「ロートルは潔く去れ!」スター・ウォーズ 最後のジェダイ kunitori1964さんの映画レビュー(感想・評価)
ロートルは潔く去れ!
1978年公開時からの古参です。
遠い昔、思春期に衝撃を受け、制作者たちに憧れ、映像制作者になるというダークサイドに堕ちてしまいました。
そういう者の私見を語ります。
賛否両論、渦巻いていますね。
感情的に語れば、私の初見の感想は「よく、このまま劇場公開できたなあ。うらやましい」でした。
お客さんから金を取って見せるからには、お客さんの満足度をどうやって上げたら良いかと腐心するのが表現者としての使命と考えています。
興行ですから、お金が絡みますね。
お金をどうやって落としてもらうかと考えるのも重要なことです。
そのために、喧嘩をふっかけて騒ぎを起こして集客するというのもひとつの手法かと思います。
炎上商法ってやつですね。
今回のSWはそれに近いもののように感じました。
不快に感じる人もいるのは百も承知でやっています。確信犯です。
何故そうしたのかは、もっと考えないと理解できそうもありません。
あんまり頭よくないんで。
テーマのひとつに世代交代が語られていますね。
トリロジーでもアナキンからルークへと行われており、普遍的なテーマかと思います。
古い者は去り、新しい者へ物語が継がれていく様は感動を呼び起こす題材です。
シリーズが続く中で、いろいろな要素を刷新していくのは目新しさを保つためにも重要な作業です。
今回、いただけないなと感じたのは、その性急さとリスペクト感の薄さです。
あまりにも交代劇が乱暴な印象を受けました。
前回からのあまりに急激な展開ゆえに、途中、ついていけなくなりました。
もし、これをやるならep9じゃないのかと感じます。
喩えて言うと、棍棒を振り回しながら監督が「ロートルは去れ! これからは俺が法だ! 俺のやり方でいくからな! 今までのことは全部なしだ!」と言わんばかりです。
この事は観客に対しても行われていると思います。
「古きを懐かしむ者は永久に去れ! これから示すものは、もうお前たちの見るべきものではない!」
そう聞こえてきます。
このやり方に賛同する者もいるでしょうし、反発する者もいるでしょう。
私は賛成しかねます。
作品に関しては全体的に要素が多すぎて、まとまりがなく散漫で冗長さを感じました。
将来的にスピンオフを大量生産できるように様々なものを配置した結果でしょうか。
映画的なまとまりを持たせるよりも重要なことと捉えているのでしょうね。
ディズニーのコンテンツのひとつになった影響は推して知るべし。
キャスリーン・ケネディの舵取りもかなり大変だ。
ライアンは今は操り人形に見える。
そして、なぜかルーカスの亡霊もいる。
これからは、ジェダイは居らず伝説の彼方に。
フォースはみんなのものになる。
時代は変わっていく。
まあ、40年間 変わらないと思い込んでる方も悪いか。
多くを語りたいが今はこの辺で時間切れ。
乱文失礼。
コメントありがとうございます。
007は変わり身の術を使い、それこそ、時代に合わせた007像を作り出すことも許されますが、SWは大河ドラマ的要素がありますから、何世代にも渡る宇宙叙事詩を描かなければいけないと思っていました。
物語としての一貫性を持たせるということですね。
1エピソードだけ、明後日のほうを向いた話にはできないはずなんです。
ディズニーのコンテンツとして、この先、何十年にも渡りSWを続けていくつもりのようですので、そのための軌道修正が始まっているのでしょう。
フォックスも買収しましたし、SWはすべてディズニーの意のままです。
確かに今までの劇場公開本数は7本です。
この40年間に劇場映画が入口ではないファンも出現しています。
SWをゲーム、アニメーション、コミックなどで初めて知るという方も多いのではないでしょうか。
SWがアメコミ原作と思っている方もいましたし。
そういった映画発でないファンも一定数いるので、その人たちにも寄り添うということをやろうとしているのではないでしょうか。
あとは、新たなファンの獲得でしょうか。裾野をもっと広げ、あらゆる層に訴求する。
特にこの先、何十年と観客になってくれる人への訴求ですね。
ディズニーSWは誰もが共感できる、みんなのSWになっていくのでしょうね。
人種や民族、性別、階層に関係なく、誰もがフォースを感じるのです。
二項対立の構図も崩されていくかもしれないですね。
そして、今は正史だスピンオフだって言ってますが、この辺の垣根もなくそうとしてるかもしれません。
今回だって、こんなのスピンオフでやれよって思うものありましたよね?
ローズとかね。
追加撮影事件や監督の降板とか聞こえてきますよね。
ディズニーの意に沿うよう動かしたいのだと思います。
改革は始まったと見ていいでしょう。
残念で悔しいですが、そうなってしまったのです。
行く末を見守るしかありません。
ようするに、ep7からスカイウォーカーの物語でなく、違う時代・キャラクターで展開するべきでしたねディズニーさん!
スカイウォーカーをも自分たちの論理でねじ伏せることはなかった!
やるなら、ルーカスがフォースになったらリブートすればいいでしょう。
またも長文失礼。
でもペリー・ローダン全部読めとか,ガンダム作品全部見ろとかムチャ言ってるわけじゃないんですよ.シリーズで本編たったの7作品,14時間ですよ.それに映画作る人なら,ふ~んそんないい映画あるんか,知らんかったわ,ってことはないわけでしょ,むしろ基本ですよね.それなのに押さえるとこ押さえてなかったら出来上がったものは無茶苦茶になりますよ.
挙句の果てはレイアが宇宙を飛び,クソブスが大画面に長時間いたら怒ります.
この作品はキラキラしたなにかのカケラは残っていますが,全体的には酷いものです.私は見識のある人が,”時代だな,,,”とか”変わっていくのはしょうがないな,,,”とかレビューしてるのがとても悲しいです.不味いものは不味い!とちゃんと言って欲しい.