ダンケルクのレビュー・感想・評価
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淡々と史実をなぞっただけ
舞台は1940年の仏ベルギー国境近くの海岸。ドイツ軍に責め立てられた英軍、仏軍がドーバー海峡を渡って撤退した史実を描いた。
少年の面影のある青年英兵を主人公としているが、いくつかの視点で独軍の雨あられの砲弾から逃げ、とにかく生き延びようとする人たちの姿を描いているが、そのカメラが多すぎるのである。
話を絞っていないので、見る者の心にストンと落ちるものがないんだな、これが。
独英の空中戦あり、戦艦や病院船が沈む修羅場など一大スペクタクルで描かれてはいるが、登場人物それぞれの背景、ドラマチックな部分を描かないままなので感情移入ができないのである。
枢軸国である日本としては、独軍へのシンパシーもあり、英仏の腰抜け具合、大戦初期にはドイツがどれだけイケイケだったのかが分かったのは面白かったが…。
飲食物を買う必要はない
これから観に行く人は飲食物を買わずに観た方がいいかもしれません。最初から最後までチョコたっぷりってくらい緊迫した99分間なので飲み食いしてる余裕はないです。次に、陸・海・空という3つの視点から進行する物語ですが、空がキワモノです。戦闘シーンで揺れるカメラ、やたらと旋回する戦闘機。めちゃめちゃ酔いそうになりますので気をつけた方がいいと思います。
---ここから映画の感想---
良いところとしては、セリフは少なめで映像でとにかく魅せるというスタイルなので映画館で観るべき映画だと思いました。戦争映画だけど戦闘をごっそり削いで逃げることに焦点を当てていてとても観ててハラハラしました。
悪いところとしては、リアルな映像で物語を魅せているのに音楽が壮大すぎる気がしました。もっと淡々としてても良かった気がします。全編鳴りっぱなしでチクタクチクタクしててカタルシス解放シーンでジャーンみたいな感じがちょっとイヤらしいです。
ラストはちょっと優しいようで不穏な気もしたんですが、実際の歴史ではまだ続きがあるからあの終わり方だったのかなと思います。
緊迫感からの・・・
戦争の緊迫感を煽る音楽と、カットシーン。それだけで、戦争映画にありがちな、血みどろのシーンがないにもかかわらず、爆撃機の爆撃シーンだけでも、緊迫感があって恐ろしい。戦争の理不尽に翻弄される無力な人間の恐怖が描かれています。ドイツ兵が登場しないのも、逆に不気味です。しかし、希望を捨てない必死な人間の「あがき」がラストシーンのカタルシスにつながります。また、時間軸を微妙にずらして描いているので、うまく各登場人物にスポットライトが当たっています。さすが、ノーラン監督。ノーラン組もさすがの安定感。
映像はとても迫力がありすごいのだが、話がずっとクライマックスという...
いつの間にか引き込まれてました
絶対IMAXで観るべき‼️
爆撃シーンは迫力はあった
綺麗な映像。
戦争の救出劇、ハクソーリッジと個人的な好みを比較して考えた。
予告でIMAXなしでは語れなそうだったのでIMAXで鑑賞。冒頭の街の色彩の美しさに見惚れた。民間の船が並んだ時の青に映えたオレンジが綺麗だった。ほか、金かかってるなーと思うシーンの連続。
ハクソーリッジでは残虐なシーンが多い、本当に撮影で人が死んでるんだろうなと思うほどに。死体を囲む大きなネズミも印象深い。それでこそ、一人の衛生兵の救出劇が輝いてみえると思う。光を描くために影を描くように。
一方、ダンケルクは人が死ぬシーンがあっさりしている。埋められた足とか空爆で体が宙へ飛ぶシルエットを遠くに映したり。船で頭打って死ぬ彼さえもっと表現方法があったんじゃないかと思う。
とはいえ、ブリッジオブスパイのおっちゃんとか防波堤の先端で渋く構え続ける…あのおっちゃんはかっこよかった。戦争を始めた我々世代が云々…というセリフ、かっこ良かった。最初の救助船が沈む時、沖に沈めろっていう判断かっこ良かった。
陸、海、空といくつかの物語が切り替えられながら同時に進められて行く構造であるが、正直わかりにくいところがあった。同一時間の別の場所かと思ってたら明るい空から夜の海のシーンになってしまったり。
あと俳優かっこいいやつばっかり。
クールな映画ね。
クリストファー・ノーランのリアル
迫力あり、でも内容は薄い
迫力ある場面が続くが、肝心の救出場面の内容が薄く、「あれ、もう救出終わったの?」となりました。
時間不足で内容が薄くなっている感じで少し残念です。
視点は主に、救出されるイギリス兵士、イギリス空軍パイロット、救出のため船を出す民間人の3視点で描かれます。
監督の意図と思いますが、この3視点は時系列が常にズレていて、同一時系列になる事がない。
パニック映画などは、徐々に時系列が同一になるのですが、それがない。
最後まで頭で整理が必要となります。
リアル
期待過剰だったかな。
月曜平日初回で約20名。
史実に基づく話を、イギリス陸軍一兵卒、イギリス空軍パイロット、イギリス海軍指揮官、プレジャーボート船長のイギリス人男性を中心として、多角的な視点で展開。
各中心人物のエピソードを、時間軸を前後させ展開していくので、プレジャーボートとスピットファイヤーで異なる英ー仏間の巡航速度や、海岸での経過日数を考慮しないと、混乱します。
個人的には、幾つかのシーンでは同じエピソードのはずなのに、天候や時間帯、海面の状況が余りにも異なるように感じ、一度それが気になり始めてしまうと、他に集中しづらくなったのが悔やまれます。
リアリティ重視でエンターテインメント性はあまりありません。ダイナモ作戦が当初の予想を大幅に超えた兵の帰還を実現させた割には演出控えめ、視点を人物毎にズラし続けたことで感情移入もあまり出来ずに終わった感があります。
お気に入りの監督だけに、期待過剰だったかな。
音の迫力はありました!しかし…
映像と音、特に戦場の音に関しては凄い迫力です。
爆撃の音、壁を突き抜ける弾丸の音、凄いです。
固唾を呑むドッグファイトのシーンも凄い!
でもストーリーは…
違う時系列で始まる3つのストーリーが1つに収束していく…あまりにも陳腐。戦場と、そこへ駆けつける空軍の小隊と、徴用された民間の船団(その中で自主的に参加した舟)のお話。内容が薄いです。予定調和で終わってしまうつまらなさだけが残りました。
正直、画面に映される元気溢れる兵隊さんを観ると興醒めしてしまう。実際の兵士はもっと悲壮感に溢れ、絶望の中で生きようともがいているのではないか?痩せこけ死が迫っている中で生きようともがいているのではないか?
音、映像だけの誤魔化しで戦争は語れない。実際の戦場はカッコいいものではない。私は、戦争を経験していません。そんな私がこの映画を語るのはおこがましいかもしれませんが、もっと戦争の悲惨さと愚かさについて伝わる映画にして欲しかった。
久しぶりの戦争映画
肩に力が入る
戦争が「描き出す」もの
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