「私は明日、昨日のきみとデートする」ぼくは明日、昨日のきみとデートする akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
私は明日、昨日のきみとデートする
ってことでいいんだろうか。かなりややこしい映画です。未来から来た彼女。正確には、未来からとんでもない運命を背負ってタカトシを救いにきた女性。
以下、自分のための解説。たぶん、二、三日たったら忘れそう。
物語の時間軸を理解するのは難しい。
タカトシが生きている時間を正方向とすると、エミは、一日ごとに、きょう、昨日、一昨日と戻ってゆくのだ。一日の時間の流れは正方向だが、一日たつとカレンダーは、一日戻る。
エミは、タカトシにとって20年後に生まれている。そして、重要なことは、二人は五年ごとに会っているということ。
映画の中でふたりが始めて会った日は、二人が最後に会う日。まず、ここが切ない。しかし、始めてみる観客にはそんなことはわからない。
次に会うのは5年後の、タカトシ25歳、エミ15歳の時。エミは、もちろんタカトシのことはほとんど知らない。少しだけ、この部分も描かれる。このときに、エミにとっての5年後、20歳の自分がタカトシとどんな30日間を過ごすかというメモ帳を渡される。
そして、エミは20歳になり、二人にとって最後の日から一日ずつ戻って、タカトシとのはじめての出会いにして別れの日にまでを逆順に過ごしてゆくのだ。
タカトシ側は、ある日、エミはメモ通りに毎日ほとんど演技をしていて、しかも未来の自分のことを知っているというとんでもない事実に気づき、悩む。普通ならばとても信じられないのだが、いくつかの記憶、そして、未来の写真がある。
エミはタカトシと会ってないとき、どこにいるのかちょっと気になるが、まあ原作には、書いてあるかもしれない。
ともあれ、この物語がありうるとしたら、タカトシは、五年ごとにエミを探し出し、15歳のエミにメモ帳渡したり祭りの日に爆発から五歳のエミを探し出して救わなければいけない。もし失敗すれば、タカトシの存在も消えるのだろうか。
この映画も原作者もスタッフもすごい想像力をしていると尊敬します。年末に不思議な映画と出会いました。