劇場公開日 2016年12月17日

  • 予告編を見る

「敢えて満点をつけます。いや、逢えて満点かなっ!」ぼくは明日、昨日のきみとデートする リアルマリアさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0敢えて満点をつけます。いや、逢えて満点かなっ!

2021年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

上映時間111分。
気に入ったならもう一度見たくなるので、222分の超大作ですね。
誰かが死んだり、嫌な奴に邪魔されたり、裏切りや変な誤解ですれ違ったりするような「ベタ」な展開が一切ありません。
どこにでもあるような、それでいて「こんな恋愛あこがれるなぁ」と
素直な気持ちで応援したくなる展開。

舞台は都会ではあるものの、東京圏の人にしかわからないような「東京の土地勘あるある」的な描写もありません。

京都の街並みを「これでもか」というほど美化するわけでもなく、おそらく敢えて京都弁を出さない演出は、誰しもが感情移入しやすい理由にもなっているかもしれませんね。

さて、本題。
とにかく主演のお二人の演技がとてもステキで、二度め、見返すことを考慮されていたかのような絶妙の演技に魅了されました。
二度めなんか、わたし、ずーっと涙腺ゆるゆるでした(ホントはずっと泣いてた)もんね。

何の前情報もないまま鑑賞し始めたわたし、難病モノなのかな、記憶喪失モノなのかな、と身構えていましたが、完全に裏切られてしまいましたね。

中盤にやっとタイトルコールが出てきてから、ずーっとその設定に引っ張られました。

確信しましたね。これ、終わったらもう一度観るやつだ!と。

このレビューを読んでくださったみなさんに質問があります。
ラストシーンの解釈について、コメント欄でお話し、しませんか?
また、明日ね。

リアルマリア
リアルマリアさんのコメント
2021年5月9日

tigerdriverさん
お返事ありがとう!
ずいぶん、鱗が入った目をしてらっしゃるようですねっ。

感動、感涙ポイントってもちろん人によって違うんですが、男女の脳による違いもあると思ってます。
理想の恋愛とか、描いているものが男女では違いますもんね。

女性は気づいてもらいたい。
俗っぽい言い方をすると、かまってほしいんだよね。
男性はどうなんだろか?

相手が自分の気持ちに応えてくれたとき?

例えばタイタニック、あの映画も男女の感涙ポイント違うと思うんですよね。

わたしは、ローズが三等客室で自分の居場所をみつけたところでしたね。

そのときジャックは小さな女の子と踊っててね、ちょっとヤキモチを妬いたところで、涙腺崩壊しましたよ。

あ、関係ない映画の話でした。

また、明日ね!

リアルマリア
tigerdrverさんのコメント
2021年5月9日

リアルマリアさん、また目から鱗です。
男女の涙の違い、感動ポイントの違い。
確かに自分はエミを見ながら(つまり、タカトシ目線ですね)、ずっと切ない気持ちでした(まあ、また小松菜奈の演技が素晴らしいんですけどね)。
ちなみにベストシーンは、1日目・別れ際の振り向きざま「また明日ね」(からの電車内泣き崩れ)。

でもまた目線を変えると感情が変わるということですね。タカトシが途中でそこに気づいて「ぼくは明日、君にひどい態度を取ってしまう」からの流れ。

まだ時間軸で整理できてないところもあったので、どうやら3周目突入です(笑)

tigerdrver
リアルマリアさんのコメント
2021年5月8日

tigerdriverさん
お返事ありがとうございます。

ですよね。
入居前のアパートでの決意!
そして、電車での少しイタズラっぽい笑顔!

元にいたエミの世界線を捨てて逢いにきた、と勝手に解釈することに『決めました』

ところで、涙の種類について考えてみたんですが、

男の人は、エミの気持ちに感動して涙してるんですよね?

女の子は、なぜ涙するのかわかりますか?
自己犠牲によるタカトシくんへの愛する気持ち、その行動を理解してくれたことにとても感動したんですよね。

理解してくれたんだ。
わたしのしたことは無駄じゃなかったんだ。と。

男女の涙の違い?感動ポイントの違い、そういうのを考えると、、、

また、観たくなったでしょ?

リアルマリア
tigerdrverさんのコメント
2021年5月8日

リアルマリアさん、なるほど!
私はそこまで深く想像できなかったです。その解釈は素敵ですね。

確かに、
最後のアパートのシーンの時間軸はその通りだと思って、ただ自分は”最後の思い出巡り”だったのかなと思って観ていました。でも、挿入がちょい不自然だとも思ったんですよね。

そういえば、
・秘密を打ち明けるあたりで、「私は5歳のときにこの世界に来た」(←行き来できるという暗示?)みたいな話があり、
・29日目で、「なぜ俺たちは結婚できないんだろう?」→「ごめんね」という流れもあり、

その流れからアパートへ行って、思いを巡らせ・・・。
うん。正解云々はさておき、あの笑顔はそうあって欲しいですね。あまりに悲しすぎたので。いずれにしても、すれ違ってはいないということで!

聖地巡礼は、本作ではないですが自分もたまにやってます(笑)

tigerdrver
リアルマリアさんのコメント
2021年5月7日

tigerdriverさん
コメントありがとうございます。
とても嬉しかったです。
この映画のラストシーン、何度も観返したんです。
最初の日(最後の日)の一目惚れの告白からの電車に乗り込み・・・
そこからシーンが変わりますよね。
あの橋を渡って、アパートへ向かうシーンに。

電車に乗り込み泣き崩れた、その後に向かったように見えたのです。
最後の日なのにベンチでお話をしただけ。
わたしならアパートへ向かうと思ったからです。

そのアパートのシーンから、再度電車へ乗り込み、ドア付近に立って、見つけられるのを待つ。そして「あなたのもとへたどり着いた」で幕を閉じます。

アパートを特異点として、そこである決意をした(勝手な想像です)。
その決意とは、タカトシの世界線で生きていく決意。
その日の朝まで時間が戻り、出会いの電車に乗り込み、再スタートを切った・・・

わたしは、そう解釈したんですよね。
結果、もう一つのパラレルワールドが生まれてしまうんですけどね。

多分、違うんだろうけど、そういう想像もさせてくれるようなエンディングだったと思うんです。

ま、とにかくとてもいい映画でした。
数々の「名作」を観てきましたが、わたしの中のイチバンはこれかな、と思っています。
「名作・大作ランキング」ならプロフにあるような映画をあげますが、
「大好きな映画」はこれですね。

やったことありませんが、聖地巡礼したいなぁと本気で思ってみたりもしています。

リアルマリア
tigerdrverさんのコメント
2021年5月6日

自分は今日、2回目の鑑賞しました。やっぱり2回観ちゃいますよね?
ラストシーンの解釈とは、愛美の「あなたのもとに、ようやくたどり着いた」のところですかね?1回目に観たときはちょっと意味がわからなかったですが、今日改めて見て、時間軸が逆行する2人のなかで、愛美が15歳のときに高寿から絵をもらって「20歳のあなたに、20歳のわたしたちに会いたくなった」と語っていたように、その運命をそのままに(高寿の言い方でいうと、ある意味、愛美が30日間がんばって)高寿の恋愛の始まりに無事にたどり着くことが出来た、高寿に出会ってもらえる、ひとめぼれしてもらえる、ということかなと思いました。愛美にとっては30日目のラストなのに、あの笑顔であのメッセージは凄く印象的でした。

tigerdrver