「Ep9鑑賞後のEp8再評価→9批判」スター・ウォーズ 最後のジェダイ 奥三郎さんの映画レビュー（感想・評価）
Ep9鑑賞後のEp8再評価→9批判
9の感想があまりに偏ってた。
9は8の修正もしくは消去作業に追われてしまったが、おおむね満足だ…と…
何？ おいおい、8はそんなに許せなかったのかい？
9にはもう一度見たいような場面が１つでもあったのかい？
8は冒頭、ポーの独断命令違反により、成果もあったが大量に仲間が消失、
次にSWの象徴である物を象徴であるキャラが放り投げて始るとんでもない展開だ。
これはすなわち新監督の挑戦状ではないだろうか。
意気込みが強烈なおかげで(そのせいで)、印象に残るシーンはかなり多い。
ハッキリしたコントラストの色で画面を割り、生々しいメインキャラの描写と
クセの強すぎる脇役にやりすぎ無双のBB-8。
特にルークが活躍する塩の平原ならではのシーンは映像と音楽と演出において
シリーズ屈指の名場面に仕上がっている。
幻のルークを事前に匂わせる演出として、その時持ってないはずのライトセーバーを
構えていたり、スリ足で塩を擦っていなかったり、など、そのギミックは寒気がするほど天才的だ。
最低でウジウジしていたルークを描いたからこそ最後の感動が大きくなるというリアル。
全てを肯定しているわけではないが、今までの既成概念をぶっ壊し、その結果、
新たな感動と希望を生み出したと思う。
そのことで私は不満はあってもそれを打ち消すほどの素晴らしい作品であったと
実は優等生のふりをしてみんなを小手先で騙した味気ない支離滅裂な9を鑑賞した後、
なおさら強くそう思った。
■以降は9のネタバレあり■
9の終わり方、8と何が違うのか、
大した違いはない…というかほぼ同じ。
血筋よりもイズムに価値を与えることを優先している。
違いは一つ、セイバーを埋めるシーンに込められた何か。
もう武器はいらないってことではない。
存在しなかった色の新セイバーを抜く。
ジェダイでもシスでもない存在になっていくのだろうか？
しかし私にはD国がルーカス時代を埋葬したかのように見えて仕方がない。
なので9は単なるD国の長編PVであり、
ファンにとっては別になくても良いコレクションのラストパーツ。
真実のSWが崩壊している9の責任は実は8がとっているとも言える。
今、それを共有できる人は少ないだろうが、私の考えを記しておきたい。
ルーカスイズムを感じれる最後のSW、それが最後のジェダイであると。
ありますよ。9はクライマックスが好きです。全体的に、ん？ってなる場面もあったけれど、ルーク＆アナキンとレイアのセイバーを二刀流にしてパルパティーンと対決する場面や、絶望的状況の中、空を見上げれば銀河中から続々と集結する反乱軍の同士達。その多くが民間船ですが、その中にはきっとエンドアの戦いを共に生き抜いた古参兵や退役軍人も居て軍備縮小を余儀なくされる中、いつか来る脅威の為にこっそり民間船を武装化させていたのかなとか妄想が捗る胸熱展開が連続になっています。他にも、敗北寸前のレイにフォースを通じて語りかけるルークやアナキンといった歴代のジェダイ達、
戦後タトゥイーンでルークとレイアに見守られながらパルパティーンの血筋であるレイがスカイウォーカーの名を継承する場面等とジーンと来るシーンが多かったのが9です。（黄色いライトセイバーはシスの赤、ルークの緑が混ざった色です）正直、レンとレイのキスシーンは要らなかったと思うし、もう少しアナキンのセイバーの出処を説明して欲しい等色々言いたい事はありますが8よりマシです。8はなんだありゃです。ライアン監督は恐らくスターウォーズを描くのに向いてないです。映画単体としての完成度は非常に高いです。伝説だけが1人歩きして疲弊し偏屈になったルークと、一大コンテンツとなったSWを率いた結果批判に晒される事に嫌気がさしディズニーに売り払ったルーカスの対比。様々なギミックを使った戦闘や演出。ミスリードによって読めない展開。評価すべき点はもちろんあるのですが、過去作に対する皮肉が強すぎます。それをSWのシリーズ中でやるのはいかがなものかと思うのです。自分の作品でやって貰うのは構わないんですけどね。
8は確かにキャラの癖が強いですね悪い方で。ローズとかもう訳分からんです。紫のお偉いさん？もよく分からんです。ハイパースペース特攻の演出はかっこよかったけどそれで艦隊壊滅はやりすぎです笑
せいぜい旗艦小破で足止め程度にしておけば良かったものを…。ルークも弱くて死に方よく分からんし結局なんの為のカジノだったのかよく分からんしエイリアンの扱い雑いしもうほんとよく分からんです。
唯一お気に入りのシーンはプレトリアンガードと玉座での斬り合いシーンくらいです。
スターウォーズ初めて見たよ！って人なら受けるかもしれないですね。
