「思い出主義?」スター・ウォーズ 最後のジェダイ オレさんの映画レビュー(感想・評価)
思い出主義?
ファーストオーダーとレジスタンスの戦闘が激化する中、敵の艦隊に単騎突っ込むポーダメロン。
スターキラー基地での戦闘で重傷を負ったフィン。
父を葬ったことで光と闇の間を揺れ動くカイロレン。
そして最後の希望を頼りに断崖絶壁の孤島に降り立ったレイとそこで待っていた伝説の人物、ルークスカイウォーカー。
それぞれの葛藤を抱えながら自由を求め戦いに明け暮れる銀河の戦士たちを描いたスターウォーズシリーズ第8作、新3部作の第2作目。
こんなにスターウォーズが賛否両論になることあるのかってくらい人によって評価に違いのある今作。
といいつつもなんだかんだスターウォーズだし、ブランド力も相まって面白い!ってなるんだろうなと思いきや、、、?
自分にとってはどこか全体的に違和感があった作品だった。
ポーダメダメロンを始めとした各キャラクターの性格の変化、中途半端な活躍をして退場していく新キャラ、レジスタンスの防戦一方の話で微妙に進んでいない話などなど。
全体的にコメディ色も増した感じに仕上がっていたが、このタイミングでその要素必要かな?ってちょっと思った。
またスターウォーズ各3部作の2作目って、例えば5だとI am your father.だったり、2だと暗黒面に落ち始めるアナキンだったりと衝撃の展開的なのを売りにしていて、今作も誰も観たことがないだとかの売り文句で色々謎のままだったことが明かされる的なのを期待していた。
それにしては意外とあっさり明かされるレイの両親の正体やルークが隠居した理由などの前作まで重要扱いされていたポイント。
結局何が衝撃的なのか理解できずに終わってしまった感じ。
宣伝を鵜呑みにしてたわけではないから裏切られたっていうより何があったのか印象に残らなかったみたいな感じだけど笑。
そんで何より感じたのがストーリーの進まなさと焦点を当て過ぎに感じる旧キャスト陣。
もちろんルークスカイウォーカーが鍵を握るポジションなのは間違いないし、ラストのルークの独壇場は最高に熱かった。
かと言って今作はレイ達、いわゆるシークエルトリロジー世代の物語なわけで旧3部作のキャラクターをメインに描き過ぎではないかと感じた。
前作のソロはまだ許せる。正直なとこいうと今作のルークも許せるのだが、3部作中の2部作を旧キャストメインに描いてしまうとじゃあ新キャラ勢はなんだったの感は否めなくなってしまう。
バランスは難しかっただろうが新キャストに旧キャストを混ぜて製作すると決めた以上、そのバランスはもっと頑張るべきなんじゃないかなと思った。
もちろん新キャスト陣が全く活躍しなかったといえばそれは大嘘になるし、前作とは比にならないほどの強キャラ雰囲気を醸し出していたカイロレンを始め、多くのキャラクターが活躍できていたと思う。
レイの修行の中身の薄さとポーのダメダメロン化は腑に落ちないけど笑。
そんで謎のタイミングで新3部作決定でエピソード9への盛り上がりは微妙な勢いになった気がする。
あとフォースでテレパシー的な意思疎通が出来るっていう設定忘れてて、なんでこいつら急に「君の名は」状態なんだろうとちょっと笑ってしまった。
駄作ではないが、太鼓判は押せない作品。
最後どうまとめるのかなぁ。
2018年01月03日(水)1回目@ユナイテッドシネマ浦和
2020年01月11日(土)2回目@Disney+