ダンケルクのレビュー・感想・評価
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いいんだけど……
史実をもとに戦争のリアルさにこだわり、 過剰な説明も排した、 時間軸の操作と積み重ねだけで織りなす映像作品。 だから映像も迫力あるし、映っているものから 何かを感じ取るのは自分の仕事なんだけど… 観ながら、じゃあ自分だったら このシーンではどう行動するか、 どんな死にかたをしそうかなど、 映画の外に思いを馳せがちだった。 「映像美や迫力こそ映画」という人はどうぞ。 その迫力も、IMAXでないスクリーンで観た自分は 「もっとスゴい環境で観るべきだったか」と また映画の外のことを考えてしまったわけだが。
生と死のジェットコースター
林修先生の予告で気になっていたため観賞。 IMAXが凄いとの噂を聞いたためIMAXでの観賞でした。 通して観た印象として、これは所謂戦争映画では無く 戦争を題材としたパニックスリラー映画のように感じました。 戦争映画によくある登場人物の背景等の描写はほぼゼロ。 敵側の状況や人間性がわかるようなシーンに至っては完全にゼロ。 ひたすら顔も見えず姿も見えない、得体の知れない敵に対して逃げたり戦ったりを描いた映画です。 そのためストーリー性は薄くなってしまっておりますが、代わりに 「逃げて・落ち着いて・戦って」といったシーンが迫力と共に非常にテンポよく繰り広げられます。 そんなアップダウンが冒頭からほぼ休み無しで繰り返されて結末へ向かうため、気分はまるでジェットコースター。 映画鑑賞後の開放感といったらありません。 そんなストーリーのためテンポ重視な私にとっては素晴らしい映画でしたが、 従来の戦争映画のようなヒューマンドラマを見たい方には期待はずれとなる可能性はありますのでご注意を。 逆に戦争映画には興味なくても、スリラーやサスペンス好きな方にはお勧め出来る作品です。
ストーリーも映像も良かった
敵からの砲撃、何万という兵士がダンケルクの浜で帰ろうとして必死で生きている 容赦ない敵の攻撃で多勢の兵士が命を落として行く 戦争というものの悲惨さ 身にしみた それでも祖国を守る為に戦った兵士を助けようとして命懸けで救出に来た民間人たち、迫力あるシーンとストーリーに何故かグッとくるものがあった
難しい けどいい
憎たらしくなるような敵兵が出てこない。 説明がほとんどない。 セリフも最小限。 主要登場人物の掘り下げもない。 回想シーンがない。 ついでにヒロインもいない。 なのにいい映画を見たときの余韻がありました。 陸海空の視点からそれぞれの目指すところのストーリーが同時進行。 映像、音響の迫力はアッパレです。 上記のように説明やセリフが少ないので、行間を埋めるタイプの映画だと思うのですが、残念ながら私は知識不足でとても埋めきれませんでした。 それでもなんとかムダにとった歳のおかげでついていくことはできました。 それだけ大人の映画だと思います もう少し勉強してたらあと10倍は楽しめた気がして悔しいです… もし3Dでやってたらもう一度見たいかも 特に空の戦い!
思ったほど緊迫感がない
本当の奇跡はヒトラーが前線部隊の行き脚を止めたことだと思うが… 初っ端はなかなか期待させるものであったが、特に空軍パートは退屈だった。ダラダラと長いわりに、先の読める展開。挙句に最後はファンタジー? 砂浜に脚出して着陸したら、もんどり打ってパイロット死亡だと思うのだが。低空でグライダー化したスピットに撃墜されるほどスツーカもトロくないと思えるし。 また、肝心の陸兵も説得力がないほど少人数。数を用意できないならカメラアングルに工夫が欲しい。 2回目を観るかは微妙なところだが観ても寝てしまいそう。 民間船も総動員した救出劇、とは言え、軍隊組織を脱出させるのには当然ながら軍の船も必要。実際、大部分は軍の艦船による脱出だったようだが、劇中の艦船はふがいないばかり。 それならそれで、民間船にスポットを当てればいいのに、そうでもない。はっきり言って、あのトロくさい坊ちゃんは犬死でしょう。なにがしかの意味を持たせたかったようだが・・・ 魚雷攻撃を受ける駆逐艦、そもそも、あんな遠浅の海岸付近にUボートがいるのか?と言う疑問も。 全体的に浜辺付近でバチャバチャやっている雰囲気が大きく、ドイツ軍が迫ってくる緊迫感もなければ、海峡の向こうにイギリスがある風にも見えない。 題材はいいと思うが、作品としてはイマイチ。 海岸の描写は悪くないので、映像を見ながら実際のダンケルクを脳内補完して想像するネタとするのが良さそう。 主に陸海軍の話だと思うが、おまけ的な空戦シーンに予算使い過ぎ? 空軍推しなら、次回作はバトルオブブリテンで。
『撤退』という名の勝利。まさに今年度最高の芸術作品
ネタバレあり
新宿ピカデリーで鑑賞。爆音上映!
新宿の爆音上映のチケットを見事手にいれて、0時スタートの上映を鑑賞。販売開始から2分で完売とのことだが、実際はクレジット等の手続きで止まったりして、オレなんかは15分後に購入やったが、まあしかし速攻完売は事実やろう。運が良かった。
さて、天才といえば、真っ先に出てくるのがクリストファー・ノーラン。綿密に練られたストーリー、空間を操り、時間軸を操ったその作品はまさに芸術としか言いようがない。彼がなぜそんな作品ばかり作れるかって、やはり製作に対するこだわりやろうな~。この作品からいつもに増して『CGを使わない』ってのをマスコミは売り出してるが、今度はもっとIMAXについても押してほしいもんやな。IMAXのフィルムに拘るのノーランくらいなんですよ!
まあ正直、この作品は最近のノーラン作品と比べるといささか地味な印象を受ける。それは戦争映画だからってのもあるんかな。正直明確なクライマックス…ってのは個人的にはなかったように思う。
しかしその反面全編がクライマックスというべき緊張感。戦争ならではの生か死か。そこにハンス・ジマーの重低音。いやー、常に重く、緊張感がありまくりましたね!
で、確かに地味…であり、大衆的ではなかった気もするが、空間、時間を操るその芸術っぷりは過去の作品を比べても群を抜いて素晴らしかった。
ダンケルクの防波堤での一週間。
イギリスからダンケルクへ向かう海での一日
救出を支援するために戦う空の一時間。
全ての時間軸が異なり、また空間も異なり、登場人物も異なる3つの舞台が、やがてそれぞれ交錯しあっていき、一つの時間軸にまとまっていく展開。あれぞまさに芸術!少しずつ時間が追い付いていって、話が繋がっていく様はいつもそうやけど見ててゾクッとしてくるくらい快感ですね。空での様子が海でも海からの視点出てきて、そして最後は防波堤でも別の視点で登場していく。この時間軸の合わせ方が神がかっていて、芸術的。これがノーランなんだよ!
故郷に戻りたい想い、戻るしかなかった悔しさ、祖国の人を守ろうとする想い…それらの想いが交錯しあって達成できた救出劇。自分の母国のことで、伝えたかったというだけあって、かなり尊敬の想いを込めたのだろう。見ているこっちもこの撤退という名の勝利に熱くなったよ!トム・ハーディーの佇まいとか、身を呈して救出劇を支援したあの姿は半端なくカッコよく見えたしw
さて、1回目はとりあえず見て、やはりノーランマジックが随所に現れてることがわかった。が、正直3つの時間軸なので初回だけじゃ到底把握しきれない。かつ、ノーランらしさを全て堪能しきったとは思えないし、今度はもっとネタバレした状態でIMAXで2回目見ようじゃないか!大体IMAXで見てこそ、ノーラン作品を見たと言えるからね!今作見たばかりだけど、この天才の作品は今後も本当に楽しみである!
これは戦争映画だ!
戦って勝つ戦争映画はよくあるけれど、"生き延びる"戦争映画は少ないと思います。 かっこいい英雄もいなければ、憎い敵もいません。 オムニバス形式で逃げる人、助けに行く人、それらを守る人の3つのシーンで構成されていて、時間を前後させながら話が進んでいきます。 CGなどを使わないことで迫力あるシーンを撮ったと有名なこの映画ですが、自分の思うノーラン監督の演出がすごいところは、敵を登場させないところです。戦闘機や爆撃機は出ますが、生身の敵は一切登場しません。それが、かえって"生き延びる"テーマを浮かび上がらせているように感じました。 見終えて、やったー!とは思えず、"うーん"って考えさせられました。
ハンス・ジマーが最高の仕事してる
賛否両論とは聞いてたがなるほど。俺は支持。 低くうねるエンジン音のように全編ストリングスが鳴り、いつまでも止んでくれず苦しい。ダンケルクという場所での緊迫する空気。 命からがら乗り込んだ船がまた沈む。鈍い青さの海と暗い表情の兵士。106分という短さもいい。音響の良い劇場で観ましょう。
米国では見た人の評価は高いが、日本ではどうだろうか。
TOHOシネマズ伊丹で映画「ダンケルク」(Dunkirk)を見た。 クリストファー・ノーラン監督が第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。 ストーリーは以下。 ポーランドから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機などの新兵器を用いた効果的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めた。チャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じた。 陸海空からそれぞれの視点からこの闘いを描く。 空からはトム・ハーディがパイロット役で、 海ではマーク・ライランスが民間人の船の船長として、 陸では主人公フィオン・ホワイトヘッドがいつ狙撃されるか、爆撃されるのか怯えながら。 せりふは少なく、観客はドキュメンタリー映画を見るように感じるかもしれない。 米国では見た人の評価は高いが、日本ではどうだろうか。 上映時間は106分。 満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
典型的な作り手満足の映画
色々と拘って作ったようだが、拘り処がかなり片寄りすぎ。。。 マニアックな視点で観るのでなければ、かなりつまらない映画。 拘るところは拘ってもいいけど、観るひとを楽しませる為にやるべきことはやらないと。。。
実物主義!非映像的誇張
実物での撮影にとことんこだわった。 ほぼ、IMAXカメラで撮影され、ディテールにこだわった。 脚本では、架空の人物などを織り交ぜ、緊張感、戦争の悲劇、戦争の英雄など、感動要素を混ぜつつ、基本的には少ないセリフで淡々と進む。 トリッキーな部隊ごとの時間軸の長短の違いが少々混乱を招くも、中盤以降はクロスする時間が多いのでスッキリ。 そして映像である。 ドキュメンター的な、撮り方&編集。 とことんリアルにこだわる。 そこには、映画的、映像的な誇張がない。 その分、物足りなさを感じる。 アングルや構図でその恐怖を臨場感を増大させない、という選択。。 写ってれば恐怖を感じる、ということではない。 70年代以前の重くでかいカメラだった時代でも、もっと臨場感を出したカメラワークやアングルで頑張って撮っていた。 「戦闘メイン」ではなく「撤退メイン」=生きることを力強く描ける題材であり、そこにこそ狙いがあり志が高い作品。 既存の映画的文法を取っ払い、徹底的に淡々と見せる。 淡々と見せるのはいいが、映像が単調。 実物なのか、CGなのか、ミニチュアなのか、ではない。 味気ない。そこだけが残念だった。 別にマイケル・ベイしろと言ってるのではない。 そこまで迫力重視は求めてないけど、なんか随所で描写不足を感じた。 事実をアレンジしたストーリーの重みが作品を救っている。
細部にこだわりは感じるが・・
リアルにこだわっているのはよく伝わってくるのだが、ドラマがあるわけでもない。おまけに30万人越えの撤退をした描写にしては、何か物足りない。 つまり、「で、何がいいたいのだ?」という気分。
言わずして語る
ストーリーとして、何か大きなドラマがあるわけでは無い。ただ、淡々と映像と音に魅せられ、戦争当時を追体験する。 今まで戦争映画は全て脚色されたドラマしか見て来なかった私は、新しいことを感じ、学んだような作品だった。 クリストファーノーランしかできない映画があり、その映画しか伝えられない、伝わらないようなものがあった。 セリフはほとんど無いが、その空間が語ってくれる。もしくわ、自分で新しく発見できるものがある。 すごくよかった。
何がしたいのか?わからない
ノーラン監督だからきっとおもしろいと判断しみに行きましたが、全く面白くない。やや買いかぶりすきたかなノーランさん、駄作です。ゴミです。いやカス映画です。
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