劇場公開日 2017年12月15日

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「色んな意味でハラハラ」スター・ウォーズ 最後のジェダイ MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5色んな意味でハラハラ

2018年1月1日
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鑑賞方法:映画館

新三部作の中間にあたる本作は重要な役どころだろうと思っていた。
それはストーリーとしても映画としても、今回の完成度などで今後のシリーズに明らかな影響を及ぼすからだ。にも関わらず監督は「LOOPER/ルーパー」のライアン・ジョンソンへ交代。これでより前作よりも増して不安が勝ったが、その不安は解消された。事態の収拾や物語の構成は「LOOPER/ルーパー」の方が勝るが、本作でもしっかり回収が出来ていた。どこまでディズニー側に監督の意向が通ったのかは知らないが、ちょうどよい加減で観やすかった。
前半の激しい攻防の後は、レジスタンスとファースト・オーダーの追いかけっこに始まり、ルークとレイの訓練のシーンなどが続き、少々まったり気味に感じる箇所がある。これでやはりJ.J.エイブラムス監督の前作ではあれだけのスパンを置きながらまとめ上げた技術力に脱帽であると改めて感じた。しかし本作のそういったシーンでもただでは終わらず、展開が気になる構成や笑いどころが散りばめられており、決して退屈はさせない。そして終盤では驚きの事実や展開が押し寄せ、圧倒される。絵的には前作に劣るが、ストーリーや衝撃度はこちらが上回っている。この感じはシリーズ第二作、「スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲」と似ているが、これは意図したものなのか、あるいは必然的にそうなったのかが気になるところだ。
とにかく、今年公開の「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」を楽しみにしつつ、本筋の展開が待ち遠しい。今年はそんな1年になりそうだ。

Mina