ダンケルクのレビュー・感想・評価
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チクタクチクタク…
1940年、独軍により仏国ダンケルクに追いつめられた、英仏兵士40万人の撤退作戦を描く。
①陸の1週間を描いている
②海の1日を描いている
③空の1時間を描いている
これを知ってると、理解がしやすいかな。
イギリス人なら誰もが知ってるという救出劇の実写化。
オープニングから緊張シーンの連続。
常にギリギリです(°°;)
当時、ダンケルクにいたという元兵士が試写で観て絶賛してたという完成度。
映画で観てるだけでこんなに緊張するのに、本当の戦場はどんだけなんだ…
ホント、戦争はやめて欲しい。
ここんところ、『インセプション』『インターステラー』と、ややこしかったり、難しかったり、1度観ただけじゃなかなか理解出来ない作品が続いていたノーラン監督作品。今回はそんなに難しくなくて良かった(^_^;)
ちなみに、英国の国民的アイドルグループの、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが出演。顔がキレイ過ぎて、ちょっと浮いてたかなぁ(°_°)
緊迫感がすごい
シーンごとの緊迫感や映像力など見ごたえはあった。
しかし、戦争の壮絶さはそこそこしか感じなかったし、
祖国の船が危険を冒し迎えに来てくれた!
負けて帰ってきてなじられると思ったら祝福された!
等の出来事に感動を感じなかった。イギリス人ならわかるのか?
後、フランスの扱いひどいな。最後の偉い人が残るから許してな、みたいなやつ。
3回観て全てが繋がった
みんないろんなこと言ってますがいい映画です
ノーマンによって「ダンケルク」戦争史の傍観者となる一作
CG使わず、本物を使った、でもリアルに撮らない変な矛盾。
Blu-rayは持ってるけど、いまいち好きに慣れない『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』、『プレステージ』等、
急にノーランの都合に合わせた設定になる様な感覚が、好きになれなかった…(´・ω・`)
今回もそんな所があった。
飛行機やセット、お金をかけてCGを使わないで、リアルなシーンを造ったの偉いケド、血が1滴も出ない、煙も重要な所でしか出ないし、パイロット救出のシーンは透き通る美しく海水…、実にノーランっぽい。
実話メインの話なので、ストーリーはとても魅力的だし、最後ちょっと泣いた。
リミット的なサスペンスは素晴らしいケド、死が隣にある状態の人間感が少ない気もする。
不穏な海、どことなく美しくあり、血も傷も見えない死体が転がる、シュールな映像は紙一重でドラマになってたが、コントにもなりそうな展開だった。
サスペンス、ヒューマンドラマとしては良いが、戦争映画としてはもの足りず。
IMAX版→☆5、その他→☆0.5
※注意!この映画はIMAX推奨です!※
あとかなり長文です、すみません。
まず結論から。
IMAX版…映画史に残る大傑作
その他 …意識高い系クソ映画
このくらい感想に差がつきます。本作品を絶賛されている方の大半はIMAX版を、酷評されている方の大半はそれ以外で鑑賞されたのではないでしょうか?
なので、感想を書く場合はどちらのバージョンで観たのかを明記すると共に、記載のないレビューに関してはまず「どっちで観たの?」と質問する事を推奨します。
この作品はIMAXで鑑賞する事を前提に作られており、最新の映像、音響技術を際立たせるために「あえて」映画的な娯楽要素を徹底的に排しています。故に、普通の設備しかない普通の映画館で鑑賞した場合には、なんの面白みもない無駄シーンを延々と垂れ流す下痢便の金太郎アメ映画としか感じられないでしょう。
私は一度普通の2Dシアターで鑑賞したのですが、ノーラン作品にあるまじき余りのウンコぶりに大激怒して、もうこりゃボロクソ叩きまくらねば(使命感)と酷評レビューをしました。
ところが、後で調べてみるとIMAX推奨である事がわかり、それなら再挑戦してみようとした結果が↑です。いやぁ、IMAXって凄いんですねぇ。正直ナメてました。
前述した通り、この作品は戦争映画のテンプレ的要素をバッサリ捨て去り、ただ兵士達の恐怖と絶望、運命に流される無力感、その中でなお生きようと足掻く姿を描く事に全てを費やしています。
でも、それってこれまでの戦争映画であれば言わずもがな描写するもので、その上で英雄的活躍であったり悲劇的最後であったりを主軸に据えていましたよね。言うなれば、「戦争の恐ろしさ」とは戦争映画の「ダシ汁」のようなものであり、それのみをハイと出されても「いやこれダシですやん(笑)」としかならないんですよね。
ところがどっこい、IMAXという最新技術にかかれば「ただのダシ汁」を「素材の全てを極限まで凝縮した究極の旨味の塊」に変えてしまうんです。兵士が爆撃されるというよくあるシーンも、軍艦が沈没するありふれたシーンも、どこがで見たような普通の空中戦も、これまでの作品であればあくまで「画面の向こう側」の出来事、あくまで他人事でしかないシーンが、IMAXを通す事で「迫り来る現実的危機」に変わるんです。恐怖に慄く画面の中の兵士と、現実の私達が「限りなく」同じ感情を共有出来るんです。
戦争とは戦争を体験した者にしか語れない、とはよく言いますが、この作品に関しても同じです。IMAXで観た者にしか感じられないものが確かにあります。
もちろん面白さを求める映画ではないので好き嫌いは分かれるでしょうが、戦争を知らない私達日本人こそ(IMAXで)観るべき映画だと思います。
特に、一度普通の2Dシアターで観て「クソやん!」となった方にこそ観て頂きたい。ただの無駄シーンの連続、退屈と眠気の底に引きずり込まれるだけの映画が、一切油断出来ない緊張の連続、全編鳥肌立ちっぱなしの戦慄しまくり、魂震えるノンストップ戦場体験に変わる衝撃を是非感じて頂きたいと思います。
最後に、前回普通の2Dシアターで観た時の感想を以下に用意しました。参考にどうぞ
↓↓↓↓↓↓↓↓通常版感想↓↓↓↓↓↓↓
超大作戦争映画の皮を被ったそびえ立つクソ
美麗な映像で分厚くコーティングしていても、その隠しきれない腐臭が観客の忍耐力を容赦なく削って行きます
B級映画によくありがちな構成ですが、一見壮大なストーリーに見えて実際のところはどうでもいいミニマムな話にひたすら尺を裂きまくり、起承転結の起が延々と続いたあげく特に盛りあがる事もなく、なんとなく映画が終わります
BGMも場面に関係なく代わり映えのない遅漏重低音が観客の耳を延々とフ◯ックしてきます。まだコマンドーのサントラの方がバラエティに富んでいます。
ネタバレしましょうか?「ダウナーなオッさん達が波間でモジモジする話」、はい終わりです。まあスピットファイアが観たい人にはいいんじゃないですか?
他作品を引き合いに出すのは気が引けますが、ハクソーリッジの方が1000那由多倍は面白いです。別にリアルに作るのがダメな訳では無いですが、それにしてもまだやりようはあるでしょうに
まあ、最後は一応ハッピーエンドって事でいいんじゃないですかね?何故なら私も主人公同様この「ダンケルク」というクソ映画から脱出出来たんですからね
IMAX版で見る作品
大勢のうちの一つに過ぎない
公開前の強い期待と熱い宣伝によって、楽しみな反面、不安も少々ありました。
映像体験としては大変立派でおそらくノーラン監督にしかできない意欲作ですが、映画としては可もなく不可もなく、と行った印象を受けました。
物語の説明シーンやセリフは極限まで排除され、常に鳴り続ける秒針のカウントをバックに、物語が脱出という一点に収斂していきます。
散々宣伝でも言われていますが、本作はIMAXカメラをフルで使った作品なため、IMAX鑑賞は半ば必須な気がします。おそらくIMAX版でなかったら、魅力が伝わらないと思います。
とにかくIMAXという特徴を生かした画面構成が多い。冒頭イギリス兵が誰もいない通りを歩くシーンから、縦長のスクリーンを生かして奥までのびる長い道のりを表現し、ダンケルクビーチに着いた時には途方も無い距離で続くビーチに兵が並んで帰還を待っているという壮大なシーン、そして空中戦に至っては本当に体がフワッと浮かんだ感じさえする大迫力の飛行シーンさえありました。
さらに音響では銃撃の一発一発が腹に響き、トムハーディの機体が弾を撃つ度に胸がドキドキします。
そんな映像体験が始まりから終わりまでずーっと続きます。
これは確かに戦争の追体験としては素晴らしいの一言にほかなりません。
また、主人公のトミーにしても華がなく他の一般兵と見分けがつかない。なにをするでもなく、なすがままに流されて帰還を目指す。まさに大勢のうちの1人に過ぎない描かれ方は、昨今の戦争映画にあるヒロイズムの排除にも共感が持てます。
ただ、個人的にはこの映画映像体験としては秀逸でも、映画としては特に目立って面白いところがない作品と感じました。
何よりも納得がいかないのは、監督自身も指摘していますが、死体から全くと言っていいほど血が出ない。その辺に倒れている人も死体なのか、ただ寝ているだけなのか見分けがつかない。
そんな姿勢で戦争映画を描く意味ってあるのでしょうか。
さらに、最終的に30数万人救ったとか言っていましたが、そんだけの人を救った感が全くない。ビーチにいた人もせいぜい数万人。画角の広いIMAXだからこその致命点ですが、人が全然いない。
桟橋の上でこそ有象無象のように人が折り重なっていましたが、本来普通の砂浜もそんな状態なのではないでしょうか。
それなのに、数十万人救ったと言われても感動が薄く感じてしまいます。
また、映画的にも史実的にもイギリス視点では何十万人も救った世紀の大作戦かもしれませんが、フランスから見たら置いてかれ、その後ナチスに占領されてしまうのが数日伸びたに過ぎない一過性のものでしかないのも、なんとも心にモヤが残りました。
ただ、生き残ることもまた戦争において成功というメッセージは強く共感できます。
総じて、映画館でしかもIMAXで見るぶんにはそれなりの価値があると思いますが、通常の劇場で、家のテレビで見るには少し退屈してしまうのではないでしょうか。
ただ、映像体験、戦争追体験としては本当に秀逸なのは間違いありません。
トム・ハーディのかっこよさだけは健在です。
結構きっついなぁ
いいんだけど……
生と死のジェットコースター
林修先生の予告で気になっていたため観賞。
IMAXが凄いとの噂を聞いたためIMAXでの観賞でした。
通して観た印象として、これは所謂戦争映画では無く
戦争を題材としたパニックスリラー映画のように感じました。
戦争映画によくある登場人物の背景等の描写はほぼゼロ。
敵側の状況や人間性がわかるようなシーンに至っては完全にゼロ。
ひたすら顔も見えず姿も見えない、得体の知れない敵に対して逃げたり戦ったりを描いた映画です。
そのためストーリー性は薄くなってしまっておりますが、代わりに
「逃げて・落ち着いて・戦って」といったシーンが迫力と共に非常にテンポよく繰り広げられます。
そんなアップダウンが冒頭からほぼ休み無しで繰り返されて結末へ向かうため、気分はまるでジェットコースター。
映画鑑賞後の開放感といったらありません。
そんなストーリーのためテンポ重視な私にとっては素晴らしい映画でしたが、
従来の戦争映画のようなヒューマンドラマを見たい方には期待はずれとなる可能性はありますのでご注意を。
逆に戦争映画には興味なくても、スリラーやサスペンス好きな方にはお勧め出来る作品です。
ストーリーも映像も良かった
難しい けどいい
憎たらしくなるような敵兵が出てこない。
説明がほとんどない。
セリフも最小限。
主要登場人物の掘り下げもない。
回想シーンがない。
ついでにヒロインもいない。
なのにいい映画を見たときの余韻がありました。
陸海空の視点からそれぞれの目指すところのストーリーが同時進行。
映像、音響の迫力はアッパレです。
上記のように説明やセリフが少ないので、行間を埋めるタイプの映画だと思うのですが、残念ながら私は知識不足でとても埋めきれませんでした。
それでもなんとかムダにとった歳のおかげでついていくことはできました。
それだけ大人の映画だと思います
もう少し勉強してたらあと10倍は楽しめた気がして悔しいです…
もし3Dでやってたらもう一度見たいかも
特に空の戦い!
思ったほど緊迫感がない
本当の奇跡はヒトラーが前線部隊の行き脚を止めたことだと思うが…
初っ端はなかなか期待させるものであったが、特に空軍パートは退屈だった。ダラダラと長いわりに、先の読める展開。挙句に最後はファンタジー?
砂浜に脚出して着陸したら、もんどり打ってパイロット死亡だと思うのだが。低空でグライダー化したスピットに撃墜されるほどスツーカもトロくないと思えるし。
また、肝心の陸兵も説得力がないほど少人数。数を用意できないならカメラアングルに工夫が欲しい。
2回目を観るかは微妙なところだが観ても寝てしまいそう。
民間船も総動員した救出劇、とは言え、軍隊組織を脱出させるのには当然ながら軍の船も必要。実際、大部分は軍の艦船による脱出だったようだが、劇中の艦船はふがいないばかり。
それならそれで、民間船にスポットを当てればいいのに、そうでもない。はっきり言って、あのトロくさい坊ちゃんは犬死でしょう。なにがしかの意味を持たせたかったようだが・・・
魚雷攻撃を受ける駆逐艦、そもそも、あんな遠浅の海岸付近にUボートがいるのか?と言う疑問も。
全体的に浜辺付近でバチャバチャやっている雰囲気が大きく、ドイツ軍が迫ってくる緊迫感もなければ、海峡の向こうにイギリスがある風にも見えない。
題材はいいと思うが、作品としてはイマイチ。
海岸の描写は悪くないので、映像を見ながら実際のダンケルクを脳内補完して想像するネタとするのが良さそう。
主に陸海軍の話だと思うが、おまけ的な空戦シーンに予算使い過ぎ?
空軍推しなら、次回作はバトルオブブリテンで。
『撤退』という名の勝利。まさに今年度最高の芸術作品
ネタバレあり
新宿ピカデリーで鑑賞。爆音上映!
新宿の爆音上映のチケットを見事手にいれて、0時スタートの上映を鑑賞。販売開始から2分で完売とのことだが、実際はクレジット等の手続きで止まったりして、オレなんかは15分後に購入やったが、まあしかし速攻完売は事実やろう。運が良かった。
さて、天才といえば、真っ先に出てくるのがクリストファー・ノーラン。綿密に練られたストーリー、空間を操り、時間軸を操ったその作品はまさに芸術としか言いようがない。彼がなぜそんな作品ばかり作れるかって、やはり製作に対するこだわりやろうな~。この作品からいつもに増して『CGを使わない』ってのをマスコミは売り出してるが、今度はもっとIMAXについても押してほしいもんやな。IMAXのフィルムに拘るのノーランくらいなんですよ!
まあ正直、この作品は最近のノーラン作品と比べるといささか地味な印象を受ける。それは戦争映画だからってのもあるんかな。正直明確なクライマックス…ってのは個人的にはなかったように思う。
しかしその反面全編がクライマックスというべき緊張感。戦争ならではの生か死か。そこにハンス・ジマーの重低音。いやー、常に重く、緊張感がありまくりましたね!
で、確かに地味…であり、大衆的ではなかった気もするが、空間、時間を操るその芸術っぷりは過去の作品を比べても群を抜いて素晴らしかった。
ダンケルクの防波堤での一週間。
イギリスからダンケルクへ向かう海での一日
救出を支援するために戦う空の一時間。
全ての時間軸が異なり、また空間も異なり、登場人物も異なる3つの舞台が、やがてそれぞれ交錯しあっていき、一つの時間軸にまとまっていく展開。あれぞまさに芸術!少しずつ時間が追い付いていって、話が繋がっていく様はいつもそうやけど見ててゾクッとしてくるくらい快感ですね。空での様子が海でも海からの視点出てきて、そして最後は防波堤でも別の視点で登場していく。この時間軸の合わせ方が神がかっていて、芸術的。これがノーランなんだよ!
故郷に戻りたい想い、戻るしかなかった悔しさ、祖国の人を守ろうとする想い…それらの想いが交錯しあって達成できた救出劇。自分の母国のことで、伝えたかったというだけあって、かなり尊敬の想いを込めたのだろう。見ているこっちもこの撤退という名の勝利に熱くなったよ!トム・ハーディーの佇まいとか、身を呈して救出劇を支援したあの姿は半端なくカッコよく見えたしw
さて、1回目はとりあえず見て、やはりノーランマジックが随所に現れてることがわかった。が、正直3つの時間軸なので初回だけじゃ到底把握しきれない。かつ、ノーランらしさを全て堪能しきったとは思えないし、今度はもっとネタバレした状態でIMAXで2回目見ようじゃないか!大体IMAXで見てこそ、ノーラン作品を見たと言えるからね!今作見たばかりだけど、この天才の作品は今後も本当に楽しみである!
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