「初回鑑賞だんだん涙、2回目は冒頭から号泣…」ぼくは明日、昨日のきみとデートする silverKHAIEさんの映画レビュー(感想・評価)
初回鑑賞だんだん涙、2回目は冒頭から号泣…
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人の自由にならない時の流れが物語になる作品は数多くありますが、こんなに美しくて悲しい愛しい物語はないでしょう。
全ては"そういう仕掛け"の物語なのでそれに尽きるのですが、それなのにその仕掛けの中に何気ない日常を投げ入れるとこれほど色づくとは観るまでは誰も気づけなかったでしょう。
back numberのエンディングはまさにこれを歌っているのだとわかった時にはいい歳した男も涙は止められません。
そしてなんということか、映画館で見た人ならそこを出た時にいつもの景色が違って見えたことでしょう。
映画の世界とリアルがシンクロするのです。これはそういう映画です。
この"時の逆回転"で相手に対して認知症とも感じられる記憶の儚さを感じ、言い伝えることの強さも感じ、その伝える強い意志は美しく、それによりこの世の全てが愛しく思えるようになるでしょう。
1回目を観たあなたは物語が進むにつれて冒頭の小松菜奈の涙の意味がわかるでしょう。そして全てを知った2回目を観る時には冒頭の小松菜奈の涙はあなたの涙です。
初回で知ってしまった感情の全てが一気に押し寄せ涙は止まりません。
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