「「女の子」という盟友」ポッピンQ ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
「女の子」という盟友
自立とは「何かに言い訳をせず自分の意思で自分の道へゆく」事だろう。
ここでは5人の少女が自立への道に向かう様が、卒業シーズンを背景に描かれている。
そしてユニークなのは女性を自立をさせる場合『タイタニック』『千と千尋の神隠し』『アナと雪の女王』などで描かれると誰もが知っている感じている「愛」を使うのだが、ここでは何と「ダンス」なのだ。
いわゆるスポ根や部活モノでならそれもアリなのだろうが、それだと「青春の一ページ」で収まってしまう可能性がある。が、ここでは成長に老いや衰えを加える事で「女性の自立とは何か?」という別の視点を盛り込んで、結構シリアスな問いを投げかけている。
どうやってそれを乗り越えられるのか?やっぱり「ダンス」なのだ。そして「女の子」なのだ。
ダンスをする5人の少女ははつらつとしていた自身の原点である「女の子」を胸に抱きながら、それぞれが自立してゆく。という、もの凄い主張をこの映画はしている。
今までしっくりしていなかったCGIもエモーショナルな魅力にあふれているのだけれど、けど……
アレがなければなぁ。
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