劇場公開日 2017年9月9日

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ダンケルクのレビュー・感想・評価

全734件中、521~540件目を表示

3.0大勢のうちの一つに過ぎない

2017年9月14日
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鑑賞方法:映画館

公開前の強い期待と熱い宣伝によって、楽しみな反面、不安も少々ありました。

映像体験としては大変立派でおそらくノーラン監督にしかできない意欲作ですが、映画としては可もなく不可もなく、と行った印象を受けました。

物語の説明シーンやセリフは極限まで排除され、常に鳴り続ける秒針のカウントをバックに、物語が脱出という一点に収斂していきます。

散々宣伝でも言われていますが、本作はIMAXカメラをフルで使った作品なため、IMAX鑑賞は半ば必須な気がします。おそらくIMAX版でなかったら、魅力が伝わらないと思います。
とにかくIMAXという特徴を生かした画面構成が多い。冒頭イギリス兵が誰もいない通りを歩くシーンから、縦長のスクリーンを生かして奥までのびる長い道のりを表現し、ダンケルクビーチに着いた時には途方も無い距離で続くビーチに兵が並んで帰還を待っているという壮大なシーン、そして空中戦に至っては本当に体がフワッと浮かんだ感じさえする大迫力の飛行シーンさえありました。
さらに音響では銃撃の一発一発が腹に響き、トムハーディの機体が弾を撃つ度に胸がドキドキします。
そんな映像体験が始まりから終わりまでずーっと続きます。
これは確かに戦争の追体験としては素晴らしいの一言にほかなりません。

また、主人公のトミーにしても華がなく他の一般兵と見分けがつかない。なにをするでもなく、なすがままに流されて帰還を目指す。まさに大勢のうちの1人に過ぎない描かれ方は、昨今の戦争映画にあるヒロイズムの排除にも共感が持てます。

ただ、個人的にはこの映画映像体験としては秀逸でも、映画としては特に目立って面白いところがない作品と感じました。
何よりも納得がいかないのは、監督自身も指摘していますが、死体から全くと言っていいほど血が出ない。その辺に倒れている人も死体なのか、ただ寝ているだけなのか見分けがつかない。
そんな姿勢で戦争映画を描く意味ってあるのでしょうか。
さらに、最終的に30数万人救ったとか言っていましたが、そんだけの人を救った感が全くない。ビーチにいた人もせいぜい数万人。画角の広いIMAXだからこその致命点ですが、人が全然いない。
桟橋の上でこそ有象無象のように人が折り重なっていましたが、本来普通の砂浜もそんな状態なのではないでしょうか。
それなのに、数十万人救ったと言われても感動が薄く感じてしまいます。

また、映画的にも史実的にもイギリス視点では何十万人も救った世紀の大作戦かもしれませんが、フランスから見たら置いてかれ、その後ナチスに占領されてしまうのが数日伸びたに過ぎない一過性のものでしかないのも、なんとも心にモヤが残りました。

ただ、生き残ることもまた戦争において成功というメッセージは強く共感できます。

総じて、映画館でしかもIMAXで見るぶんにはそれなりの価値があると思いますが、通常の劇場で、家のテレビで見るには少し退屈してしまうのではないでしょうか。

ただ、映像体験、戦争追体験としては本当に秀逸なのは間違いありません。
トム・ハーディのかっこよさだけは健在です。

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ヨシマサ

2.5結構きっついなぁ

2017年9月14日
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鑑賞方法:映画館

第二次世界大戦の撤退戦を扱ったど迫力のパニック映画。CGを殆ど使っていないという描写は結構激しい。戦争とはやるかやられるか、本当にそれだけなのだ。
陸海空のそれぞれの視点から異なる時間軸で描き、それを重ね合わせる演出はお見事。
とはいえ考えさせられるテーマがあるわけでもなく、個人的には、、、だった。イギリス人にとっては胸熱なんだろう。フランス人やドイツ人はどう感じるのか。。

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あいわた

3.5いいんだけど……

2017年9月14日
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史実をもとに戦争のリアルさにこだわり、
過剰な説明も排した、
時間軸の操作と積み重ねだけで織りなす映像作品。

だから映像も迫力あるし、映っているものから
何かを感じ取るのは自分の仕事なんだけど…
観ながら、じゃあ自分だったら
このシーンではどう行動するか、
どんな死にかたをしそうかなど、
映画の外に思いを馳せがちだった。

「映像美や迫力こそ映画」という人はどうぞ。
その迫力も、IMAXでないスクリーンで観た自分は
「もっとスゴい環境で観るべきだったか」と
また映画の外のことを考えてしまったわけだが。

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二度寝

2.0実写版『ザ・コクピット』?

2017年9月14日
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鑑賞方法:映画館
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OTAKUYA07

4.0生と死のジェットコースター

2017年9月14日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

林修先生の予告で気になっていたため観賞。
IMAXが凄いとの噂を聞いたためIMAXでの観賞でした。

通して観た印象として、これは所謂戦争映画では無く
戦争を題材としたパニックスリラー映画のように感じました。

戦争映画によくある登場人物の背景等の描写はほぼゼロ。
敵側の状況や人間性がわかるようなシーンに至っては完全にゼロ。
ひたすら顔も見えず姿も見えない、得体の知れない敵に対して逃げたり戦ったりを描いた映画です。

そのためストーリー性は薄くなってしまっておりますが、代わりに
「逃げて・落ち着いて・戦って」といったシーンが迫力と共に非常にテンポよく繰り広げられます。
そんなアップダウンが冒頭からほぼ休み無しで繰り返されて結末へ向かうため、気分はまるでジェットコースター。
映画鑑賞後の開放感といったらありません。

そんなストーリーのためテンポ重視な私にとっては素晴らしい映画でしたが、
従来の戦争映画のようなヒューマンドラマを見たい方には期待はずれとなる可能性はありますのでご注意を。
逆に戦争映画には興味なくても、スリラーやサスペンス好きな方にはお勧め出来る作品です。

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小幸

4.0ストーリーも映像も良かった

2017年9月14日
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鑑賞方法:映画館

敵からの砲撃、何万という兵士がダンケルクの浜で帰ろうとして必死で生きている 容赦ない敵の攻撃で多勢の兵士が命を落として行く 戦争というものの悲惨さ 身にしみた それでも祖国を守る為に戦った兵士を助けようとして命懸けで救出に来た民間人たち、迫力あるシーンとストーリーに何故かグッとくるものがあった

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izumi

4.0難しい けどいい

2017年9月13日
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鑑賞方法:映画館

知的

憎たらしくなるような敵兵が出てこない。
説明がほとんどない。
セリフも最小限。
主要登場人物の掘り下げもない。
回想シーンがない。
ついでにヒロインもいない。

なのにいい映画を見たときの余韻がありました。

陸海空の視点からそれぞれの目指すところのストーリーが同時進行。
映像、音響の迫力はアッパレです。

上記のように説明やセリフが少ないので、行間を埋めるタイプの映画だと思うのですが、残念ながら私は知識不足でとても埋めきれませんでした。
それでもなんとかムダにとった歳のおかげでついていくことはできました。
それだけ大人の映画だと思います
もう少し勉強してたらあと10倍は楽しめた気がして悔しいです…

もし3Dでやってたらもう一度見たいかも
特に空の戦い!

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郷愁

3.0思ったほど緊迫感がない

2017年9月13日
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鑑賞方法:映画館

怖い

寝られる

本当の奇跡はヒトラーが前線部隊の行き脚を止めたことだと思うが…
初っ端はなかなか期待させるものであったが、特に空軍パートは退屈だった。ダラダラと長いわりに、先の読める展開。挙句に最後はファンタジー?
砂浜に脚出して着陸したら、もんどり打ってパイロット死亡だと思うのだが。低空でグライダー化したスピットに撃墜されるほどスツーカもトロくないと思えるし。
また、肝心の陸兵も説得力がないほど少人数。数を用意できないならカメラアングルに工夫が欲しい。
2回目を観るかは微妙なところだが観ても寝てしまいそう。

民間船も総動員した救出劇、とは言え、軍隊組織を脱出させるのには当然ながら軍の船も必要。実際、大部分は軍の艦船による脱出だったようだが、劇中の艦船はふがいないばかり。
それならそれで、民間船にスポットを当てればいいのに、そうでもない。はっきり言って、あのトロくさい坊ちゃんは犬死でしょう。なにがしかの意味を持たせたかったようだが・・・

魚雷攻撃を受ける駆逐艦、そもそも、あんな遠浅の海岸付近にUボートがいるのか?と言う疑問も。

全体的に浜辺付近でバチャバチャやっている雰囲気が大きく、ドイツ軍が迫ってくる緊迫感もなければ、海峡の向こうにイギリスがある風にも見えない。

題材はいいと思うが、作品としてはイマイチ。
海岸の描写は悪くないので、映像を見ながら実際のダンケルクを脳内補完して想像するネタとするのが良さそう。

主に陸海軍の話だと思うが、おまけ的な空戦シーンに予算使い過ぎ?
空軍推しなら、次回作はバトルオブブリテンで。

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kita-kitune

1.0全く面白くない

2017年9月13日
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居眠りこそしなかったが、とにかく話が散漫で何を言いたいのかが全く伝わって来ません。久しぶりにがっかりしたので最低評価です。

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futako

5.0『撤退』という名の勝利。まさに今年度最高の芸術作品

2017年9月13日
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興奮

泣ける

知的

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Mr.Y

3.0これは戦争映画だ!

2017年9月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

戦って勝つ戦争映画はよくあるけれど、"生き延びる"戦争映画は少ないと思います。
かっこいい英雄もいなければ、憎い敵もいません。
オムニバス形式で逃げる人、助けに行く人、それらを守る人の3つのシーンで構成されていて、時間を前後させながら話が進んでいきます。
CGなどを使わないことで迫力あるシーンを撮ったと有名なこの映画ですが、自分の思うノーラン監督の演出がすごいところは、敵を登場させないところです。戦闘機や爆撃機は出ますが、生身の敵は一切登場しません。それが、かえって"生き延びる"テーマを浮かび上がらせているように感じました。
見終えて、やったー!とは思えず、"うーん"って考えさせられました。

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A1_Godzilla

4.0ハンス・ジマーが最高の仕事してる

2017年9月13日
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鑑賞方法:映画館

興奮

賛否両論とは聞いてたがなるほど。俺は支持。

低くうねるエンジン音のように全編ストリングスが鳴り、いつまでも止んでくれず苦しい。ダンケルクという場所での緊迫する空気。

命からがら乗り込んだ船がまた沈む。鈍い青さの海と暗い表情の兵士。106分という短さもいい。音響の良い劇場で観ましょう。

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散歩男

3.0米国では見た人の評価は高いが、日本ではどうだろうか。

2017年9月13日
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TOHOシネマズ伊丹で映画「ダンケルク」(Dunkirk)を見た。

クリストファー・ノーラン監督が第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。

ストーリーは以下。
ポーランドから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機などの新兵器を用いた効果的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めた。チャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じた。

陸海空からそれぞれの視点からこの闘いを描く。
空からはトム・ハーディがパイロット役で、
海ではマーク・ライランスが民間人の船の船長として、
陸では主人公フィオン・ホワイトヘッドがいつ狙撃されるか、爆撃されるのか怯えながら。

せりふは少なく、観客はドキュメンタリー映画を見るように感じるかもしれない。
米国では見た人の評価は高いが、日本ではどうだろうか。

上映時間は106分。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。

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ドン・チャック

1.5典型的な作り手満足の映画

2017年9月13日
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色々と拘って作ったようだが、拘り処がかなり片寄りすぎ。。。
マニアックな視点で観るのでなければ、かなりつまらない映画。
拘るところは拘ってもいいけど、観るひとを楽しませる為にやるべきことはやらないと。。。

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セミ

4.0音、映像、重厚感が○

2017年9月13日
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映像や音が迫力ありで、見応えあります。
セリフが極力少なめで、余計迫力を感じました。
ただ、すごく期待してみただけに、内容はそこまででもなかったです。

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ajun

4.0実物主義!非映像的誇張

2017年9月13日
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泣ける

悲しい

怖い

実物での撮影にとことんこだわった。
ほぼ、IMAXカメラで撮影され、ディテールにこだわった。
脚本では、架空の人物などを織り交ぜ、緊張感、戦争の悲劇、戦争の英雄など、感動要素を混ぜつつ、基本的には少ないセリフで淡々と進む。
トリッキーな部隊ごとの時間軸の長短の違いが少々混乱を招くも、中盤以降はクロスする時間が多いのでスッキリ。
そして映像である。
ドキュメンター的な、撮り方&編集。
とことんリアルにこだわる。
そこには、映画的、映像的な誇張がない。
その分、物足りなさを感じる。
アングルや構図でその恐怖を臨場感を増大させない、という選択。。
写ってれば恐怖を感じる、ということではない。
70年代以前の重くでかいカメラだった時代でも、もっと臨場感を出したカメラワークやアングルで頑張って撮っていた。

「戦闘メイン」ではなく「撤退メイン」=生きることを力強く描ける題材であり、そこにこそ狙いがあり志が高い作品。
既存の映画的文法を取っ払い、徹底的に淡々と見せる。

淡々と見せるのはいいが、映像が単調。
実物なのか、CGなのか、ミニチュアなのか、ではない。
味気ない。そこだけが残念だった。
別にマイケル・ベイしろと言ってるのではない。
そこまで迫力重視は求めてないけど、なんか随所で描写不足を感じた。

事実をアレンジしたストーリーの重みが作品を救っている。

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じょぉ

1.5細部にこだわりは感じるが・・

2017年9月13日
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リアルにこだわっているのはよく伝わってくるのだが、ドラマがあるわけでもない。おまけに30万人越えの撤退をした描写にしては、何か物足りない。
つまり、「で、何がいいたいのだ?」という気分。

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栗太郎

3.50時間に向けての一週間一日一時間

2017年9月13日
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興奮

怖い

海のパートがドラマティック。
さすがの存在感はマーク・ライランス!

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しげぴい

4.5言わずして語る

2017年9月13日
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ストーリーとして、何か大きなドラマがあるわけでは無い。ただ、淡々と映像と音に魅せられ、戦争当時を追体験する。
今まで戦争映画は全て脚色されたドラマしか見て来なかった私は、新しいことを感じ、学んだような作品だった。
クリストファーノーランしかできない映画があり、その映画しか伝えられない、伝わらないようなものがあった。
セリフはほとんど無いが、その空間が語ってくれる。もしくわ、自分で新しく発見できるものがある。
すごくよかった。

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並木道