「最後のジェダイから感じた事」スター・ウォーズ 最後のジェダイ miwanoizさんの映画レビュー(感想・評価)
最後のジェダイから感じた事
スターウォーズ最後のジェダイを鑑賞して感じた事を素直に書きたいと思います。
私自身スターウォーズのシリーズに対して深い思い入れがある部類の人間で子供の頃から好きだったシリーズだったので今回も大きな期待を胸に映画館に向かいました。
しかし、その期待は大きく裏切られました。これが良い意味での裏切りならよかったのですが違いました。
新しい事に挑戦しようという意欲が詰まった作品なのは凄く伝わってきました。
しかし、上手くいっている部分と失敗している部分の差が最悪です。
まずスターウォーズのOPといえば宇宙空間に存在するデカい戦艦や星を遠巻きから映す長回しショットが恒例ですが今回は画面に映ったシャトル内にすぐ画面が切り替わってしまいます。
私はこの瞬間すでに”あっ...今回アカンかも”と一瞬思いました。
冒頭のポー・ダメロンの活躍は良かったのですが
その後に繰り広げられる無謀なレジスタンスの作戦の数々には流石に見ていて苛立ちを感じました。
チンタラチンタラ飛んでるモンカラマリ船がスターデストロイヤーに追われるのを永遠と見せられたくて劇場に来たわけじゃありません。
中盤のフィンとローズの作戦に至っては無駄しかないし何よりつまらない。入れるならせめて面白い場面にして欲しいです。
その上に誰もが疑問に感じる唐突な恋愛要素!今回の監督・脚本のライアン・ジョンソンはドラッグでも吸いながら脚本書いたのかと心配になりましたよ。帝国の逆襲でのレイア姫とハン・ソロの恋がドラマチックなのは、あの二人が引かれ合う心の動きを映画で描いていたからで唐突にフィンとローズがキスしたからって面白くもなんともないわ馬鹿か!!
そして中盤のロイヤルガードVSレイ&ベン・ソロの共闘戦 間違いなく本作の白眉ですね。
ここは文句なしの場面です。最高過ぎます。ここだけで星二つの価値があります。
そして何より最悪なのが今回のルーク・スカイウォーカーの扱いです。
今回のレイとルークはまともに師弟関係にすらならないじゃないですか!
何の為に今回登場させたんだよ!って感じですよ。
だいたい最初からヨーダいるなら「オメェがレイ鍛えろよ!」って思いましたよ。
最終決戦でルークvsカイロレンが見れるのかと思ったら
実はフォースパワー幻影でした~残念でしたぁ~みたいな下り死ぬほど嫌いです。だいたいフォースで別の星に幻影を送るって何だよ。ふざけんな。
今回のフォースの力の描写は余りにもお粗末なものが多いルークのフォースで幻影だとか、ヨーダが天候を操って雷落としたり、レイとカイロレンのフォーススカイプとかどこまでインフレするんだよ!?
だいたいカイロレンが闇落ちした理由とか本気か?ルークがそんな事するか?
ジェダイの帰還の時にダースベーダーの中に眠る父の心を最後まで信じた男だぞ!?
そいつが少し心に闇が垣間見えただけで弟子に手をかけようとする男なわけないだろ!!
ep4~ep6の主人公ですよ?あのルーク・スカイウォーカーですよ?
ふざけんな!!
ラストの夕日にしたってそうですよ。わざわざ夕日出すならep4と同じカメラワークで撮るか同じポーズでたたずんで消えてくれないと萎えるだけだから!!!!
何だよアレ適当に撮りました感が半端じゃないぞ!!
そしてこの映画の何より不快なのは糞寒いギャグシーンの数々です。
スターウォーズシリーズには思わずニヤリとする皮肉なジョークは付き物ですが今回のようなコメディ映画のようなどうしよもない演出や台詞は、はっきり言って不愉快です。
映画として演出が上手くいってるのは全体で精々40%、主にカイロ・レンが葛藤している場面や活躍している場面でそれ以外が余りにもお粗末です。
カイロ・レンの出ている場面以外は、二度と見たくありません。