企むがそのターゲットはヴァン・ダム演じるベテラン殺し屋と被っていた。冷静かつ残忍な仕事人である殺し屋演じるヴァン・ダムは段々と若き殺し屋に情が移り共闘することになってゆく。主役はどちらかと言うと若き殺し屋ですが一つ引いた役のヴァン・ダムの方がなんとなく良い。画面の色褪せた感じが哀愁を誘う少し衰えた(年取った)ヴァン・ダムにぴったりで意外にも好評価でした。
単純だけど
面白かった。色調を抑えたカメラが、映画全体の陰鬱さを醸し出している。終盤の盛り上がりは胸が空く。すうっと。
ヴァン・ダブの姿は、東映全盛期の健さんを思い出させた。幸薄く平穏に生活できない哀愁を感じた。
復讐バイオレンスの傑作
監督のアーニー・バーバラッシュはクリストファーノーランほど知的ではないが心の闇を抉るのが上手い。ほんとの狼は無駄に吠えない、本作でバンダムのイメージが変わった、ただバイオリンは似合わない。見逃していたが復讐バイオレンスの傑作だった。冒頭のシーンの唄が小気味よいので調べてみたらルーマニアの歌手ロレダナ・グローザが歌う「ママ、あたいは悪党が好き」((Loredana Groza - Joulik)だった。
売れてた時よりむしろ水準は高い
総合:75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
たいして期待もせずに観たのだが、90年代の売れていたころの幼稚なヴァンダム作品よりもはるかに出来が良い。かつての幼稚さや緩さは消え失せて、予想以上に真剣さが全面に出ていて質感が高くて面白かった。
ヴァンダムの動きがいい。年齢を重ねたとは思えない切れ味で鍛えた体と格闘を見せてくれる。色彩を抑えた映像は寂しさと緊張感を感じさせる。ただ暴れるだけではなく、暴力組織とインターポールの腐敗の話に過去の妻との話が絡んでいて設定もしっかりとしている。演技・活劇・設定・撮影・演出と、なかなかの水準を持っていた。結末近くには日本刀も登場する。
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