劇場公開日 2016年12月17日

  • 予告編を見る

「つじつまを合わせようと細かい事を気にすると疲れます。」ぼくは明日、昨日のきみとデートする 相川良子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5つじつまを合わせようと細かい事を気にすると疲れます。

2025年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

難しい

癒される

会っている時はそもそも時間がお互い逆行しているわけだから歩くのだって逆向きになるはずだし会話ができるはずがない。
まああくまでもファンタジーなので設定として短い時間なら時間軸が曖昧になって行ったり来たりするんだと言い切ってしまえば可能にはなるだろうけど、それならそういった演出も欲しかった。例えばなにか喋ってるといきなり記憶喪失のように初めて聞いたかのような反応をするとかなんとなく話がダブったりするとか話が少し噛み合わないとかならまだ納得もできる。女性が突然涙ぐんだり男性が虚無感に襲われたりするだけでは説明できない。まあだからこそ30日間は会話ができて時間が揃うという設定なんだろうけど少し取ってつけたような設定で細かいことを気にしだすと疲れて没入できなくなる。普通のタイムスリップものなら映像の加算合成のように混ざり合うという感じでなんとなく納得できるけど流石に時間が逆行するとなると矛盾が生じてくる。
まあファンタジーとして細かいことは気にせずに見てれば相互に時間が逆行するパラレルワールドに過ごす男女が5年に一度30日間だけパラレルワールドが接触して恋をする切なくて胸キュンな物語だということですね。
タイムスリップと記憶喪失という感動もののお決まり設定が合体したような切ない物語でした。

相川良子
PR U-NEXTで本編を観る