「奇跡の女神が微笑んだ作品」リメンバー・ミー ISSIさんの映画レビュー(感想・評価)
奇跡の女神が微笑んだ作品
食指が伸びず見てなかったが地上波で、何気なく見てたら引き込まれた。食わず嫌いだったが、傑作であった。
ストーリーがホントに良く練られている。古き良き映画を見た様な手触りである。最近の映画は映像の力に頼ってストーリーに手を抜きがちである。
ストーリーを練り上げると言う作業は、大変で、良いアイデアを矛盾なく継ぎ合わせる作業だったり、良いアイデアを捨てざる負えない苦痛だったり、動くパラメーターが数多くありミクロを考えつつ、常にマクロのパラメーターを意識下に置いて最良の筋道を探る行為が、長く多く終わりがない。
それを越えた所に傑作が存在する。ホントにツラい作業だと思う。
スポーツで言えば、新しい面白いスポーツを考え、ルールも決めて、自ら感動するゲームをするようなもんである。
辻褄の合わない映画も良く見るが、傑作と言えど、ギリギリまで辻褄が合ってないのだと思う。最後の持てる力の最後を使って奇跡を呼び込む作業なのだと思う。
そういう意味で本作は奇跡の女神が微笑んだ作品だ。
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