「スカイウォーカーの血統とは別の新たなるジェダイの誕生」スター・ウォーズ 最後のジェダイ eichanさんの映画レビュー(感想・評価)
スカイウォーカーの血統とは別の新たなるジェダイの誕生
前作の「フォースの覚醒」を経て、今作品「最後のジェダイ」では主人公レイがいよいよジェダイとしての本領を発揮し始める。ファーストオーダーを死に追いやり、暗黒面を代表し始めたカイロ・レンに対して、宇宙にフォースのバランスを取り戻す中心となるのは、矢張りレイのようである。これまでエピソード1から6までで主要なジェダイの系譜であったスカイウォーカーの血をレイは引いていない。が、そのフォースの潜在能力はスカイウォーカーの血を引くカイロ・レンに劣らない。レイは貧しいガラクタ漁りの親の元に生まれ、親の飲み代の為に捨てられた。しかし元はと言えば、アナキン・スカイウォーカーだって奴隷家系の出身である。フォースの潜在能力に富貴や出身は無関係のようである。これまで8つのエピソードで紡がれて来た壮大なスペース・サーガであるスター・ウォーズは一般的に勧善懲悪の物語と言われている。しかしヨーダを始め、ルークらのジェダイ・マスターのフォースのバランスという度々の発言をみてみると、必ずしもそうではないように思われる。この世界は善悪がせめぎ合い、そのバランスの上に成立していることを描いているのではないか。永遠に終結しないドラマである。振り返れば、立ち位置としてレイはエピソード4のルークに当たり、正に新たなる希望である。最終章エピソード9でのレイの活躍が今から楽しみである。
フォースの潜在能力に出身は無関係と書かれてますがアナキンはミディクロリアンが作り出した生命体なので強いフォースを備えているのです、レイが今までのプロットを壊しているだけなので