劇場公開日 2016年12月17日

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「2度目を観たいと思わせてくれる映画」ぼくは明日、昨日のきみとデートする 殿さまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.52度目を観たいと思わせてくれる映画

2016年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

正直なところ、それほど期待せずに映画館へ足を運んだ。
忘年会の開始時間を間違え、夜6時からの予定が空いてしまったからとは言えまい。

小松菜奈が「渇き」で新人賞を受賞したことも知らなかった。
福士蒼汰に興味があるわけでもなかった。

この2年ほど劇場映画から遠ざかっていたこともあり、
映画好きであれば、当然知っている一般常識が欠落していたことは認めざるを得ない。

この映画に関しては、私は映画の原作を知らない。予告編も観ていない。

さて、本題である。

結論から言えば、2度目を観たいと思わせてくれる映画だった。

物語は大部分を「ぼく」にフォーカスさせて進行していく。
冒頭の電車内で「ぼく」が「きみ」に一目惚れをするところからストーリーは進行していく。
まさしく王道的な恋愛映画と言わんばかりのストーリーである。

ところどころ、「きみ」の表情が謎めいていることを「ぼく」と共感しながら、物語は進む。
物語が中盤に差し掛かり、「きみ」の 表情が謎めいている理由が明らかとなる。

これ以上物語に触れるとネタバレになってしまうので、割愛する。

構成上の「ぼく」へのフォーカスが終わり、短い時間ではあるが「きみ」へフォーカスされる。
「きみ」の表情や心の揺れ動きが繊細に表現されていた。 小松菜奈の演技力に脱帽である。

再度、結論に戻るが、2度目を観たいと思わせてくれる映画だった。
理由は、「きみ」へのフォーカスを観たあとに、もう一度「ぼく」へのフォーカスを見たいからである。

是非、貴方も劇場へ足を運んでは如何だろうか?

殿さま