「タイムパラドクス」ぼくは明日、昨日のきみとデートする kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
タイムパラドクス
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交際は順調だった。携帯を持たない愛美(小松)だったが、高寿(福士)がアパートの電話番号を聞き出して、次の日には動物園でキリンの絵を描いていたとき、ふと愛美が現れたのだ。その絵もそうだし、メモ帳を二つ持っていたり、作ってもらったビーフシチューの隠し味がチョコレートだったりと、まるで未来を予言するかのような愛美。やがて2人は結ばれるのだが、高寿の部屋にメモ帳を忘れて行ったとき、日付が逆に書かれて、最初には高寿最後の日とまで記されていたのだ。
愛美から謎めいた話を告白される高寿。彼女は別の世界からやってきて、その世界では時間が逆に進んでるのだという。しかも、5年に1度、30日間だけしか会えず、30日を過ぎてしまうと次は5年後。彼女の過去は彼の未来でもあったのだ。
まるで『ベンジャミン・バトン』を2人がお互いに演じてる関係。タイムパラドクスものとしては特異な設定だ。ただ、1日を単位として時間が交差しているので、ちょっとずるい気もする。それでも、頭が混乱しつつ鑑賞を続けると、徐々に意味がわかってくる。1度だけしか体を合わせてないようだったけど、もし子供が出来たらどちらの世界で成長するのだろうか?などと考えてもみた。さらに、5年に1度という設定もなにやらあやしい・・・
2人とも5歳の時に35歳になってる相手から命を救われてるという設定もいいけど、これにももし助けなかったら2人とも死んじゃうのかな~などと不埒なことを考えてしまった。
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