ブラックパンサーのレビュー・感想・評価
全77件中、21~40件目を表示
マーベル映画の中でもかなりの当たり
総評 ストーリーも若いヒーローに比べて重厚で、やや軽率な性格な部分もあるけど、一貫して見えた彼の覚悟に惚れた
シビル・ウォーの前に見てしまったので冒頭の父親を亡くすシーンが簡略化されていて困惑(翌日シビル・ウォーを観て補完)したが、彼は望んで早くに王になりたかったわけではなかっただろう。
王着任のための儀式は息を呑んだ。ヒーロー物定番の「ヒーローとして闘う覚悟をヒーローパワーを捨てて始めて身につける」をこんな序盤でしてしまうとは……
キャプテンは元からあったけど、彼は英才教育的にヒーローとして育ったんだなぁーと感心。
今作のヴィランは序盤はユリアン、後半から従兄弟?に当たる主人公と同じく王位継承者。アツい、とにかくアツい展開。偽主人公格が出てくるなんて、王道展開は予想してなかった。その上この従兄弟にもバックボーンがしっかりと用意されていて、どっちも応援したくなる。すごく魅力的なヴィラン、っていうかなんとか和解して2人で王国を守っていってくれ。
侵略されても尚、決闘として正々堂々闘いを申し込むのも素晴らしかった。2代目キャプテンアメリカは彼がなるべきだろう。
ヴィヴラニウムがちょっとチートアイテム過ぎるけど、妹とフィアンセにも活躍の場があって、序盤から登場し続けた各部族も参戦してのワカンダ内戦は見応えがあった(ちょっとチャチかったけど)。
こういう当たり作があるからヒーローコミック映画とは言え見逃せない。(映画館で観たかった)
黒き豹の想いが世界を変える!
マーベル・シネマティック・ユニバース第18作。
ブラックパンサー・シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読です。
ブラックパンサー/ティ・チャラが治めるワカンダは、表向きはアフリカ大陸の中で最も発展途上の農業国ですが、その実態は、地球上で最も発展した文明を持つ超大国でした。
真の姿は巧みに隠されており、外からそれを窺い知ることは出来ません。「表から見ただけでは分からない真の実力を秘めた人々」が本作のメッセージのような気がしました。
ラストの国連での演説シーンで、「農業国から何を学べばいいのです?」と云う皮肉の籠もった質問に対し、ティ・チャラが見せた表情が全てを物語っているように思いました。
ティ・チャラの前に立ちはだかったエリック・キルモンガーの言葉―「立ち上がった者はすぐに叩き潰される」。様々な想いを内包していて、とても印象に残りました。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアなど、偉大な先駆者たちが黒人差別撤廃のために声を上げて来ましたが、未だ問題は根深く残っており、考えさせられました。
抑圧されて来た歴史を持つ黒人たちの怒りを過激に具現化した存在がキルモンガーであり、ブラックパンサーは平和を望みながら現状を打破しようとする強い意思だな、と…
ハリウッド映画でスタッフやキャストの多くがアフリカ系の人々で占められているのはとても画期的な出来事であり、世界中で大ヒットを記録したことは大いに意義のあることだと思いました。国連での演説シーンでティ・チャラが語ったことが、現実世界でも実現して欲しいと願うばかり。
DCEUの「ワンダーウーマン」もそうでしたが、世界が今も抱え続けている問題に真正面から取り組み、ヒーロー映画と云う誰もが楽しめるジャンルを通して、メッセージ性の高い作品をつくり出していくことは、世界の常識を変えるための可能性が広がっていくようで、心を揺さぶられました。
[以降の鑑賞記録]
2020/03/21:金曜ロードSHOW!(録画)
2022/09/08:Disney+(UHD,IMAX Enhanced,吹替)
※修正(2022/08/16)
未公開シーンにも重要なシーンが
ブルーレイで鑑賞
なぜ、王が取って代わった時
忠誠を誓っていたはずのボーダー族が
簡単に寝返ったのか不思議でしたが
ブルーレイに収録されている
未公開シーンに納得のいく理由がありました。
いくつかのご都合シーンをありきとして見ると
非常に面白かった。
ここ、シナリオが強引だな とか
対決シーンは同じ場所に限定されるので飽きてきたな
みたいに感じるタイミングで
ド派手なアクションがやってきたり
ワカンダのSFと自然の融合した絶景だったりが
挟まり、退屈を吹き飛ばす。
基本的に面白いから細かいところは、まぁいいやとなる。
これは勝てない。
最強エンタメ。ヒーローものばっか観てたらバカになる。映画の価値観がお釈迦になる。
でも、バカになって楽しむべき時代なんでしょうね。
観ないほうが断然損です
マーベルにとっての新しさ
そろそろマーベルを呪われたように追いかけるのをやめようかと思っていたが、本作の良い評判を多く聞き、ついに鑑賞。
素直に面白い。アフリカの部族のルックや音楽が新鮮で観ていて楽しい。加えて、バトルのアイテム、アイデア、ライバル関係、仲間関係があり面白い。多角的に面白い作品だと感心しすぎて嫉妬した。
アベンジャーズでのブラックパンサーの活躍が楽しみでならない。
世界観に夢中。主人公が素敵。
世界観に夢中。
原始的な中に最先端の技術が自然とマッチしてて面白かった。
そして何より、主人公のキャラクターが好き。
国王なのに高慢さは一切なく、正義感が強く、心が強く、優しくて。
好感が持てました。
超絶クール
めちゃくちゃスタイリッシュでクールな映画です。
シビルウォーで初披露された時もかなりかっこいいと思ったのですが、今回の単独映画でも際立ったかっこよさでした。
スパイダーマンと同じく、シビルウォーで初顔見せした後の単独映画という、MCUの中では珍しいキャラでどういうストーリー展開になるのか気になっていました。
シビルウォーでは父の復讐のため戦って、最終的に復讐の連鎖を自ら断ち切るというシブい役どころでした。今回は真のヒーロー、ブラックパンサーのオリジンストーリーであったと感じます。先代までのブラックパンサーとは違う決断をし、真の、国王そしてヒーローとしての第一歩を踏み出す。アイアンマンや、キャップとはまた違った面白みがありました。
メインヴィランのキルモンガーも冷酷で、間違ったやり方ではありましたが、彼なりの正義を持っている、複雑で面白いキャラだったと思います。あとマイケル・B・ジョーダンの筋肉がやばすぎます。クリードの時もそうでしたけど。
サイドキャラクターでは妹のシュリが1番好きです。おてんばで伝統に縛られず、気が強い。良いサイドキックでした。めっちゃ可愛いです。
あとサントラは今までのMCUの中でもトップクラスにかっこよかったです。最高にクールです。CD買います。もちろんBDも買います。
いくつか不満を挙げるとすれば、最初の森で戦うシーン。ブラックパンサーのキャラや戦闘の特徴上仕方なかったのかもしれませんが、夜でしかも黒という色もありかなり見辛かったです。あのシーンだけは何が起こってるのかよく分からなかった。
あとユリシーズ・クロウ。エイジ・オブ・ウルトロンにも登場した彼ですが、割とあっけなく死んでしまいます。今作の最初の登場シーンもかっこよかったのでもうちょっと彼を見たかったです。もっと最後の方まで絡むのかと思っていました。
そして、シビルウォーと今作を比べると全然悪くはないのですが、ブラックパンサーの戦闘がちょっともっさりだった気がします。シビルウォーの時の方がもう少し軽やかだったかなーと。分かりません、なんとなくです。
全体的には予想を上回る出来のとても良い映画だったと思います。最近のマーベルキャラ一作目のDr.ストレンジやスパイダーマンと比べると本作の方が好きです。
ブラックパンサーめちゃくちゃかっこいいですね。インフィニティ・ウォー、また楽しみが増えました。
インフィニティウォーが楽しみです‼️
ブラックパンサー誕生の秘密が、よく分かるお話になっています。そのスーツだけではなく、身体も超人的な力を手にしていること、とりあえず、観てみたら🎵
黒人系イケメン好きにはたまらない
予告から惚れてたキルモンガー。博物館のシーンは、もぉ、私も悶絶死でしたw
そして、ひたすら孤独で、sexy。
各キャラクターの個性もしっかりしていて、ストーリー展開もよし。贔屓目かもしれないので0.5下げてみました。
コントラストの応酬
良いなーと思ったのはとにかくコントラスト。アフリカの大自然、民族文化、先祖から伝わる儀式など非常に根源的な国なのだけれど、メカニックで最先端の技術を守り続けている。そのチームが何ともみんな心優しくて親しみやすい。妹から「元カノと一緒で大丈夫?」なんて言われるヒーロー、微笑ましいです笑
アメリカンのロスがかなり良いスパイスになっていて、現実世界へのアイロニーが散りばめられてます。ロス、ワカンダに馴染むの早すぎですけどね!笑
最後の国連でのスピーチ、感動的だったなぁ。現実にもこんなリーダーが現れてくれたら、、、と願うばかりです。
シビルウォーで何だこいつと思ったやつが
シビルウォーでポッとでてきたブラックパンサー。シビルウォーでは父王が亡くなったせいか、全編キレ気味で魅力は無かったですが、この作品をみて、あぁ、一人の悩める若い王様なんだなと思いました。最期の夕日の丘で、従兄弟が海に沈めてくれと言った時、この二人は両方とも若く賢いブラックパンサーだけれど、決定的に生まれた場所が違い、従兄弟はアメリカ、ブラックパンサーはワカンダで、それぞれの故郷を愛しているのだなと。そして、それがどちらが王になる資質を持っているのかを分けたのだなと思いました。、
素晴らしい
オバマ夫人がTwitterで絶賛するだけあって本当に素晴らしい映画だった。アクションも迫力満点だし、ストーリーがよく練られていて、脚本もバッチリだった。唯一残念だったのは、ティチャラを雪で埋めるシーンがあるのだが、その雪がとても作り物っぽかったこと。
アフリカのスーパーヒーロー
アフリカ発のスーパーヒーローです。
ブラックパンサー自体は、シビル・ウォーで登場してますので、
ワカンダ共和国の実態が分かる作品になってます。
ワカンダ共和国は、アフリカの民族文化と超科学力が融合してて温故知新な感じがあります。
今回の敵は、ワカンダ共和国の方針に疑問を抱いていた王の弟の息子(キルモンスター)でした。
ブラックパンサーよりも強くて、現実世界の悲惨さを知ってました。
最後に和解して欲しかったんですが、悲しい結末で終わってしまいました。
次はアベンジャーズです!
インフィニティ・ウォーが楽しみです!!
現実的なヴィランと善人すぎるヒーロー
監督・脚本共に黒人(しかも若い!)であるが、ティ・チャラは白人の理想とする黒人像だなあと思う。
ハリウッド映画にはよく、こういうどこまでもお人よしで優しい顔をした黒人が登場する。
観賞後、監督のデビュー作を見て、「人から求められる作品を創れる」監督だと知る。
この若さでMCUシリーズの一本を監督するのも納得である。
虚構と現実のバランスが良い。
ティ・チャラの善人すぎるところは非現実的であるのに、未だ同じ民族同士で争うアフリカの問題、
世界中に散らばる同胞の現状に心を痛める者が居たり、キルモンガ―の生い立ちも非常に現実的だ。そりゃあんな目に遭えばああなる。
夥しい数の殺戮を繰り返しながら、父親に再会した時には涙を見せるところなど、ありきたりだが良かった。
他にも、ギャップの描き方が上手い。
Civil Warと本作の冒頭ではひたすらに偉大な人物であるかのように描かれたティ・チャカの光と影。
彼が放った「善人は国王に向かない」という台詞は、自らのことを指した伏線だったか。
所謂いかにも死んだ父が息子に言いそうなありきたりな台詞だろうと思っていたら、後できちんと伏線が回収され、見事だと思った。
自分の親だからと肩を持つことはなく、きちんと善悪で物事を判断し、父を拒絶するティ・チャラ。
なるほど本当に善人すぎる。父は息子をよくわかっているのだ。
実は巨大な文明国であるのに、決闘で国王を決定してしまうなど突っ込みどころも多々あるが、それを含めてもよく出来ていると思う。
ラストシーンの会見でワカンダの力を見せつけるところまでは描かず、困ったように笑うティ・チャラで締めるところもすごくいい。
後で知ったが、ラストシーンの順番は複数のバージョンから現行のものになったとのことで、成功していると思う。
エンディングの映像はMCUシリーズで最もかっこよかったのではないだろうか。
創り込まれているが分かりやすい、バランスのとれたいい映画だった。
アクション少なめ
その代わり、脚本がしっかりしてる。
のだが…そこまでのストーリーが必要がどおかは考えもの。
正直、ちょっと中弛みも感じたし、あまりスカッともしない。
まあ、王位継承の内輪揉めなんてものが本筋にあったり、その敵側が人種差別なんかを引き合いに出すものだから仕方がないといえば仕方がない。
考えるに…アベンジャーズを観賞する為のお勉強として、ぐらいの興味しか個人的になかったので、それが盛り上がらなかった最大の原因かと思う。
衣装もセットも凝ってたのにね!
大陸に沈む真っ赤な夕日は綺麗だったなあ。
多分 黒人映画としては初だとは思う。
アフリカ系黒人が主役のアクション映画は知りうる限りこの作品が初なのではなかろうか?
ブラックパンサー自体は初登場のエピソードを既に他の作品で発表しているので、今度は彼の母国でのエピソードがメインです。
とはいえ物語の途中で韓国での大バトルが始まるのですが、正直 人様のところで現地の人間では無く外国人同士であれだけの傍迷惑沙汰をおこされたら幾ら国王とは言え入国禁止だけでは済まないでしょうね。
物語の後半に自らの証を立てる為に決闘が始まるのですが、これはアフリカの少数部族に現在でも伝わってるんだろうなと推測されます。
ラストで同族で敵のキルモンガーの陰謀により同じ国の人間が対立をするのですが形を変えどもシビルウオーで有り、現実のアフリカの問題を内包してるように見えます。
現実と違い明るいラストに救われます。
次回作のアベンジャーズに期待です。
普通に面白かった( ´ ▽ ` )
国王さま、普通にいい人。
普通にってのが、いい!!
「自分の中の善」に従ってまっすぐ。
正義っていうより、
「善」とか「いい人」って言葉のがぴったりな感じ。
今まで、アベンジャーズメンバーの中で
1番普通の感覚で、良識のある人って
イメージだったけど、
やっぱりそうだった( ´ ▽ ` )
曲者揃いのアベンジャーズの中で
こういう人がいるって安心する感じです。
アクションもかっこよかったし、
ストーリーもよかったし、
総じて良かった!
ただ気になったのは、
「ワカンダ・フォーエバー」ってセリフ。
たまにワカンダの言葉で話すシーンがあるけど、
このセリフもワカンダの言葉で言わせるべきでは?
すごくいいシーンでいうのに、
なんかものすごい違和感でした。
あと、吹き替え。
国王の妹ちゃん、ちょっと浮いてた気がしました。
元気なイマドキの子って感じは出てたのは
よかったけど、、、。
この2点が気になったので、星1つ減らしました。
あ、あと。
ワカンダの描き方、
アフリカの方はどう思うんでしょう?
よくハリウッドが日本を描くと
「なんか間違ってる」という変な感じを受けるけど、
そういうのはないのかしら?
ワカンダ自体が架空の国だから
大丈夫なのかなぁ?
バリア?で隠されてたワカンダ、
アスガルドみたいーって思っちゃった。
超文明国だよね。
アトランティス的な(笑)
ビブラニウム、すごい。
キャプテンの盾もビブラニウムだし、
ブラックパンサーのスーツもやん。
でも。どんなすごいものでも、
使い方とか使う人のモラルが大切だなぁと
思います。
インフィニティウォー、楽しみに待ちます。
今までの復習をしておこう。
最後、国王の演説、
どっかの国の大統領を皮肉ってる?
現実は難しくとも、
分断より、ともに手を取り合って
前を向いていきたいと私も思います。
国王の苦悩が
単純なアクション、ヒーローものかと思っていたら意表を突かれて一体、この話はどう進んでいくの、きちんと収まりをつけるのと目が離せませんでした。
音楽が民族的で今まで聞いたことのないものですし、出てくる女性たちの鮮やかな衣装は目を引きつけられます。
それに槍と盾だけでなく身体能力が凄い、若さもありますが、皆スタイルがシュッとしていて、動きに無駄がないのです。
アクションシーンも無茶苦茶だよというぐらい派手にやってくれますが、科学文明が発達した先端機器とハーブの力、移植の取り合わせ、ブラックパンサーの能力が受け継がれいくものだと知ると納得できます。
国王のティチャカが純粋なので、話が進むうちに自分の父親の所業に苦しむことになります、ですが、これは国王としても多分苦渋の選択だったと思います。
でも、その犠牲になったエリック・キルモンガーの気持ちも観ていてわかるのです。
やり方はどうであれ、彼もある意味、祖国を守ろうとしているので完全な悪とはいえません、ここが見所です。
黒人の役者さんが多い中、白人キャスト、武器商人のユリシーズ・クロウが、ええっ、まだ降参しないのと驚くぐらい、派手にやってくれます。
このしぶとさ、いかにも俺は悪だぜという感じか、正直憎めません。
そしてロス副司令官、この人いい人だという立ち回りで、おいしいところを見せてくれます。
この映画、エンディングロールでも気が抜けない作りになっています。
そして、国王のティチャカが次作であるアベンジャーズで、どんな活躍を見せてくれるのか、とても期待大、です。
どこまでも善人な若き国王と作り込まれた話
米国や他の国を初めてとして、前評判の良いブラックパンサーを今回観てきた。
今回の舞台は、アフリカ大陸にある国、ワカンダ。表向きは農業国だが、裏側ではアメリカのはるか上を行く、最新テクノロジーを使用した超文明国となっている。
主役は「シビル・ウォー」にも出演したワカンダの王子ティ・チャラが、自国で亡き王(ティ・チャラの父親)に代わり、新国王になる話から始まっていく。
そして、その裏側ではティ・チャラの叔父の子供、つまりは従兄にあたるキルモンガーがワカンダにある理由から復讐に来る話が書かれている。
どこまでも善人な人柄であるティ・チャラは平和な国のワガンダ王として相応しくも見えるが、その優しさや脇の甘さから、キルモンガーに殺されかけ、更に王座を奪われるという大失態を起こしてしまい、今まではまとまっていた5つの部族は大混乱、部族同士の争いとまでなってしまう。
しかし、ジャバリ部族のトップ、エムバクによってティ・チャラは庇護され、奇跡的に残っていたハーブのおかげでティ・チャラはなんとかブラックパンサーとして復活を遂げる。
部族間の争いの中、ティ・チャラとキルモンガーもそれぞれのブラックパンサーのスーツを身に纏って1対1で争うが、一瞬の隙でティ・チャラの勝利、キルモンガーは重症を追ってしまう。
その後ティ・チャラと深手を負ったままのキルモンガーは『ワガンダの美しい夕陽』を見に行く。恐らく動けないキルモンガーをティ・チャラが連れて行ってやったのだろうと推測する。
「治療をすれば治る」ここでもまだ自分を殺そうとした相手に優しい言葉を投げかける善人ティ・チャラに対し「殺してくれ」とキルモンガーは彼の好意を簡単にも蹴ってしまう。ティ・チャラは彼の意思を尊重したのか、夕陽を見たまま亡くなったキルモンガーを見守る。
個人的な思いではあるがキルモンガーの「死んだら海に流してくれ」という言葉、ティ・チャラは必ず彼を丁重に海に埋葬すると思われる。
またこの映画は勇敢な女性陣の活躍も目立った。ティ・チャラを慕う家族や側近ズリ、元恋人ナキア、女性だけで作られた親衛隊長のオコエ、その中でも妹であるシュリが彼のサポートとしていい動きが目立った。この国のテクノロジーはほぼ彼女によって発明され、作られているものだと思う。
物語は国連でティ・チャラの演説「これからはこの文明を皆さんと分かち合いましょう」という台詞に対しワガンダを知らない国に「農業国と何を分かち合うのですか?」と言われるシーン、シュリと2人でキルモンガー親子が住んでいたと思われる集合住宅を買い取り、側で遊んでいた子供に「おじさんだれ?」と
話しかけられるシーンで幕を閉じる。
前国王に殺された弟の子供の復讐劇というどこにでもありそうなテーマなのだが、そこから話を広げ細部までよく作られている良作だった。
映画冒頭に父が子にワガンダの事を語るシーンがあったが、あれはワカンダに住んでいる幸せなとある父子の物語と思ったし、1992年に前国王が実の弟を殺してしまうシーンは最初、前国王の若い頃なのがティ・チャラなのかと思ってしまい、理解するのに少し遅れてしまったが、それも観客をミスリードさせるいい演出。
そして「シビル・ウォー」ではあまり融通の利かないティ・チャラかと思いきや、この作品では善良つつ近しい人達には普通の青年と同じ様な言動や態度にも親近感が持てた。
日本語吹き替え版では分からなかったが、英語版ではアフリカ英語で話しているというこだわりの点も評価したい。
最後に、同じく「シビル・ウォー」からの出演で、冷凍睡眠中だったバッキー・バーンズがエンドロール後にカメオ出演した。冷凍睡眠からもう既にシュリの手で、ヒドラのワードを解かれ目覚めた後だったらしく、村らしき所で療養中だったと思われる。バッキーのシュリに対しての「ありがとう」という簡単な一言でもまだ、彼の中では『ワード』は解かれもうウィンター・ソルジャー化する事はないが、彼の喜怒哀楽という感情面はまだまだ戻ってはいないものと個人的には憶測するし、彼には精神面のリハビリが必要である。しかし彼の今後を心配していたファンにとっては嬉しいシーンだったろう。
彼はどこへ?
起承転結のハッキリした作品。
でも、ところどころが微妙。
1番疑問に思ったのは、この内乱が起きている時、匿ってもらっている、キャプテン・アメリカはどこで何をしてたの?ということ。
バッキーは眠っていたから分かるとしても、キャプテンは眠っていなかったはず。
おそらくインフィニティウォーで描かれることになると思いますが(期待を込めて)。
カッコいい機械だらけ!
ワカンダ王国いきたい!住みたい!
世界チャンプことブラックパンサー2号ことキルモンガーかっこいい、北斗の拳でシンがケンシロウに【お前に足りないのは執念だ!】て言ってましたがまさにそれでしたね、死んでも勝つ的なやつです。
ミショーンことオコエ、君がブラックパンサーになれば最強なのでは?強すぎでしょ(笑)
全体的に良かったですけど、ブラックパンサーの強さが少し分かりにくかったかと感じました。これはシビルウォーの時にも感じましたしね…ただ、彼のキャラは好感も持てて好きです。
爪の使い方はウルヴァリンのような拳から爪より、パンサーのような指に爪の方が好きです。ラストの現在のアメリカについて一言…にはニヤリとしましたよ
ワカンダの技術力がアベンジャーズの続編にどう絡んでいくのか楽しみになる一作でした。
全77件中、21~40件目を表示