「公平には分ける事が出来ない愛だからこそ良かった。」ぼくは明日、昨日のきみとデートする 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
公平には分ける事が出来ない愛だからこそ良かった。
この映画のネタバレ部分は観る前既に知っていた。
こんな世界があるかも?と言う発想はある意味発明に近い。
過去や未来を行き来出来る世界や、別の(同じベクトルの)時間軸があり異なるの時間軸を行き来する世界。
それに匹敵する別の世界。(他より矛盾点はありますが)
感想に話しを戻しますが、開始早々主人公である高寿(福士蒼汰)が童貞っぽい男な感じなのに対し、愛美(小松菜奈)を突然ナンパする所は青ざめた。
しかし、悪い所はそのシーンぐらいである。
ネタバレを知ってての事でもあるが、前半から愛美の意味深な仕草、行動、几帳面さが後々の話を盛り立てる。
後半、高寿も追い付き話を盛り上げる。
全体的に高寿の話かと思いがちだが、前半は愛美のパートから始まり、中盤は高寿のパート、そして最終局面は2人のパートだと思い知らされた。
映画内でネタ明かしがあるのだが、その時間帯も良かった。ネタ明かしを勿体ぶらず、後半の糧にする。
少しでも遅くしてしまったら、他の映画と変わらない思い出ありがとう映画になってしまっただろう。
ネタ明かし後、心情的に腐る事もあるけれど、
短い時を共に歩む2人の姿。好きですね。
また、スレた人間で無ければ泣けてくる後半内容。
ストレート過ぎる恋愛ではありますが。
最後に思うのは、例えば好きな食べ物を
最初に食べちゃうor最後まで我慢する
2人で一方ずつどちらかしか選べないとしたら?
選択がどちらか綺麗に分かれるならともかく、どちらも我慢する派だったら?
この映画にも似た事が言える。
彼と彼女の幸せは50:50だったのだろうか?
最初に食べざるを得なかった、最後の彼女の姿が愛おしい。
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