「新鋭R・ジョンソン監督が挑んだEp.8はJJのEp.7を超えた」スター・ウォーズ 最後のジェダイ AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
新鋭R・ジョンソン監督が挑んだEp.8はJJのEp.7を超えた
リメイク物やシリーズ物を手がけたらそつなく手堅くオリジナルや過去作の世界観を再現しプロジェクトを成功させるJ・J・エイブラムスは、バランス感覚に優れた職人という印象。『フォースの覚醒』はEp.4をはじめ過去作へのオマージュに満ちていたが、人物相関とストーリー展開には既視感を否めなかった。
さて、ライアン・ジョンソン監督が挑んだ『最後のジェダイ』はどうか。自身の脚本で臨んだタイムトラベルSF『LOOPER ルーパー』が滅法面白かったが、そこまでの長編監督作はわずか3本。ディズニーの英断には恐れ入るが、途方もない制約やプレッシャーを受けながらも創造性を発揮し、シリーズに新風を吹き込んだと言えよう。個人的なお気に入りは、今作で初めて登場したフォースの新たな能力が終盤の戦いで重要な鍵を握る点。この「驚きの体験」こそが前作に欠けていたものであり、私たちが映画を観る理由でもあるのだ。
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