ダンケルクのレビュー・感想・評価
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すごい映画と思った
撤退を描いてるから、ガチな戦闘シーンは少ないけど、あれだけ人が死んでるし。
いつ撃たれるか、死が訪れるか。クジの当たり外れで人生が決まるような状況の兵士達の心情が伝わって来て、こちらまでぐったりするし。
戦闘機がグライダー化してるシーンのエンジン音のない静けさが、本当に恐怖だし。だってもう、基地に戻れないの決定だし。
などなど。
セリフが少なかったらしいけど、映像からの情報を拾ってると、疲れるくらい雄弁な映画。さすが、ノーラン監督!と自分は思いました。
ラスト。美辞麗句で飾り立てた新聞を読んで、上げた顔の表情。拒絶する歪んだ顔だと自分は思った。「そんな綺麗ごとじゃなかっただろ?」わざとらしく盛り上げる音楽は、制作者の強烈な皮肉なのでは?
感想。やっぱり戦争はだめだ。やっちゃいけない。
これぞノンフィクションの真髄か?
IMAXで鑑賞しました。 セリフの少ない作品でしたが、それがかえって作品の重みを増したような効果があったと思います。 しかしながら、娯楽性やストーリー性には大きく欠けているので、IMAXのような相乗効果を呼ぶ環境で鑑賞しないとかなりキツい作品かもしれません。 とは言え、チェックする価値は大いにある大作には違いありません。
IMAXの画面より音の迫力を体感
隊からはぐれた若い一兵卒になってダンケルクに放り込まれるアトラクションムービー。 30万人を超える規模感が伝わって来ないのは、実際の現場でも感じる余裕が無いのか撤退が長期に及んだせいか。 1時間、1日、1週間のパートが交錯するので時間の感覚が分からなくなるのも戦場特有の事なのか。 窒息の経験があると、 閉じ込められて溺死するの恐怖だというのは理解できる。重油の再現までするのかと感心。CGを使わないというのは映画の為ではなく監督だけの拘りにみえる。 スピットファイアってちっちゃくて丸っとしていて最後はメーヴェっぽかった。
ちょっと下調べせずに観るのは、オススメしないかなぁ。実話なだけあっ...
ちょっと下調べせずに観るのは、オススメしないかなぁ。実話なだけあって、時代背景とか状況の整理ができないと難しい話。 でも、生きること、故郷に帰るのに必死で時には他人なんて知ったことか!みたいな感じのシーンもありましたけど、実話が元になってますし、人間の生々しい欲が描かれてて、リアリティーありました^_^
期待はずかな?
なんかスゲ映画みたいな感じでしたー。 観る前までは。 ラストシーンまで重過ぎてラストも新聞読んでるだけだし。 この映画で感動するなら映画を年に10ほんも 観ない人だなあ。 アカデミー賞ムリでしょ〜。
チクタクチクタク…
1940年、独軍により仏国ダンケルクに追いつめられた、英仏兵士40万人の撤退作戦を描く。 ①陸の1週間を描いている ②海の1日を描いている ③空の1時間を描いている これを知ってると、理解がしやすいかな。 イギリス人なら誰もが知ってるという救出劇の実写化。 オープニングから緊張シーンの連続。 常にギリギリです(°°;) 当時、ダンケルクにいたという元兵士が試写で観て絶賛してたという完成度。 映画で観てるだけでこんなに緊張するのに、本当の戦場はどんだけなんだ… ホント、戦争はやめて欲しい。 ここんところ、『インセプション』『インターステラー』と、ややこしかったり、難しかったり、1度観ただけじゃなかなか理解出来ない作品が続いていたノーラン監督作品。今回はそんなに難しくなくて良かった(^_^;) ちなみに、英国の国民的アイドルグループの、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが出演。顔がキレイ過ぎて、ちょっと浮いてたかなぁ(°_°)
緊迫感がすごい
シーンごとの緊迫感や映像力など見ごたえはあった。
しかし、戦争の壮絶さはそこそこしか感じなかったし、
祖国の船が危険を冒し迎えに来てくれた!
負けて帰ってきてなじられると思ったら祝福された!
等の出来事に感動を感じなかった。イギリス人ならわかるのか?
後、フランスの扱いひどいな。最後の偉い人が残るから許してな、みたいなやつ。
3回観て全てが繋がった
1時間、1日、1週間という3つの時間軸の構成がすばらしいと思いました。その3つの時間軸がリンクする箇所が何度かありますが、3回観てようやく「あ、この飛行機はさっきのあの飛行機か」とか「この船はあのシーンの船か」というようにすっきり理解しました。 必要以上に人物のキャラクターを主張したり、余計なセリフがなく、ただひたすら「脱出できるのか、帰れるのか」というスリルの連続でした。IMAXで2回、通常字幕版で1回観ましたが、できることならIMAXをおススメします。敵機の急降下爆撃、船からの脱出など、とにかく映像と音響への没入度がさすがはIMAXでした。
みんないろんなこと言ってますがいい映画です
レビューとか星の数とか、そんなのはもう気にせず、直感的にいいと思った映画を観るべきだ、とこの映画を観て確信しました。戦争、それは人が死ぬことです。大音響の素晴らしい映像の、何倍も恐ろしいことだと感じます。 それは、切り取られたただ一つの場所ダンケルクをめぐるさまざまなシーンが、この戦争の全体がどんなに残酷で愚かなことだったか教えてくれます。 私たちに想像という体験をさせてくれた、そんな映画だと思いました。
ノーマンによって「ダンケルク」戦争史の傍観者となる一作
今回のクリストファーノーマンの作品はこれまでとは一線を画していると思う。CGを使わない壮大な実写手法はそのままに、そこには派手で映画的な戦闘演出はなく、英雄もいなければカタルシスもない。106分間とにかく淡々と陸・海・空の戦場を、そして人々を描写し続ける戦争映画となっていた。それゆえにどこまでも戦争のリアリティを観客に突きつけるのだ。最終的に観客は「ダンケルク」戦争史の傍観者となることに成功した作品である。
CG使わず、本物を使った、でもリアルに撮らない変な矛盾。
Blu-rayは持ってるけど、いまいち好きに慣れない『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』、『プレステージ』等、 急にノーランの都合に合わせた設定になる様な感覚が、好きになれなかった…(´・ω・`) 今回もそんな所があった。 飛行機やセット、お金をかけてCGを使わないで、リアルなシーンを造ったの偉いケド、血が1滴も出ない、煙も重要な所でしか出ないし、パイロット救出のシーンは透き通る美しく海水…、実にノーランっぽい。 実話メインの話なので、ストーリーはとても魅力的だし、最後ちょっと泣いた。 リミット的なサスペンスは素晴らしいケド、死が隣にある状態の人間感が少ない気もする。 不穏な海、どことなく美しくあり、血も傷も見えない死体が転がる、シュールな映像は紙一重でドラマになってたが、コントにもなりそうな展開だった。 サスペンス、ヒューマンドラマとしては良いが、戦争映画としてはもの足りず。
IMAX版→☆5、その他→☆0.5
※注意!この映画はIMAX推奨です!※
あとかなり長文です、すみません。
まず結論から。
IMAX版…映画史に残る大傑作
その他 …意識高い系クソ映画
このくらい感想に差がつきます。本作品を絶賛されている方の大半はIMAX版を、酷評されている方の大半はそれ以外で鑑賞されたのではないでしょうか?
なので、感想を書く場合はどちらのバージョンで観たのかを明記すると共に、記載のないレビューに関してはまず「どっちで観たの?」と質問する事を推奨します。
この作品はIMAXで鑑賞する事を前提に作られており、最新の映像、音響技術を際立たせるために「あえて」映画的な娯楽要素を徹底的に排しています。故に、普通の設備しかない普通の映画館で鑑賞した場合には、なんの面白みもない無駄シーンを延々と垂れ流す下痢便の金太郎アメ映画としか感じられないでしょう。
私は一度普通の2Dシアターで鑑賞したのですが、ノーラン作品にあるまじき余りのウンコぶりに大激怒して、もうこりゃボロクソ叩きまくらねば(使命感)と酷評レビューをしました。
ところが、後で調べてみるとIMAX推奨である事がわかり、それなら再挑戦してみようとした結果が↑です。いやぁ、IMAXって凄いんですねぇ。正直ナメてました。
前述した通り、この作品は戦争映画のテンプレ的要素をバッサリ捨て去り、ただ兵士達の恐怖と絶望、運命に流される無力感、その中でなお生きようと足掻く姿を描く事に全てを費やしています。
でも、それってこれまでの戦争映画であれば言わずもがな描写するもので、その上で英雄的活躍であったり悲劇的最後であったりを主軸に据えていましたよね。言うなれば、「戦争の恐ろしさ」とは戦争映画の「ダシ汁」のようなものであり、それのみをハイと出されても「いやこれダシですやん(笑)」としかならないんですよね。
ところがどっこい、IMAXという最新技術にかかれば「ただのダシ汁」を「素材の全てを極限まで凝縮した究極の旨味の塊」に変えてしまうんです。兵士が爆撃されるというよくあるシーンも、軍艦が沈没するありふれたシーンも、どこがで見たような普通の空中戦も、これまでの作品であればあくまで「画面の向こう側」の出来事、あくまで他人事でしかないシーンが、IMAXを通す事で「迫り来る現実的危機」に変わるんです。恐怖に慄く画面の中の兵士と、現実の私達が「限りなく」同じ感情を共有出来るんです。
戦争とは戦争を体験した者にしか語れない、とはよく言いますが、この作品に関しても同じです。IMAXで観た者にしか感じられないものが確かにあります。
もちろん面白さを求める映画ではないので好き嫌いは分かれるでしょうが、戦争を知らない私達日本人こそ(IMAXで)観るべき映画だと思います。
特に、一度普通の2Dシアターで観て「クソやん!」となった方にこそ観て頂きたい。ただの無駄シーンの連続、退屈と眠気の底に引きずり込まれるだけの映画が、一切油断出来ない緊張の連続、全編鳥肌立ちっぱなしの戦慄しまくり、魂震えるノンストップ戦場体験に変わる衝撃を是非感じて頂きたいと思います。
最後に、前回普通の2Dシアターで観た時の感想を以下に用意しました。参考にどうぞ
↓↓↓↓↓↓↓↓通常版感想↓↓↓↓↓↓↓
超大作戦争映画の皮を被ったそびえ立つクソ
美麗な映像で分厚くコーティングしていても、その隠しきれない腐臭が観客の忍耐力を容赦なく削って行きます
B級映画によくありがちな構成ですが、一見壮大なストーリーに見えて実際のところはどうでもいいミニマムな話にひたすら尺を裂きまくり、起承転結の起が延々と続いたあげく特に盛りあがる事もなく、なんとなく映画が終わります
BGMも場面に関係なく代わり映えのない遅漏重低音が観客の耳を延々とフ◯ックしてきます。まだコマンドーのサントラの方がバラエティに富んでいます。
ネタバレしましょうか?「ダウナーなオッさん達が波間でモジモジする話」、はい終わりです。まあスピットファイアが観たい人にはいいんじゃないですか?
他作品を引き合いに出すのは気が引けますが、ハクソーリッジの方が1000那由多倍は面白いです。別にリアルに作るのがダメな訳では無いですが、それにしてもまだやりようはあるでしょうに
まあ、最後は一応ハッピーエンドって事でいいんじゃないですかね?何故なら私も主人公同様この「ダンケルク」というクソ映画から脱出出来たんですからね
IMAX版で見る作品
1局地の救出撤退戦を描いているので内容はとても小さく単純です、その中で戦争での兵士の死の恐怖、戦闘での義務が簡潔にリアルに描けていて久しぶりに映画らしい映画を見た気がしました。 話が単純で大画面用に構成されているようなのでIMAXで映画館でみないと多分つまらないでしょう。
大勢のうちの一つに過ぎない
公開前の強い期待と熱い宣伝によって、楽しみな反面、不安も少々ありました。 映像体験としては大変立派でおそらくノーラン監督にしかできない意欲作ですが、映画としては可もなく不可もなく、と行った印象を受けました。 物語の説明シーンやセリフは極限まで排除され、常に鳴り続ける秒針のカウントをバックに、物語が脱出という一点に収斂していきます。 散々宣伝でも言われていますが、本作はIMAXカメラをフルで使った作品なため、IMAX鑑賞は半ば必須な気がします。おそらくIMAX版でなかったら、魅力が伝わらないと思います。 とにかくIMAXという特徴を生かした画面構成が多い。冒頭イギリス兵が誰もいない通りを歩くシーンから、縦長のスクリーンを生かして奥までのびる長い道のりを表現し、ダンケルクビーチに着いた時には途方も無い距離で続くビーチに兵が並んで帰還を待っているという壮大なシーン、そして空中戦に至っては本当に体がフワッと浮かんだ感じさえする大迫力の飛行シーンさえありました。 さらに音響では銃撃の一発一発が腹に響き、トムハーディの機体が弾を撃つ度に胸がドキドキします。 そんな映像体験が始まりから終わりまでずーっと続きます。 これは確かに戦争の追体験としては素晴らしいの一言にほかなりません。 また、主人公のトミーにしても華がなく他の一般兵と見分けがつかない。なにをするでもなく、なすがままに流されて帰還を目指す。まさに大勢のうちの1人に過ぎない描かれ方は、昨今の戦争映画にあるヒロイズムの排除にも共感が持てます。 ただ、個人的にはこの映画映像体験としては秀逸でも、映画としては特に目立って面白いところがない作品と感じました。 何よりも納得がいかないのは、監督自身も指摘していますが、死体から全くと言っていいほど血が出ない。その辺に倒れている人も死体なのか、ただ寝ているだけなのか見分けがつかない。 そんな姿勢で戦争映画を描く意味ってあるのでしょうか。 さらに、最終的に30数万人救ったとか言っていましたが、そんだけの人を救った感が全くない。ビーチにいた人もせいぜい数万人。画角の広いIMAXだからこその致命点ですが、人が全然いない。 桟橋の上でこそ有象無象のように人が折り重なっていましたが、本来普通の砂浜もそんな状態なのではないでしょうか。 それなのに、数十万人救ったと言われても感動が薄く感じてしまいます。 また、映画的にも史実的にもイギリス視点では何十万人も救った世紀の大作戦かもしれませんが、フランスから見たら置いてかれ、その後ナチスに占領されてしまうのが数日伸びたに過ぎない一過性のものでしかないのも、なんとも心にモヤが残りました。 ただ、生き残ることもまた戦争において成功というメッセージは強く共感できます。 総じて、映画館でしかもIMAXで見るぶんにはそれなりの価値があると思いますが、通常の劇場で、家のテレビで見るには少し退屈してしまうのではないでしょうか。 ただ、映像体験、戦争追体験としては本当に秀逸なのは間違いありません。 トム・ハーディのかっこよさだけは健在です。
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