「日本人には馴染みやすいご先祖様の話」リメンバー・ミー takaさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人には馴染みやすいご先祖様の話
2018年アカデミー賞の
長編アニメ、主題歌部門の2冠受賞作品。
メキシコの死者の日。
ご先祖様が一年に一度、子孫たちに会いに行く日。
少年ミゲルの家は家族を捨てた大じいちゃんの影響で
音楽は絶対禁止の家庭に育った。
だけどミゲルは偉大なミュージシャンに憧れ音楽の道を志す。
死者の日のミュージックコンテストに出るため
とあるギターに手を取ると…。
日本人には馴染みやすいお盆の日の話。
死者の国では現世へ戻る時、覚えてくれてる人が
死者の写真を飾ってくれていないと行けない。
このルールがキーとなっており、覚えてくれてる人が
いなくなると死者の国でも亡き人となってしまう。
「インサイドヘッド」のようなアナザーワールドでの
ストーリーですがピクサーの描く霊界のなんとも
華やかなことでしょうか。
ゴーストビジュアルも行ってみたいと思わせるように
描くのはさすがのディズニーでしょうか。
現題は「coco」、ミゲルの大ばあちゃんです。
この大ばあちゃんがすごく重要なポジションにいます。
ちゃんと家族愛を描き、夢をつかもうとする
意思の強さも同時に感じさせてくれます。
夏頃にBlu-ray化してくれるとお盆に皆で
見るのに最適な映画でしょうね。
今回のアカデミー賞ではメキシコ系作品が
受賞してるのが注目されました。
作品など4部門「シェイプ・オブ・ウォーター」の
ギレルモ・デル・トロ監督はメキシコ人。
今作「リメンバー・ミー」はメキシコ人しか出てこない作品。
アメリカ現政権下のトランプ大統領はメキシコ移民を
追い出せと言う姿勢で壁を建造したりと
やりたい放題の中、ハリウッドは反体制の姿勢を
見せているようでした。