ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリーのレビュー・感想・評価
全663件中、401~420件目を表示
エピソード3.5~3.99?!!
エピソードⅢからⅣまでの空白の20年間のうち、Ⅳの正に“直前”を描いたストーリ仕立てになっていて、主人公のジン・アーソの幼少時代の悲しい出来事を大人になった自分が回想として思い出すシーンから始まり、帝国軍から逃げ出しているうちに反乱軍に合流するが・・・という展開。
この作品の特筆すべきところは、何といってもエピソードⅣに忠実に近づけた点。このローグワンの続きであるエピソードⅣの公開は今から39年前。もちろん当時出演していた人物は既にお亡くなりになっていたり、高齢になっていてとてもじゃないが出演できない。そこで必要になってくるのは、当時出演していた人物像とほぼ同じ容姿の“そっくりさん”なのだが、その“そっくりさん”が何とそっくりなことか!その類似ぶりに「まさか39年の時を超えて出演したんじゃあるまいな・・・」とまで思わされるほどだった。そして当時を象徴する人物として絶対外せないのが、やはりダース・ベイダー。この時点でダース・ベイダーは全盛期(エピソードⅣ~Ⅵで衰えている)なので、ローグワンでの活躍を期待していた所・・・正に予想通り・・・いや、予想以上の活躍っぷりと恐ろしさに思わず恐怖心を抱いたほどだった。1983年公開のエピソードⅥ「ジェダイの帰還」以来、実に33年ぶりのカムバックとなったが、その圧倒的な存在感は健在だった。そして、この作品中で最も重要なのが、惑星破壊兵器「デス・スター」だ。1年前に公開したエピソードⅦで、これの破壊力の遥か上を行く、“星系”破壊兵器の「スターキラーベース」が出てしまったことで、デス・スターの破壊力の低さが露呈してしまった。しかしこの作品に出てきたデス・スターの破壊力はスターキラーベースよりも凄まじく、その迫力は見てる側にもおぞましいほど伝わってきた。もしも今、この地球にデス・スターが攻撃してきたら・・・なんて思ってしまうほどの破壊力であった。そしてラストはエピソードⅣの10分前と聞いたが、自分的には1分前なんじゃないかと思うくらいギリギリまで引っ張ったのでびっくりした。自分的にはこのローグワン、SWシリーズのエピソードとするなら「エピソード3.5~3.99」と名付けたいほどだった・・・。
1年前に公開したエピソードⅦ「フォースの覚醒」は、(自分的には)内容があまり良いとは言い切れず、正直ルーカスフィルムを買収したディズニーには失望していたが、この作品のしつこいくらいの高度な再現度に、ウォルトディズニーの本気が見えたような気がした。この完成度の高さなら、2017年末に公開予定のエピソードⅧ「(副題未発表)」にも期待できる・・・と思った。
最後にちょっとした情報を・・・この作中のあるワンシーン(6、7秒くらい)に、SWシリーズでは絶対に欠かせないあのR2-D2とC-3POのコンビが出てきます!どのシーンで出てくるのかは・・・その目で確かめて下さい!
長文大変失礼致しました。
中だるみ予定調和
スターウォーズしてた
奇跡へのつながり
いつまでも深く胸に残り続ける
大人向けのSW!
前日に4をDVDで観直してから(もう何回目か分からないぐらい観てますが 笑)映画館に行きました。
ラストの戦闘シーンで登場するパイロットや、帝国の提督など4そのままだったのには驚きました。STORYも良く考えられており素直に楽しめました。
ただ、そのSTORY自体が少し難しくSWにあまり興味のない人や子供達には解りづらいかも知れませんね。現に一緒に観た妻は鑑賞後に『❓❓』の状態でしたから。
今回初めてMX4Dで鑑賞したのですが、4をタイムリーに映画館で観た世代には身体的負担が大でした。肩懲りましたからね。笑 まぁ、話のネタには良かったですが、おじさんは今後2Dに回帰しようと心に決めました。
スピンオフとはいえ、ちゃんとSWだったので(ある意味シリーズ中で一番かも・・)好きな方は必見だと思いますよ。
何だ、この感じ
希望は新たな時代へ受け継がれる
期待してなかったんですが、中盤からの怒涛の展開に引き込まれっぱなし。
会話の端々にEP4を思わせるものがあり、来るんだろ……あいつ来るんだろ……ドーン! の焦らしプレイが最高でした。
シナリオ自体は、結末がわかっている分予想もクソもありませんが、それを上回る奥深い演出が見事。
安易なキスシーンが無かったのも素晴らしい。ディズニーやるじゃん!
言うなればDISSIDIA 012 FFよろしく、「未来のために今を犠牲にする」のが全体のテーマ。
それは冒頭の親子シーンからクライマックスまで変わらない。
そしてやはり、ベイダー卿の存在感は桁違い。
階段から降りるときの影の演出、ラストで艦隊に襲撃した時、暗闇から赤のライトセーバーが光出すシーン。
どこをとっても「ラスボス」。
カイロ・レンにはない、「何をしていても絶望する」圧倒的カリスマ。
K2やキャプテンらローグ・ワンの面子は個性が強く、初めはゴチャゴチャしているように思えても、後半は自然と彼らと一体となり、見ていて熱くなる。
久々にど直球なエンターテインメントを見られたと思う。
これぞハリウッド。これぞSF。これぞスター・ウォーズ!
旧三部作がお好きな方、是非とも見ましょう!
そしてラストシーンを見たあとは、EP4をもう一度見ましょう!
大人向けなSW
自分のやっていることが悪とわかっていながらも、世の為と信じて生きていく大人達の葛藤が描かれていた。
K-2SOいいキャラしてた笑 毎回出てくるロボットはいいキャラしてるよね笑
最後のダース・ベイダーのシーンは鳥肌立ちました!あのシーンだけでも満足です笑
いい意味で全部想定内。
分かってて言いますがEP7よりはよりファンムービー度は高め。てか明らかにそっち狙いなので、まんまと引っかかった自分のような層には美味しくいただける安定のすごく美味い牛丼もしくは凄く好きな富士そば味と言っても無問題かと。(もちろん悪い意味ではなく。)
総じて評価の高いのもまぁわからんでもない。「イウォークアドベンチャー」以来のスピンオフ映画と聞いて想像していた範囲では最大限のサービスをしてくれたので、カントクにはポケットマネーでビールを一杯奢りたい。
が、飲み進むうち「なんでああなん?全部あれか?ディズニーか?ディズニーが悪いんやな?怒らんから言うてみ?」と一献指しつつお聞きしたくもある。(これは観た人ならわかってくれると思うw)
散りばめられたスターウォーズ愛と周囲からのプレッシャーと闘い続けた監督の葛藤を楽しもう。「スターウォーズ好きなら」観て損はない。それは間違いなく。保証する。
嗚呼、ドニー・イェン!
嗚呼、ドニー・イェン!
わかってて観るならポップコーン度は高い。でもできれば素面で観たいわな。
懐かしい
『プレデター』を思い出した。
前半と後半でここまで違うのか。
2回観て2回とも前半で寝落ちしたのに、この満足感はどういうことだろう笑。ただし2回目の鑑賞では前半を肯定的に観ることができたし、それは何と言ってもあの後半の圧倒的な面白さを知っているから。なのに落ちるんだから何か絶妙な催眠効果が施されているに違いない。
その前半に言及すると、初めに残念すぎるソウ・ゲレラの造形&描写のことについて。フォレスト・ウィテカーの無駄遣いっぷり含めてもはや笑えるレベルだったが、かつての英雄が戦場で疲弊し思想を歪め勇気を損なってしまうという構図は理解出来る。ソウやキャシアンの造形が現代のどのような事象を示唆しているかも含めて。問題はそれを物語の中でうまく整合出来なかったということで些かの「とってつけた感」は否めない。ソウは『反乱者たち』で再登場するとのことだが果たして。
残念なソウだが彼がジンを逞しく育てなければ「希望」は生まれなかったということは間違いないのだけどね。
そして何と言ってもジンのことがある。前半は彼女の動機付けに費やされるわけで、この主人公もまた両親を失うことになり、様々な状況の中で戦場に自ら赴く。こうした流れはEP4のルークと同じなのだけどジンはフォース感応は無い。しかし幼い頃からパルチザンで育つことで優れた兵士となり、また犯罪者でもある。しかしここでもやや残念なのがフェリシティ・ジョーンズにその雰囲気が皆無だということ。そこからスタートして大義だとか同盟とかに興味は無い主人公。これはいい。ルークのように冒険を求める無邪気さも無い。ではなぜキャシアンたちと行動するかというと自らの自由と後は父親に会いたいという心情がある。そして母と同様に父を目の前で失うのだけど、父を殺したのは反乱軍なのだ。だから後に素晴らしいが唐突すぎる演説をぶち上げるところとか「君はいったいどうなってるんだ」と思うよりないし、そこで彼女を掘り下げるのは危険だと思い至るわけ。もちろん父親の真意を聞いてその遺志を継いだという格好だけども、なんとも座りが悪い。
実際のところ今作をあれほどに感動的にしたのは彼ら以外のキャラクターであり、チアルート、ベイズ、ボーディそしてK-2SOに関してはケチのつけようが無い。絶妙なチープさを今作で発揮してくれた彼らの成果によって今後のスピンオフの方向性とそれなりの成功が決定づけられたと思う。
チアルートやベイズの功績はフォースの在処を偏在させたことにあるだろう。フォースを信仰や勇気、犠牲、友情といった誰もが持ちうるものに解釈してそれを表現してくれた。違うアプローチもあったかとも思えるがこれまでのSW世界に存在しなかった人々を登場させることに挑戦するというのはすなわちSW的なアプローチでもあるだろう。これは『フォースの覚醒』では出来なかったことだ。
ボーディやK-2SOは元帝国という立場であり、それは帝国のエリアに潜入するために必要な駒だ。まずそこからスタートして肉付けがされていったはずだが、とりわけボーディの果たした役割はとんでもなく大きい。彼とゲイレンがどのように接触していたかは想像もできないがどうやらカイバー・クリスタルの搬送あたりだろうか。ともかくいかにも気の良さそうなボーディを見込んでゲイレンはかねてからの計画を進めることにしたんだろうが正直ザルすぎる。でもボーディの素直さが無ければソウやジンに繋がることは不可能だっただろう。彼は一見頼りないのだが、それこそが彼の持ち味であり結構嘘が上手い。まあそうでなければ帝国軍で働くことなど無理だったはずで彼なりの処世術だったと言える。そして彼のように帝国軍の施設を見知っている者がいなければこの作戦は絶対に成功しなかった。一番頼りなさそうな彼が最も重要な要素であったことが良い。
K-2SOは捕獲されて反乱軍によって再プログラムされた。これはキャシアンと近い境遇でありその二人(あえて)が信頼しあっているのは頷ける。そしてこれまでSWで登場してきた量産タイプのドロイドの中でもサイズとパワーにおいて出色と思われる。その造形は「思ったことはすぐに口に出す」ということで彼の発言によってその時々の状況が極めて冷静に示されている。これでジョークも言えるようなら『インターステラー』のTARSだなと思えるし恐らくは影響があっただろう。思えばC-3POも似たような役割を果たしていたが、K-2SOは遥かに戦えるタイプなのでブラスターを打ちまくるあたりの頼もしさといったら。怖い敵が味方になったら頼もしいというのは『T2』の構図でもある。そして守るべき対象のために犠牲になるところも。これでグッとくるのはその2作と同様で折り紙付きなのだ。そしてK-2SOのタイプがその後のオリジナル3部作以降見られないのは帝国サイドが「危険」だと判断したからだろう。
ちなみにどうでもいいことだが、ハンマーヘッド・コルベットでスターデストロイヤーを押していくシーンを観て『逆襲のシャア』を思い出したね。
今作で最大の見所は何と言ってもダースベイダーの無双とあの命がけの設計図データのリレーだろう。「なぜフォースで奪わない!」というのはナシで。ちゃんと強いベイダーを見せてくれたのはかなり嬉しいし、ベン君がおじいちゃんに憧れるのも仕方ないかと思わせる。
撮り直しから4割が変更されたという噂だけれど、それが伺える内容だった。しかし結果として良い仕上がりになっていたのだからギャレス良くやったと言いたい。
全663件中、401~420件目を表示