「メキシコの小さな村。高祖母イメルダの代から続く靴屋の息子ミゲル・リ...」リメンバー・ミー よねさんの映画レビュー(感想・評価)
メキシコの小さな村。高祖母イメルダの代から続く靴屋の息子ミゲル・リ...
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メキシコの小さな村。高祖母イメルダの代から続く靴屋の息子ミゲル・リヴェラは地元出身の国民的ギタリスト、エルネストに憧れる少年。死者が家族のもとに帰ってくる”死者の日”に開催される音楽コンテストに参加することを決意したミゲルはエルネストの墓に侵入して彼が愛用していたギターを拝借しようとするが、そのギターを爪弾いた瞬間に死者の世界と繋がってしまい、彼の姿は死者の世界から帰ってきた人達にしか見えなくなってしまう・・・からの異界冒険譚。
何と言ってもピクサー謹製。実写を凌駕する美しい映像で大爆笑のドタバタをこれでもかと展開しながらも泣き所を随所に散りばめて、意外な結末まで一気に描写。ギタープレイの描写も繊細で指板の上を駆け巡る指の動きや弦の振動なども丁寧に描いていて弦楽器好きにとっては眼福以外の何物でもないです。物語に誘われるままに散々爆笑し泣かされた観客は静かに訪れたエンディングで大号泣、観客の嗚咽がいつまでも続く中ゆっくりと流れ続けるクレジット映像の最後には・・・と書きたいことがとめどなく溢れてくるとんでもないレベルの傑作です。
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