「前作より楽しめました!」スター・ウォーズ 最後のジェダイ unicornさんの映画レビュー(感想・評価)
前作より楽しめました!
最初の新たなる希望からリアルタイムで劇場鑑賞してきた直撃世代です。前作フォースの覚醒は、あまりにも新たなる希望の焼き直し感が強く、正直乗り切れませんでした。
しかし本作は、レイを中心として新世代のキャラクターたちがそれぞれのドラマを紡ぎ始め、これはこれでアリだと思います。三部作の中間ということで、前作を継承しつつもそれに囚われない展開は、なかなかいいと感じました。
例えばレイとルークの出会いの場面で、差し出されたライトセーバーをすぐに投げ捨ててしまうなど、意表を突かれましたが、それが弟子のベンを失った絶望とその後の隠遁生活を送ることになるルークの心情を端的に表していて、なるほどそう来るか、と妙に腑に落ちたものです。ただその後レイに対して「アイム、ユアファーザー」をやってくれなかったのは残念でしたね。ってか、レイの出自が名もなき両親でその死をレイが受け容れられていなかったという伏線の回収は、正直ガッカリだよ!
ルークの最期については、フォースの使い方(分身の術?集団幻覚の投映?)がちと疑問ですが、ローブを残して消えたのは師匠たち(オビワンとヨーダ)に倣って、永遠の命に転身したという解釈で、これまた納得がいきました。ヨーダも出て来ましたしね。これで次回作でも霊体での出演が決定でしょう。
またレイとカイロレンの遠距離交流!や、その後の共闘、更なる裏切り(というか、袂を分かつと言うところでしょうか)も、2人のキャラが立ったなと素直に受け止められました。まあ、カイロレンの狙いは最初からスノークの打倒とファーストオーダーの掌握だろうと読めましたので、もう一捻りあって欲しかったです。それとスノークの弱さ。パルパティンぐらいの強大さがないと、敵としては役者が足りないと思います。それとも次作での復活があるのでしょうか。
そのほか、ポーとフィンもキャラクターが立ち、新たなサーガを織り成す担い手として存在感が出て来ましたが、ポーのヤンチャぶりは正直指揮官としての有能さを減じさせていましたし、フィンのロマンスも余計な感じがするなど、突っ込みどころ満載ではありますが、総じて前作よりも楽しめたので良かったです。