聖の青春のレビュー・感想・評価
全180件中、161~180件目を表示
魂の作品
原作を読んでの鑑賞。
師匠の森さんも「村山聖に久々に会えた気がする」と仰ってましたが、私生活から対局に渡り、細かい仕草、雰囲気、村山聖さんかと想えるくらい素晴らしく体現されてました。お陰でより一層、村山聖さんを知ることが出来ました。近い将来、確実に訪れる死、普段の体調の心配、対局の重圧と他の棋士より遥かに沢山の重圧と闘っていた。恐らく他の事はストレートに話す村山聖さんも、この想い、苦しみだけは誰にも打ち明けない、若しくは誰に、どう話して良いか最後まで判らなかったんだと思います。酒場での態度がそう現されてますね。あれだけ髪や爪を切る事を拒んでたのに、髪を切り、爪を切り、対局に向かう。間近に迫る死期を心に感じたシーン、目頭が熱くなります。
希望を言えば、村山聖さんは普段は気さくでみんなにとても好かれていたシーンや、羽生さんとは実は食堂では、村山聖さんが得意の冗談で羽生さんを笑わせていたシーン、亡くなる前に最後に会った棋士が羽生だったシーン等、もっと盛り込んで戴きたかったけど、ここまで等身大の村山聖さんを現してくれたことに感謝です。
松山ケンイチ、渾身の作品 一生懸命番宣していたので、観てみました ...
松山ケンイチ、渾身の作品 一生懸命番宣していたので、観てみました 体重を20㎏増量させた姿に、役者としての本気を感じる それにも増して、筒井道隆の変貌にびっくり 東出昌大は、最近演技が下手と叩かれているが、羽生善治のドキメンタリーを観せられているようで、喋らない役の方が良いかも 映像として、車窓のシーンとか、白鳥のシーンの意図がイマイチで、せっかくの映画をマイナスにしたようだ 将棋がわかる人には問題ないが、将棋を知らない人が観ても飽きないような脚本にして欲しかった
悪くはない
悪くはないんだけど原作を越えられなかったな、という感想。 まあ、フィクションということであれば良いんじゃないかな。 松山ケンイチも東出昌大もリリー・フランキーもとても良かった。役者に関しては文句なし! でも、ちょこちょこ挟まれる映像が微妙…
凄まじい生き様、素晴らしいライバル
村山聖の生き様は、予備校講師の林修先生の番組でドキュメンタリー的に紹介されていたのを見たことがあるので、原作を読んでいなくても、その涙なしでは語れない人生の概要は知っていました。 本作は晩年の数年間に的を絞り、天才・羽生善治とのライバル関係を軸に描いたものです。 村山役の松山ケンイチは増量という難しい役作りに挑戦し、規格外の人格・言動の村山を鬼気迫る演技で演じきり、羽生役の東出昌大は羽生の癖を研究しつくしていて(羽生睨み!)、森先生役のリリー・フランキーもさすがの安定感。役者に関しては言うことがありません。 問題は脚本レベルの構成と監督ですかね。本作最大の名シーンである、村山と羽生の飲みのシーン。これを中盤に持ってきたために、終盤で回想的にリサイクルされますが、工夫もなく繰り返されると、せっかくの名シーンもくどさには勝てなくなる。90年代後半の雰囲気を出すために、ルーズソックスの女子高生の下校風景が挿入されますが、あれ必要ですか?もっとストレートに生き様を描くだけで名作になるのは間違いないのに、何か要らんことをしすぎな印象です。 秦基博のエンディング曲には肯定的な評価をしたいです。聞き取れた範囲では歌詞も内容に沿っていたので。
戦いなんだ。
神を憎んだろう、病気のせいで将棋を覚え、病気にならなければ羽生さんとも戦えなかった、でも引き換えのように短い命。 負けん気の強さ、一途でなければ進めない将棋の道、平凡に脱落するものもいる、前へ勝ち続けることの険しさ、 まさか、自分の映画が出来るなんて、鼻で嗤いそうだ、こんなんじゃない!と。
あくまで原作を元にしたフィクション作品
原作はノンフィクション 映画はフィクションになっている。 原作は壮絶な闘病生活をありのままに書いていたが、映画はどっちかというと羽生とのライバル関係に重きをおいている気がした。 原作を読んでしまっている身からすると、物足りなさや、さらっとしすぎている感があった。
松山ケンイチの役作り流石です。
前に本人のドキュメンタリーをTVで見た事があり、勝負師としての才能と自暴自棄的な仕草や発言を見て興味を唆られた記憶が蘇りました。 実在の人物なので、難しさも有ったと思うが、松山ケンイチの演技力とリリーフランキーの魅力で充実した120分でした。
作り手と演じ手のこだわりに舌をまく。
万人受けはしないことを頭に入れた上で振り返る。 将棋好きにはたまらないであろうが、共通項を紡いで落としてくと、一般人にも、いい作品やなと思う。 役者さんの演技は、よかったなあ。松山ケンイチの役作りには感服。 その他も、こころがあってよかったなと。 内容については、やはり無念の中の奮闘は光るのではないのかな。 こういった、クリエイター魂にも通ずる心は見習いたい。 映画作りの人もコンセプトをブラさないで、よく作ったと思う。あくまでも、主役は将棋。よかったなあと。 そして、ノンフィクションストーリーを基にしてあるだけ、見終わったあとのドキュメント読みにも感動あり。 まとめると、作り手と演じ手のこだわりが詰まった、至極極め抜かれている良策だと思う。
村山聖さん役の松山ケンイチさんが役作りで 体重20キロ以上重増して...
村山聖さん役の松山ケンイチさんが役作りで 体重20キロ以上重増していて 松山ケンイチさんじゃない人でしょ?と思う場面がありました! 役者魂がすごいです!! 村山聖さん役の松山ケンイチさんと 羽生善治さん役の東出昌大さんが 居酒屋さんで2人で話してるシーンよかったです! 話の中にギャグもすこしはいっていて その中に感動する話もはいっていて感動しました! 聖さんは将棋は人生そのもので、なにか1つのことをやっていくことの素晴らしさ、辛さ、が伝わってきました! キャストの 松山ケンイチさん 東出昌大さん 染谷将太さん 安田顕さん 柄本時生さん リリー・フランキーさん みなさん演技がとても素晴らしかったです^_^
試写会にて。 松ケン演じる村山さんも鬼気迫るものがあり、東出さん演...
試写会にて。 松ケン演じる村山さんも鬼気迫るものがあり、東出さん演じる羽生名人は細かいところまで忠実なんだろうと思いました。脇を固める演者さんも素晴らしく、静かなシーンが多いですが飽きることなく、夢中で必死で観ていた気がします。過度な演出もなく、淡々としていますが胸をうたれました。 将棋のことが分からなくても大丈夫です。私も知識はほぼありませんでしたが問題なかったです。 ただひとつ、エンディングテーマは違和感がありました。
将棋好きの為の映画
先週MOVIX橋本の試写会にて観ました。 前もってテレビなどの情報を軽く仕入れて話の確認をしてから観ましたが、それらの情報はあまり役立たちませんでした。 というのも、 映画はキャラクターのセリフが限られ、将棋の説明などが殆ど皆無、つまり将棋を理解していて既に登場人物の人となりや性格・実績を知っている事が前提の、将棋が大好き人のために作られた映画だったと感じたからです。 話が中盤にさしかかる前に情報が伝わりきれず、試合の勝敗もとくに重要なポイントにならず、ノンフィクションにフィクションをエッセンスとして入れているのかどうかわかりませんが、あまりにも将棋大好き人のために作られすぎで、つまり… 喜怒哀楽がとても薄かったのです。これは難しい…苦笑 将棋にふれたことのない人間にとってこの映画は時間の経過が苦痛かもしれません。 出ている俳優さん達は申し分ない、俳優さんが個別に好きならいいかもしれません。 染谷さんやチームナックスの方は良かった分もう少し出番があれば映画に救いもあったかな… 昔観た『容疑者・室井慎次』という映画の途中に流れる無言無音部分に似てます。 私はあの沈黙に耐えられませんでした。 ところで、途中に出てくる20年前のCGみたいな画像、2016年にもなってそんなCGを出してくるということは、ただの間に合わせかな?悲しいですね。
松山ケンイチが身も心も捧げた一本
この日、29歳で病死した愛弟子のために登壇した森信雄七段が映画の感想を述べた。撮影現場に立ち会った際、役作りのために太った主演の松山さんを見て「村山くん?ハッとする瞬間が幾度もありました。松山さんは村山くんよりも背が高いので別人とわかってはいたが雰囲気がソックリでした」と語った。「どんな風に駒を打っていたか?」と松山さんに聞かれ、村山くんは優しく打っていたとアドバイスしたそうです。リリーフランキーさんが演じたご自身については、周りからリリーさんの方が良い男だと言われたと照れていた。ライバル役の羽生善治を演じるのは本人も将棋好きな東出昌大さん!誰が見てもソックリです。全て実話であり、命を削り人生を勝つ将棋に奮闘努力した青年の生きた証である。5歳で腎臓の難病ネフローゼを発症し、いつも死と隣り合わせにあった人生を思うとき、エンドロールで流れる主題歌は軽すぎて受け入れる事はできない。但し、歌手に責任はない。実話であり娯楽作品ではないので見る人によってはつまらないでしょう。
いまさら自滅型青春ものではあるまい
松山ケンイチが20キロも増量役作りで挑んた『聖の青春』。
1990年代、将棋界に現れた怪童・村山聖(松山ケンイチ)。
彼の目標は、天才・羽生善治(東出昌大)を倒して、名人位を得ること。
しかし、幼い頃からネフローゼ症候群を患い、そのうち、膀胱がんも発症し、彼の戦いは盤上だけではなかった・・・
というハナシで、実話を基にしている。
村山聖本人の映像は観たことがあるが、たしかに松山ケンイチが演じる姿は、よく似ている。
輪をかけて、東出昌大演じる羽生善治は、そっくりである。
が映画は、そっくりショーであってはならない。
似ている/似ていない、は映画の一要素。
重要なのは、主人公の行動にどれだけ心を揺り動かされるか。
残念ながら、本作では心が揺り動かされなかった。
どうにも、自滅型のキャラクターに感情移入できない。
当然、自己投影もできず、同情もできなかった。
巻頭から、観ていて腰が引けてしまった。
七段昇給の祝賀(逆に言えば、御礼)パーティに、少女漫画に夢中で遅刻し、世話を焼いてくれる師匠を(冗句といえど)壇上から貶す。
そんな、青年に対して好感が抱けるはずがない。
いくら大病を抱えているといえども、それは免罪符ではない、と思う。
ストイックな羽生に対して、自由奔放・傍若無人・無礼欠礼であっては勝てるはずもなく、羽生との最後の対局でも、外野雀が積み手を読み切っているにもかかわらずの落手(悪い指し手)であった。
あっけない自滅。
閉塞感が充満している現在に、こんな自滅型の青春をみせられても、気が滅入ってしまう。
実際、滅入ってしまった。
それに、名人になろうという動機もほとんど描かれず、ただ闇雲な目標に見えてしまうのもガッカリだ。
ノンフィクションの原作には、映画の不満点はもっときちんと書かれているのだろうとは思うが、まぁ、映画は映画だ。
濃厚な人生と淡白な寿命。
人生を将棋に捧げた男の物語。 打倒羽生を目標に、大阪から東京へ上京する村山聖。 彼の目には、『羽生』という二文字しか見えていません! 体に癌という爆弾を抱えながらも、それを隠しながら将棋を指し続ける姿。 それは、何かに取り憑かれたかのようです…。 癌の手術の為の麻酔でさえ脳が鈍るからという理由で断った彼。 その類い稀な精神力は、どこから湧いてくるのでしょう。 自らの命を削り戦い続ける彼の姿は、人知を超えた狂人です! その類い稀な才能は、幼い頃から発揮されていました。 幼い頃にネフローゼという病気で入院していた彼は、入院中に出会った将棋との出会いによって人生を大きく変えます。 しかしそれは同時に、彼の寿命の短さを物語ることでもありました。 神様は時に残酷なことをするもの…。 命と引き換えに出会った将棋が、29歳になった時、再び彼の命を削ろうと迫ります。 神様がもしいるのなら、神様なんていらない。 自分の願いは自分でつかみとりたいと願い、短い生涯を必死に戦い抜いた、彼の生き様に感動しました。 脇を固めるキャストの方々の素晴らしさと、主役の松山ケンイチさんの貫禄ある演技。 全てが彼らによって、『村山聖』という人物を蘇らせているように感じます! 清々しさのかけらもない、貪欲に身を粉にして生き抜いた『怪童』の世界を存分に堪能できる作品です!
将棋がやりたくなる
試写会にて鑑賞 まず、松山ケンイチさん、東出昌大さんの役作りに感動!松山ケンイチさんはとても増量されたらしいですし、東出昌大さんは羽生さんにそっくりでした! ストーリーについて この映画は将棋がテーマの映画であるのでもちろん対局のシーンが多いのですが、その緊張感が観ている側にも伝わってきて、いい意味で疲れました笑 シーンとした静けさのなかでひたすら駒を動かしているだけなのですが、なにかを感じます。なにかを考えさせられました。 松山ケンイチさん演じる村山聖という方は、とても強い方でした。やせがまんしていると言われてましたが、そのようなところは逆に好感がもてました。 このような話が実話と聞くと、勇気を与えられます。
将棋が題材のせいかなー?
地味な仕上がりです、 静かなシーンとか、間の取り方など 緊張感が伝わるシーンは良かったかも。 松ケンが、役作りで20キロ太ったらしいが、 ちゃんと痩せられるのかなーとか、 時々出てくる牛丼の容器が、 当時の柄と違うんじゃないかなんて、 どーでもいーことばっかり 頭に残っちゃいました(笑)
全180件中、161~180件目を表示