「シナリオのできの良さに恐れ入った」リメンバー・ミー Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
シナリオのできの良さに恐れ入った
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主人公の「音楽やるんだ!」って意志がすごいんだよ。それが最初から最後までずっと一貫してんの。
「『音楽やるんだ!』って強い意志持ってたら、こういう行動取っちゃうよね」と納得の行動してると、いつの間にか死者の国に迷い込んじゃうのね。でも、納得なんだよ。行動に納得してるから。
死者の国から帰るには家族が許してくれればいいってルールで、最初簡単に帰るの。ただ、そのときに「音楽はやらない」って条件付けられちゃう。それなのにギター弾いてさ、すぐ逆戻り。ここも凄い納得。そして「『音楽やらないこと』って条件付けない家族を探さなきゃ」ってなるのね。
そこから先祖のパーティーに潜り込むために、コンテストで良い成績取って、なんとか潜り込んで、先祖に認められて・・・そして、ここからドンデン返し。「えー、そんな!」となったところで、納得の大団円。全部、自然なの。脚本すごい。
冷静になったらね、ドンデン返しなんて読める気がすんの。でも、納得の展開でストーリー進んでくから、きっちりミスリードされる。
合間に入ってくるグランドグランドマザー側の追跡もハラハラさせるし、ここ一番で主人公の背中を押す伝説の歌手の出演映画の台詞の使い方もうまい。もうほんと、脚本すごいね。
演出もいいんだよね。冒頭の一族の事情説明をだらだらやられたら飽きちゃうんだけど、織物の柄を使って飽きないように観せてくる。
音楽もいいし、全部いいから、またピクサー観ようと思ったよ。
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