劇場公開日 2016年12月17日

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「小松菜奈がよい!」ぼくは明日、昨日のきみとデートする らいぴゅうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0小松菜奈がよい!

2023年9月16日
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悲しい

難しい

運命的な一目惚れをした主人公が
やがて明かされる彼女の秘密を知り、
奇跡のような時間を過ごす
悲しくも美しいSFラブストーリー。

ふたりの時間は逆に流れていて、
5年ごとに30日くらいしか会えないので、
最大40年重なるのだが、次の機会は25歳と15歳、
その次は30歳と10歳、となるので、
恋愛にちょうどいいのはまさに
お互い20歳で出会えるこの瞬間しかないわけです。

しかし、その貴重な30日間も、
ふたりの時間の流れはまるで
上り電車と下り電車がすれちがうようです。

だんだん親しくなっていく過程も
彼女にとってはだんだん他人に近づく過程。
二度とない歓びと、それが永遠に失われる哀しみと。
彼女は静かに涙します。

そんな繊細で不思議な役柄に、
小松菜奈がドンピシャでした!
福士蒼汰も、なかなかよかったですが、
なんといっても小松菜奈。

彼女をみているだけでも、この映画は
最後までたのしめる。

こないだみた「溺れるナイフ」でも
そうだったけど、ほんと画面に
惹き付けられます。

若い女の子特有の硬さ、透明感がありながら、
ドキッとするほど妖艶な表情もあり、
魅力的な女優さんです!!

「渇き。」で日本アカデミーの新人賞を
取ったのですが…
これだけ映画映えする女優が
その後いくつかいい作品もあったのに
ノミネートもされていないみたいで。

日本アカデミーって……?

らいぴゅう