ダンケルクのレビュー・感想・評価
全602件中、321~340件目を表示
音響だけで劇場へ行く価値を感じた
内容はあくまで連合国側から見た第二次大戦の話なので、決して好きにはなれないけれど、映画として観賞すると非常に感動してしまう。
話や時間軸を複雑に絡んでいたことが効果的かどうか・・・個人的には微妙なところだとは思ったけれど、緊張感とか飽きさせないという点においては効果的だったのかもしれない。
全体的に音響の効果がもの凄くて、迫力ある映像と相俟って、リアルな戦争というものを体感したような気がした。もっとも、本当の戦争など知らないわけで、気楽に感想など述べられるものでもないだろうけれど・・・
それでも戦争の恐怖は非常に感じる音響で、これを体感するだけでも劇場へ行く価値を感じたし、なるべくならIMAXで見たほうがいいと感じた。
ただ、ストーリー展開にはまったくリアルなものは感じなかった。悪く言ってしまうと、すべて美化されたもの。それだからこそ、すばらしいエンターテインメントになっているように思うのだけれど、映像と音に対しては賞賛できても、どうもこの内容に対しては肯定的に捉えることができない。といいつつ、感動してしまっているんだけれど。
逃げるが勝ち
さすがノーラン監督作品
がきーん、という音が夢に出てきそう
これが戦争の姿。圧倒的スケールで描かれる、真実の物語。
【賛否両論チェック】
賛:過酷な戦火の中、命を助けるために奮闘した人々の姿に、戦争のむごたらしさや命の尊さを教えられるよう。重なり合う重厚なストーリーや、圧倒的なスケールでの描写も見事。
否:急な銃撃等、思わず驚いてしまうシーンも多いので、苦手な人には向かない。
第二次大戦下、実際に起きた救出劇。その模様が、“1週間”“1日”“1時間”という3つの時間軸が重なり合いながら、重厚に描かれていくのが印象的です。
そこで浮き彫りになるのは、情け容赦ない戦争の悲惨さと同時に、自らの犠牲をいとわず、同胞を助けるために奮闘した人々の姿です。命の儚さや尊さが伝わってくるようです。
さすがノーラン監督だけあって、その描写にも圧倒されます。是非劇場でご覧になってみて下さい。
ノーラン史上最も観やすい作品(時間的に)
まず何よりIMAXの画力と轟音が最高!この時代に映画館でこそ観るべき作品を世に送り出し続けるノーランの姿勢に拍手
物語はほぼ無く状況の描写に留めたことでノーラン最大の弱点である冗長さが緩和されソリッドなサスペンスに仕上がっている。その反面ノーランの「理論的・理性的(に見える)演出の中で完全にエモーションに振り切る」瞬間も損なわれ個人的には食い足りなさを感じた
いわば『インセプション』のクライマックスのカットバックを全編にわたって繰り広げる構成。防波堤の一週間とか海の一日とかの違いはあんまり効果的に描けてなかったと感じた。やっぱり空のドッグファイトが白眉。スピットファイアのカッコ良さといいトム・ハーディの目だけで語る感じといい最高
「映画史に残る傑作」みたいなテンションではなく「ノーラン作品で一番短くて観やすい作品」というテンション。巷で言われるような疲労感は俺には無かった。これ観やすいよ
ラストカットの素っ気なさもよかったな。チャーチルの演説の言葉の勇ましさとは対照的なトミーの虚ろな表情でノーランは何を語ろうとしたのか
ノーラン作品では『ダークナイト』『インターステラー』が特に好き。次いで『インセプション』。ほんで『ダンケルク』という感じ。『バットマン ビギンズ』『ダークナイト ライジング』も好き
今すぐ観に行ってほしい戦争映画
戦場で生き延びるということ
実際に戦場で戦ったことはないので想像でしかないのだけれども、実に忠実でリアルなのではなかろうか?ダンケルクの戦いという史実を、あるところで切り取った断面を、ただ忠実に再現するという作風。おそらくイデオロギーや主観といったものをできるだけ排除して、また余分な脚色はしないというスタンスで、恋愛だとか伏線とか、あるいは英国(アメリカ)万歳的なものは無いので物足りなさを感じてしまう方も多いのではなかろうか。
戦争には、こと一人の若い兵士にとっては、戦う理由も、正義も、勝敗も何も無い。何をしてもただ生きて帰りたいだけ。それだけ。歓喜する国民と新聞を読み終えた主人公の、何とも言えない表情のギャップが作品をより深みのあるものとしているような気がする。
全602件中、321~340件目を表示