「関係性がコロコロ変わるのにブレないロキのキャラ」マイティ・ソー バトルロイヤル バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
関係性がコロコロ変わるのにブレないロキのキャラ
どんなムチャなコメディになっているのかと少々期待し過ぎたせいか、思っていたよりオーソドックスなストーリーで意外性に満ちていたわけではない。ケイト・ブランシェットのカッコいいヘラ様も、もっともっと活かせたんじゃないかと思ってしまったり。
しかしなんといってもロキである。「マイティ・ソー」一作目ではまだ邪悪な悪役という印象が強かったが、もうシリーズ全体のトリックスターとして面白すぎる。ひねくれた陰謀キャラというベースを崩すことなく愛嬌を出しまくるトム・ヒドルストンの名人芸が冴えわたり、ロキが可愛くてしょうがない。
しかもロキ自身が自分のこじらせを持て余している部分があり、仲間になったり裏切ったり、瞬間瞬間の状況でどっちに転ぶかわからない。先読みをさせないという意味で、これほどありがたいキャラもいない。ロキ様ありがとう。ロキ様を讃えるあのお芝居が、ソフトに完全版で収録されますように。
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