「流れがない、これに尽きます!」スター・ウォーズ 最後のジェダイ Lukeさんの映画レビュー(感想・評価)
流れがない、これに尽きます!
ルークの幽体離脱()や、使い過ぎてラインみたいになってるテレパシー、ヨーダの落雷や、終始繰り広げられるさっむいギャグには100歩譲って目を瞑りましょう、、、。世界観というのは作品毎に変化していくものであり、かつそれらはあくまで作品の属性であって、物語性ではないからです。
しかしこの作品の問題はその物語性! こればかりは何歩譲っても譲りきれません。
この物語には流れ、つまり因果関係という物が存在せず、あっとしてもほんの些細なものです。6で完全勝利したはずの反乱軍が何故かひょっと出てきたファーストオーダーに壊滅寸前まで追い込まれ、パパ(ハンソロ)まで殺して忠誠を誓ったはずが何故かレイにちょっと言い寄られただけであっさり裏切るカイロレン、そして何故かそんな薄っぺらいカイロレンにあっさり殺されるスノーグ(反乱軍はなぜこんなのに追い込まれているのか!)、カイロレンが闇堕ち(笑)した原因はジェダイではなく取り乱した自分にあるのにも関わらず何故かジェダイが悪い!!!と引きこもり味方の救援にも一切耳を貸さずドヤ顔で乳搾りや棒高跳びからの漁業を営むルーク・・・。何故何故何故何故と頭の中が何故だらけであり、ここがこれまでのスターウォーズシリーズと比べて圧倒的に劣っている点だと思います。物語にオーダーが無く、それぞれ好き勝手にやっていてもう手がつけられない状態なのです!
ただ、映像自体は綺麗で迫力があるし、ギャグを多く取り入れ、先述したように話が支離滅裂で頭を使う必要が全くないので、ティーンエイジャー向けとしては成功したのかな? とは思いました。人種を明らかに意識した配役といい、ディズニーの狙いがよく現れていた作品で、今後のシリーズもこのようなどんちゃん騒ぎが続くと思うと胸が踊りますね・・・!