「スペースオペラ+ブロマンス風味の娯楽作」マイティ・ソー バトルロイヤル AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
スペースオペラ+ブロマンス風味の娯楽作
太陽系外惑星なのか天上界なのか微妙なアスガルドと、地球との往復で間が持たなくなったのか、「マイティ・ソー」シリーズ第3作にあたる本作では、多様なエイリアンが集う新たな惑星の闘技場シーンなど、スペースオペラ的要素を加味してきた。「スター・ウォーズep2 クローンの攻撃」を想起させもするし、ガーディアンズの面々と合流する「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」への布石とも取れる。
今作の妙味は、ソーとブルース/ハルクのブロマンス的な関係。闘技場でガチンコ勝負をしたかと思えば、ハルクの湯上がりシーンで笑いを取る。しかしその反動か、全2作のロマンスの相手だったジェーン(ナタリー・ポートマン)が不在となり、たった2行の説明台詞で処理されるのが不憫。新しいキャラが続々登場するので、面子の新陳代謝も仕方ないか。その意味で、浅野忠信も早々に人員整理されてしまい、日本人観客としては大変残念だ。
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