ダンケルクのレビュー・感想・評価
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戦場で迷子になる
ノーラン監督、戦争モノ。
しかも伝説の大撤退戦。
観る前から大スペクタクルを期待をしたが、予想は裏切られた…。
ダイナモ作戦の説明的描写はありません。
ただポンとダンケルクに放り込まれる。
兵士それぞれの目線。
常に死が隣にいる緊迫感。
これが戦場なのだ、と言わんばかりの編集。
たった90分、テイストもいつもとは違うが、
見た後に体がズッシリ…という
観後感だけはいつも通り。ぜひIMAXで。
爽快感や達成感はほとんどない。
ハンバーガーヒルを見た後に似ていたなぁ。
戦争の中でも、民間人が失ってはいけないモノをマークライアンス船長に教えられた。
ただ一つ気になったのは、駆逐艦とはいえ、軍艦があれ程早く被弾後に沈むものだろうか。リアリティを全面に出しているだけにやや疑問。
鑑賞ではなく追体験
ぜひIMAXで見てほしい
ノーラン監督作品の素晴らしい実話作品!!!
実話作品ですが、一番大好きな作品になりました
緊張感、緊迫感ありまくりの約1時間45分・・・いや、2時間以上やったんじゃねっ?って思わせるほどの感覚にさせる実話戦争映画は初めて観ました。驚きでした!!衝撃でした!!
セリフ1割、演技9割と言えるほど会話シーン少なめのリアル差を追求し、映像・音・銃声の効果音もすごい(IMAXで観る時は音にはビックリするのでご注意を。)そして、BGMが緊迫感・緊張感を向上させ、最後まで驚きでした。
なぜ、この最大級の救出作戦「ダンケルクの戦い」が日本ではあまり知られていなかったのかが不思議なぐらいすごい内容でした。ダンケルク・スピリットは今の日本人も知るべきだと思います。クライマックスも素晴らしかったです。
トム・ハーディーやケネス・ブラナーなど有名人もでますがキャストはすべてイギリス人。
もう、有名人は無視してかまいません。全員すごいです。すばらしいです。
ノーラン監督名物のCGなしのリアル差もすごい!!エキストラ人数のすごさも圧巻!!!
陸海空すべて敵だらけの緊迫した展開を同時進行で進んでいくストーリー展開もみどころありあり!!
試写会という形で拝見しましたが、公開したら、必ず観ます!!親とか、友人にもこの作品のすごさを観ていただきたい。もちろんIMAXで(笑)
ハッキリいって、初めて5点以上付けたかった作品でした。
出口なし
IMAX試写にて。
冒頭からほぼセリフなし、爆音でいきなり戦闘の中に置き去りにされる。
主人公らしい人物はなく、それぞれの視点で話が進むが、戦地において現況を把握できる一兵卒はいるはずもなく、何も分からないまま、ただ逃げるのみ。
時計の音が観ているこちらの焦燥感を煽り、心拍数が上がってしまった。
戦争ものにありがちな、命の大切さを訴えるとか、不条理さとか、そういったものはなく、ただ淡々と進むのがノーランらしい。
そんななかでも、マーク・ライランスをはじめ、無言の演技の存在感がすごい。
最後はトム・ハーディが持っていくが、そのシーンがひたすら美しかった。
ストーリーがあまりないため、受け入れられるかは人によりそう。
試写では、気持ち悪くなったという声もチラホラと聞かれた。
これは残酷なシーンとかではなく、溺れる人目線の沈没シーンや、戦闘機のリアルな描写による映像のブレによるものと思うので、映画慣れしている人なら問題ないかと。
成田のIMAXで
名もなき者の話なき物語
なぜかヒットメーカーの代名詞となってしまったクリストファー・ノーランの新作を、試写会にてIMAX2Dで、鑑賞。
40代以上を中心に、当然ながら満員でしたが、クリストファー・ノーランの新作の割には、熱量は低めな印象。
もしかしたら、従来の映画ファン以外の客層が来ている可能性もあります。
戦争映画を観る時、いつも違和感を感じるのが、ストーリーの存在。
戦争の最中に美談のような起承転結をつけること自体に嫌悪感を抱くし、明確な敵を示して戦況に一喜一憂するのもナンセンスに感じる。
その点、この映画は特異な映画だ。
物語は消滅し、感動とは程遠い。
一体何が起こっているのか、どこの誰のなんの話しなのか。
観客は一切を提示されないまま、そこに投げ込まれ、傍観するしかない。
そこにあるのは、ただただ「戦争」。
終演後、とぼとぼと帰る観客たち。やはり熱量は高くない。
ただ無口に、劇場をあとにする。
手放しに「スッゲーいい映画観ちまったよお!!!」なんて、言えない映画なのだ。
映画体験ではない「映像体験」
第二次世界大戦初期、ナチス・ドイツが勢いのあった1940年。
フランス北部の町ダンケルクに、英仏兵40万が袋のネズミとなった。
逃げ道は、海のみ。
しかし、海からの救出路は、ドイツ空軍からは丸裸も同然・・・
という絶体絶命の状況からの史上最大の撤退作戦がどのようにしてなされたのか、それを、陸(海岸の防波堤に集結する英兵)、海(イギリスの民間船)、空(英国空軍)の視点から描いていきます。
ただし、時間軸が捻ってあり、陸上は1週間、海は1日、空は1時間の出来事。
それをカットバックでみせるので、観ている方としては、かなり頭を整理しながら観ていかないと、よくわからない。
さらに、描写が、陸海空それぞれの主役たちの視点で描かれているので(POVというわけではないが)、情況をさらにつかみづらいものにしている。
何故、このような手法を採ったのかはわからないが、観客を脱出・救出の当事者の気持ちにさせようということなのだろうが、なんだか映画ではなくロールプレイイングゲームをみせられているような気分になってしまう。
のべつ幕無しの不快感満載な音楽と効果音が爆音で鳴り続けるので、観ていて途中で気分が悪くなってきました。
史上かつてない「映像体験」が謳い文句。
それは確かだ。
だが、「映画体験」ではないような気がしました。
ノーラン映画で最短の上映尺の筈なのに中身の濃さが尋常じゃない。セリ...
IMAXで見ないと面白くない。
この映画で一番ノーラン監督らしさを感じるのはワーナーのロゴからタイトルロールまでがピークだった。
最初の数秒。いつものノーランって感じ。
本編に関しては、ほぼストーリーがない。
普段、戦争映画を好んでみたいためかわからないがストーリーが皆無に感じてしまうくらい、ただ単に体感する映画だった。
とにかく、音がものすごい。
時計の音がずっと鳴ってるし、ビビらせ方が半端じゃない。アトラクションとしてIMAXで見るべき映画だと思う。
あと、トム・ハーディがかっこいい!
ダークナイト、インターステラー、インセプションと大好きな作品ばかりのノーラン監督作品ではぶっちぎりワースト。
ノーラン信者と言えなくなってしまった笑
アカデミー最有力と言われるほど評価が非常に高い本作だが正直「、、、。」って感じの映画。
自宅や普通の映画館で見たら全く面白くない映画だろう。
まさに体感
さすがノーラン
待ちに待ったノーランの最新作。
試写会が当たったので一足先に見てきました。
1時間半くらいしかないんだけど30分くらいに感じた。全体的に言葉はそんなにないんだけど、映像と音が凄すぎてもう圧巻だった。
ノーランとハンスのコンビはもう毎度の事ながら凄すぎてもう言葉が出ない‥
自然と体に力が入る音楽と映像の連続。
そしてノーランぽいカメラワーク。ファンにはたまらないです!!笑
トムハーディーはかっこよすぎた。
なんか最後は自然に泣いてしまった。
全体的に文句はありません!
でもいうとしたらインターステラーは超えれなかった気がする。ジャンルが違うし比べるものじゃないけど!!ノーランの中ではって事で。
あと2回は絶対見よう。
1回しか見ないよって人はダンケルクの戦いについてちゃんと知ってから見た方が良さそうです。
圧倒的な映像体験
ノーランの舞台挨拶付きプレミアにて!監督の要望でなんとフィルム上映もしてくれました!ノーラン様様です。
ノーランはCGに頼らない。などの宣伝はよく見かけるが、ほんとにリアリティってそこまで変わるの?と思うかもしれません。本作は、CGでは作り上げることができないかもしれないほど、とにかくリアリティを追求しており、舞台が戦時中であるというより、自分が戦場にいるという感覚なのだ。
新しい映像体験、いや新しい体験ができる。アトラクションのような最高の体験ができるのだ。
本作は、戦争映画ではあるが戦闘がメインではなく、戦場からの脱出劇、救出劇がメインとなっている。そのため悲惨な描写もなく、ノーランらしい、観客に楽しんでもらいたいという想いが表れた作品になっているのではないか。残虐な描写が苦手な人でも安心して鑑賞できる。
戦争という絶望的な状況でも、兵士たちが感じていたのは希望なのだ。その勇気ある一人一人の兵士の姿、市民の姿に希望をもらえるはずだ。
また、ノーラン作品ではキーとなるのが時間である。本作については、その時間が「生死が関わる、有限なもの」として重要な役割を果たす。そしてサントラは全て時計の針の音。その音は錯覚を使って常に上がり続けるような音など、様々な工夫をしたそうだ。そのこだわりぬいた音楽によってもどんどん引き込まれて行く。
何度も、「まるで戦場にいるような感覚」という感想は見るが、まず戦場にいるということがエンタメとして成立しているのだろうか?ただただ怖いものになっていないのも素晴らしい。特に、トムハーディーが演じる安心感のあるパイロットとともに回る空の旅はとにかく美しく、迫力のある、最高の経験だった。
キャスティングについてもノーランはまた新しさを見せてくれた。いつもは豪華キャストでのストーリーであるが、今回は若い人にも身近に感じてもらいたいということで新鋭の俳優を起用したということ。もちろん彼ら以外に、ベテラン俳優も出演しているが、そのバランスが絶妙だった。安心感のあるベテランと、フレッシュな新人。
最後に、この作品にあるストーリーといえば脱出ただ一つ。つまり、“考えるな、感じろ”系だ。だから、みている間はその一瞬一瞬を体感すれば、面白いものになるだろう。
観客が戦場に放り込まれる地獄映画
DUNKIRK 第二次世界大戦海辺の町ダンケルクに追い詰められた40万人の兵士が「陸」「海」「空」3方向からドイツ軍の総攻撃を受けながら脱出を図る大傑作アクション。観客は97分間地獄の戦場に放り込まれ攻撃から逃げ惑う1人の兵士となるのである。今作に心を休める時間など存在しない。
とにかく強烈なインパクトを受けた映画!3つの時間軸で3つの物語が同時進行する。時計の音とサントラを合わしたハンスジマーのスコアが印象的で、劇中一切緊張感を途切らすことの無い演出で観客の予想を遥かに上回る絶対に忘れられない体験が出来る。
セリフもドラマも主人公もいない。正しく戦争のリアル。計算通り圧倒的な没入感で体感型映画を実現させた。ある時は陸で逃げ惑う兵士、ある時は海で溺れる兵士、ある時は空で戦う兵士、観客は休む間も無く次から次へと登場人物の疑似体験を要求される。
本物の空中戦、船の沈没、陸での戦闘、などCGを使用しない実写の凄みを自分の目で体験してもらいたい。顔の映らない敵、セリフを排除した演出など数々の名作を参考にし、一貫性を持たせた今作はクリストファーノーランの集大成である。その為にも今作を是非ともIMAXの70mmで見てもらいたい。
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