「駄作 SWではない。」スター・ウォーズ 最後のジェダイ SICK_JOYさんの映画レビュー(感想・評価)
駄作 SWではない。
総じてイマイチ。シリーズの中でも最低最悪。
本来ならマイナス★。悪い所をあげるとキリがないが、良い所を探すのが難しいレベル。ep7でも、かなり違和感を覚えたが、それを遥かに超えて酷い。
まずは前半〜中盤にかけてダラダラと無駄なシーンの連続、映画の全体的なテンポが悪すぎて、観ているのが、ちょっと辛かった。
SWシリーズは全て何度も観ているが、今作は全編に渡って???な所が多過ぎる。前作の謎も殆ど拾われないまま。
特にルーク!何がしたいのか、全く謎。レイとルークの島でのダラダラとした生活?は全く意味不明。過去にはカイロレンを明確な理由もないまま殺そうとするし。ルークの最後も…。レイの生い立ちも、今の所なんか腑に落ちない落としどころだし。
そして、結局、カイロレンのマスクも、ただのカッコつけで付けていて、今回完全に外してしまうし…なんだかなぁ〜。
スノークの正体や素性も分からぬまま、あっさりと死亡。それとレン騎士団って、どうなったの?
ルークの幽体離脱?が出てきて、レンの怯えっぷりが酷い、一斉射撃が長過ぎ、劇中のハックス将軍もドン引きしていたが、観ているこちらも、ドン引き失笑。
こんな小心者のレンがスノークの後釜になれるのかね?
そして中華系の女性の俳優、ローズのねじ込み出演感がハンパない。容姿も演技も…だし、意味不明な行動ばかりで展開の中で浮きまくっている。中国市場を意識しての事か、中華資本の影響か、観ていて違和感と強い不快感を覚えた。
デルトロもハンソロ的なキャラかと思いきや、結局、中途半端に悪者で終わっていて、なんだそりゃって感じ。最後はやっぱりいい人にすれば、救われたのに。カジノのシーン自体も、何か取って付けたようなシーンで違和感。
キャプテンファズマも、前作では、そこそこ重要キャラだったのに、背景も描かれず、あっさりとやられ退場。
レイアの宇宙遊泳も、酷い。マーベル映画のよう。
レイアの代理のおばさんも、一体誰?!って感じ。
ただポーと喧嘩して、最後はハイパードライブアタック!!…そんな事SWでは、した事無いでしょうに。
ポーはポーで、ただの暴走野郎に成り下がってる。
ヨーダを出すのは、良いが、雷ドーンで燃やす…ヨーダの無駄遣い。ヨーダ出しとけば、いいんでしょう感があって残念。
フィンも7では、かなり謎めいて出てきた割に8では、なんだか、軽いキャラになってるし、色んな意味で酷いローズと…。こうなるとフィン自体、必要無かったんじゃないの?って感じです。
新しく出てきた艦船や、兵器、メカニカルな物が、どこかトランスフォーマー的な臭いがして、安っぽく、在り来たりなハリウッド映画に見え、ルーカスが作り上げてきたSWの独特な雰囲気がぶち壊されていて、とても残念だった。
ルーカスSWでは、定番の様々な異型な宇宙人たち。8では、出ていたのか?全く印象に残らなかった。カジノとかに、いたのかな?軽いイメージの不要な人間キャラは多数出ていたけども。それと、微妙なキツネやペンギンに似た動物が、しつこく出てきてウザかった。
今まで、SWシリーズで使われていた、場面転換のスライドワイプも使われなくなり、それも雰囲気が変わった要因かも?
SWの素材を台無しにした映画、とてももったいない。SWではなく、別の映画として出すべき。
しかし、SWの冠取ったら、ただのB級映画になってしまうレベル。
こうなると、ep6〜ep7までの間に、何があったのか想像するのもアホらしくなる。
今作でSWに黒歴史を作ってしまいました。次回作ep9、ラストとなるが、全く期待できないし、映画館には絶対に観に行かない。旧作100円レンタルが出て気が向いたら観るかな…。
今後スピンオフも作るらしいが…ローグワン は、なかなか良かった。しかし、この様子だと、スピンオフも期待はできないね。
追記
余談ですが、スマホゲーム 『スターウォーズ 銀河の英雄』
をプレイしています。先日、ローズとホルドが追加キャラとして実装されました。ここにまで、ねじ込んでくるのか?!ゲームの中でも違和感があり、浮いています。怒りを覚えつつ、ゲームに対してのモチベーションが下がりました。スターウォーズはディズニーに完全に殺されました。
同感です。
劇中カイロが「古い者は消え去るべきだ。」
観客に喧嘩売ってんですよね。
監督した方は監督失格です。どんなことあれ観客に喧嘩売るとは監督として決してあってはなりません。
長々書いてしまいましたが、わたしは残念ながら本作は駄作だと確信しています。
大きくは、ディズニーの戦略、それに依りすぎた監督・脚本のセンスの悪さ。
ストーリーにおいては「SWの歴史へのリスペクトの無さ」だと思います。
良い点が無い(強いて上げれば映像)、これはSWでは無い。全く同じ感想です。キャスティング、ストーリー、フォースの定義、ディズニー、中国資本(これについては事実関係は判りませんが。ローズ役はアメリカ国籍のベトナム人です)、過去の継承でなく冒涜、etc...
悪いレビューが多く、それに対するアンチテーゼで高い点を付けている方も多い様ですが、本作は普通に、悪いレビューが只々正しい感想だと自信が持てるレベルです。特に先にコメントされている方の「世代交代ではなく排除だ」には私も特に共感しました。
高評価のレビューも読んでますが、大半は「良かった」「面白かった」であり、そんな感想が悪いとは言いませんが具体性には乏し過ぎます。
その中でも「おっ!」と思ったのが下記3点。
①低評価の人は旧作のファン。あらたなファンは高評価
②低評価の人は映画だけしか観ていない中途半端なファン
③アメリカ映画評論家は90%が称賛
①については、それは当たり前でしょう。映画館であれDVDであれ、第一作から観ている方が大半です。しかも、その多くは「あらたな試み」を理解した上での感想だと思います。
②これは他の方のレビューですが。ディズニーは関連作品からまず、正史への採用・不採用を別けた。『クローン・ウォーズ』を知っていれば本作のフォースの使い方にも納得するはずだ、との事。正に映画のみ観てきた私は、これには感心しましたが、それは「フォースの定義」のみの話であり、他の部分をどう観ているのかは不明です。また、ディズニーなり監督なりが、みんな『クローン・ウォーズ』観ているはずだから、との判断で本作のフォースを駆使したのだとしたら、、現在の評判こそがその答えですよね。
③については、レビューではなくニュース記事ですが、それは要は「お仕事上の都合では」と、すぐに疑念が湧きます。アメリカだとディズニーを酷評などすれば、関連する試写会にも行事事にもお呼ばれしなくなるであろう事はシンプルに想像できてしまいます。評論家の仕事がやりにくくなる訳です。イチ日本人の私の感覚ですが、アメリカの商業界はとてもシンプルです。しかも一般観賞の良い評価75%とは、かけ離れ過ぎてますよね。
SICK JOY様
私のレビューにコメントして頂き、ありがとうございます。
SWの黒歴史は、「フォースの覚醒」も同罪だと思います。
エイブラムス監督とジョンソン監督、というよりも、ディズニーがルーカス氏の世界観を壊したといっても過言ではないと思います。
そんなファンたちの怒りを、ディズニーは思い知るべきでしょうね。
ルーク・スカイウォーカーの人生も、ハン・ソロの人生も、そしてレイア・オーガナ姫の人生も、もう一度、描き直してほしいです。
あんな酷い描き方は「世代交代」じゃないですよ。
単なる「排除」です。