ダンケルクのレビュー・感想・評価
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IMAXが絶対の映画
ノーラン&ジマーワールドを存分に堪能する作品。なので、IMAXじゃないと魅力が半減だと思われますからご用心。 なので、ケレン味たっぷりなストーリーやら派手なドンパチを求めると肩透かしくらいますよ。削ぎ落とされた96分、僕の中にはズドンとはまりました。
覚悟を持って観る作品
凄い映画だった。史実ものは物語が分かっているだけに、リアリティに迫れるかが全て。天才ノーラン監督は、恐怖や絶望を煽る演出に徹底してる。エンタメも装飾もおざなりなテーマもない。観客は時を超えて、取り残された40万人のイギリス兵と同じ体験をする。覚悟を持って観る作品だ。
何処までが実話なのかはっきり描かれていない。
何処が素晴らしい作品なのかが判らない。
投稿者「pro」(レビュー筆頭者、管理者?)のコメントも
マニアックというのか
超オタクっぽい言えばよいのだろうか?チョーがっかり。
監督は、有名人らしいが何を伝えたかったのだろう。
ヒトラーもチャールズさえも出てこない。
だから、いつの時代の映画なのかさえもはっきりしない。
戦争映画なのに映像が凄い迫力だというのは如何なものか。
轟音・怒号がものすごくて、心臓に悪くなりそう。
『ハクソー・リッジ』の方が、作品として断然上。
なぜ、人気があるのか判らない。
戦争は、理不尽
戦争は、どちらがいいとか悪いとか言えない。全てが理不尽。 そんな中で、いかに人のために行動できるのかが、描かれていたと思う。 桟橋で、飛行機の音に見上げた若者達の顔を見て、息子が重なった。 ぞっとする。
何も語らない戦争映画好きな方はどうぞ
救出を待つイギリス兵(フランス兵少々)、救出に向かう民間船&イギリス空軍と3視点からのダンケルク脱出映画でした。 時間軸が少しずれているなど変わった工夫があるものの、セリフあまり無し&主人公が居ないっちゃいない&感動させようとする内容でもない為、ひたすら戦争での脱出劇を見せられる。 イギリス歩兵が戦う訳でもない為、凄い戦争ドンパチを期待しては行けません。 ドイツの戦闘機は出てきますが、ドイツ兵が出てくる訳でもありません。 他の戦争映画と違い、根本的にベクトルが違う作品。 この違いにより絶賛する人が居れば、ある人は退屈でしょうがないと思うはずです。 私は後者よりでした。全編戦争撤退映画だとは分かっていましたが、ここまでドンパチしないのは、、、、。 ドンパチより、サイコロ人生ボードゲームにしか見えませんでした。(イギリス兵が数歩進んで、途中スタート地点に戻されて的な) 映像は凄いです。しかし、戦争の迫力は個人的にプライベートライアン、ハクソーリッジ、フューリー、フルメタルジャケット、ブラックホークダウン等よりは下。 何も語らない戦争映画好きな方はどうぞ。
ノーラン監督節に酔いしれました
これほどIMAXの映像特に音響を限界まで駆使した作品は初めてです。 独特の映像の語り口、音響、音楽・・・ ノーラン監督節に酔いしれました。 何を取っても素晴らしいの一言。 当代随一の映画監督だと思います。 参りました。 まだ呆然としています。 是非お勧めします!
独創的な世界観
リアル、そしてリアル 戦場の死生観は、実のところどのようなものなのだろう。 知りたくもないけど。 あれを乗り切れれば、 その後どんなことも乗り切れるだろうなぁ 知りたくもないけど。 場面のつなぎ方が独特すぎて、 とらえ方がよくわからない所も多かった も一回観れるかな
あくまで戦争
クリストファー・ノーラン監督の作品は好きだな。 映像美と音響と英雄的行動の数々で叙事詩にまで高められているがそれはテクニカルな話で、内容はあくまで実際起きたであろう戦争の話。 ちょっとBrexit的な行動様式が散見される。 それとは関係なく、良い映画だと思います。
臨場
1940年5月、ナチス対英仏の開戦直後に英仏精鋭軍は大敗を喫する。
負け戦の果てに追い詰められたダンケルクから、英軍はドーバーを渡る撤退作戦を実行。
その様子を、撤退する兵隊の1週間、軍の要請に応えて救援に向かう遊覧船の1日、援護に向かうスピットファイアの1時間という3つの時間軸で見せる作品。
撃たれ、沈められ、命までもっていかれる襲撃の恐怖。
目の前で同胞が虫けらのように死んでいく恐怖。
その恐怖に打ち勝つ精神と冷静な計算。
言葉は最小限と思えるほど少ないが、映像と音で、十二分にその時の体験を伝えてくる。
経験の乏しい若い兵隊たちのシーンはとても苦しい。
時に感情的になり、エゴをむき出しにしてくる。
(( 1DのH・スタイルズが起用されているが、ただの一兵卒。兵隊という没個性が要求される集団にあって、あの顔が、観客にとって目印になる、という程度の。))
対象的に救援に向かう遊覧船をあやつるライランスは老練だ。
無口で無骨ながら優しい人物だが、戦闘機に詳しく胆力も強い。
死の淵まで追い詰められた恐怖で、感情的で利己的になっている兵士に決して無理をさせず、でも自分の意思は貫く。
長男を戦争で失っていると設定だが、たぶん自分自身も従軍経験があるのだろう、という同行者の意見に「なぜダンケルクに向かったのか?」が腑に落ちる。
凄みがあるのが、スピットファイアのパイロット。
僚機の景気故障のために、つねに帰路の燃料を気にしながら飛んでいるのだが、目の前で大量の兵士を乗せた僚艦に敵機が迫るのを見て、ガス欠をおそれずに追走に入る。
その時には「伸るか反るか」に見えるのだけれど、だれもいない敵陣内の砂浜に不時着させ捕虜になるシーンまで見ると、あの時に、そこまで計算したんだとわかる。
あれが、軍人の決断力というやつでしょうか。
実際にダイナモ作戦を経験した人たち(ほぼ90代)がプレミアに呼ばれたそうで、映像はおどろくほど事実に忠実、爆撃音はあれほど大きくなかったという感想だったらしい。
飢えや渇き、水の冷たさ、砂の不快さなどは客席で体感することはないが、その部分を音で補ったのだろうか。
素晴らしい音だったし、怖かった。
さて、 imdb では 8.4/10のスコアだが 映画.com の反応は3.7/5.0 とやや熱量に乏しい。
米国にはイランやアフガニスタンなど最近の従軍経験者が多い。その家族や友人も含めると、この映画を「わがことのように」体感する観客が多かったのではないだろうか?
それがいいとか悪いとかいう話ではないが、作戦に至る経過や成功の理由を知って観るのはずいぶん理解の助けになる。
session22 2017.9.14(木)放送分の音声配信も、よかった。
IMAX用の映画
IMAXで見た。音が凄い。映像に引き込まれる。さすがIMAX用に撮られてるだけあると思った。 人の良い面を見せている感じ。よくある後ろから部下に撃たれそうな上官やサイコパスのような人間は出てこない。みな、困っている人には手を差し出す。人間の美しさが見れる映画。それが真実かはともかく、映画としてはおもしろい。
自分的には惜しかった
冒頭から、説明に時間を割かずに、怒涛の如く戦場に突入していくのに引き込まれた。が、ひたすらアップであおぎ見るような映像は緊張の連続で、途中で疲れて眠くなってしまった。後半、煽り一辺倒の演出が落ち着いて復活したものの、今度は戦争とは?みたいな説明に入ってしまって残念に思った。ひたすらパニックの連続で脱出の物語だけで突然終わるような結末を、勝手に期待していたので残念に思ってしまった。予告編が好きだったので、感想は観る側の想像と突き放すくらいの余韻を想像してしまっていたのだった。
軍人といえども英国紳士
極限状態のときですら、ジェントルマンであり続けるのは、国民性なのだろうか。みんながみんなとは言わない。 日本人だって、大和撫子と侍ばかりじゃないし。 でも、受け継がれていく国民性みたいなものがあるのかな。 最後のシーンは、桟橋の場面も砂浜の場面も、そんな紳士然とした男子に見えた。 戦争映画が好きなわけではないけれど、実話に基づくときくと、どうしても見たくなる。生死をわける境目には、何があるのだろう? みんな生きて帰りたかったはず。 生き残るために、どんな力が働いたのだろう? いくつかの視点を織り交ぜながら、一つのできごとを捉えていくストーリーに引き込まれました。 これ、4Dでもおもしろいかも!
盛り上がらない映画
カメラワークも素晴らしい。編集も上手い。三者三様のエピソードに上官たちの会話を挟むストーリーの組み立て方も良い。迫力の空中線と爆撃のシーン。極力CGを省き、実写にこだわった臨場感。優れた俳優陣の淀みない演技。そして、タップリとお金を掛けることの出来た映画だ。全てが完璧とも言える作品であるにもかかわらず面白味に欠けるのは何故か?駄作とは言わないが、これまでのクリストファー・ノーランの作品群の中では今一つ。
酔った
IMAXで鑑賞。 酔った。飽きた。 ノーランがやりたかったことなのかもしれないが、映画として面白くはなかった。 映像、迫力はすごいが、それはドラマがあってプラスαで求められるものなので、それだけ追求されても。 ドラマがないわけではないが、ノーランの良さである論理的ストーリーの帰着が見られず、全くおもしろくなかった。 早く終わって欲しかった。
すごい映像でした
予習なしで普通に観ました。 仕掛けがあると怖そうだったので。 出来事の時間軸が最後に出会う所など、俳優さん達の演技も良かったけれど、映像、音響、音楽がこの映画のほとんどでした。 次回はIMAXなどで観てみたいです。
戦場の音、大多数の本能の群れ、砂粒の英雄
IMAXにて観賞。初体験だったのですが、凄いですね。とりあえず見終わった後にものすごくお尻が痛くなったw、と言うことは、こころだけでなく身体も消耗していたのです。飛び交う弾丸の音や爆撃の音、何かが軋む音、破壊された音など、この世であまり頻繁には聴きたくない音のオンパレードかつ、終始不穏なBGM。いちいち身体が反応してしまうほどでしたので、戦場で魚籠ついている二等兵の如しでした。 あれで、PTSDにならない方がおかしいですよね。 ストーリーやキャラクターについては、割愛w、史実通りの所も有るでしょうし、誇張した点や創作した点もあると思われます。 個人的には、ストーリーが解らないのが面白い所だと思いますし(と、言ってもキチンと最期には集約されてます)、主要キャラクターが例え全員戦死していたとしても、憤りやドラマの無さを責めることは無かったと思われます。本来、古来より戦争でドラマが生まれるのは、生き残った者がいるからだと思います。しかし、特に近代に入ってから国家が、国民国家の概念が成立してから、ドラマがないと戦いを始めることすらできなくなってしまいました。また戦争が、国民とゆう膨大な人間を基にしているが故に数字に囚われすぎたからとも云えますが。 つまり、この作品の肝や裏のメッセージは、戦争でのドラマなんて、フィクションか後付けなものであり、数字なんて、さらに不気味なものに過ぎない~ということではないでしょうか。英雄的行為は、萌芽にすぎず兵士はただただ死んでいくばかりー特に撤退戦ですからね。 星を4つとさせて頂いたのは、僕みたいに、近現代の戦場を実際に参加してる雰囲気を味わいたい変態は少なく、一般的な受けがどうか?という点と、制限がかかっているとは言え、子供には見せられないかな?という点を引かせて頂いただけで、僕にとっては満点の映画体験でした。ただ、身体が痛くなるので、もう一度映画館で見るとなると、、、今度はぎっくり腰になるかも知れないww
お粗末な空戦の展開するパニック映画
筆者はクリストファー・ノーラン監督作品を『バットマン ビギンズ』以降全て映画館で鑑賞しているが本作はその中では一番凡作に思えた。
ノーランの最大の特徴は彼の紡ぎ出す世界観にあると思う。
『インセプション』しかり『インターステラー』しかり、細部を見ると実は強引な展開や論理的にあやしい部分もあるのだが、提示する世界観が魅力的なために観客を納得させる、そういう種類の監督に思える。
新バットマン3部作もバットマンの新しい世界観を提示し、それが熱狂的に受け入れられたのではないだろうか。
裏を返すと、彼の提示する世界観に入り込めない人は彼への評価は低いだろう。
さて本作だが、監督のノーランが「戦争映画」ではなく「人々が生き残ろうとする姿を描くスリラー」にしたかったと話している通り、敵兵(ドイツ兵)の姿は一切出て来ず、沈没や爆発など危機的状況から人々がただひたすら逃れようともがく。
魚雷攻撃で船が沈没する際もUボートは言葉として登場人物たちの口から発せられるだけで実物は登場しない。
さすがにドッグファイトや空爆のシーンではメッサーシュミットやハインケルのドイツ軍機を登場させないわけにはいかないが、スピットファイア側とは違って搭乗員などの細かい描写も一切されない。
物語は、砂浜からの帰還兵、、救助に出る民間船、イギリス軍戦闘機スーパーマリンスピットファイアの3つの視点で進められ、最後に民間船に収束する。
本編の始めに「防波堤:1週間」「海:1日」「空:1時間」と、それぞれの視点の始まりで字幕の説明が入るが初見では何を指しているのかわかりづらい。
また海上に不時着したスピットファイア搭乗員が民間船に救助される下りがあるが、以前にも不時着したシーンがあるにも関わらず、別視点でもう一度不時着シーンを繰り返してから救助シーンへと移行する。
本作は全般的に会話も少なくあえて説明的な場面や台詞も省いているが、別視点であれ同じシーンを繰り返したことで、観客に頭の中でシーンを整理する時間が必要になるので物語全体の緊迫感は薄れるのではないか。
他にも繰り返しのシーンがあったと思うが、筆者にはどこを繰り返しているのか頭の中で整理がついていない。
スピットファイアの残燃料を計器類の隙間に書くシーンも緊迫感を出す仕掛けの1つだとは思うが、正直わかりづらい。
またノーランは「時間との戦いを描くサスペンス」にしたいとも話しているが、こちらは逆に敵兵の姿を描かなかったことで刻一刻と追いつめられていく印象は持てなかった。
攻撃する側の顔が見えず、逃げ惑う人々に焦点が当てて描かれるという意味では、たしかに戦争映画というよりもむしろ天災や事故によるパニック映画を観るようであった。
海上脱出の物語であり水のシーンが多いせいか、筆者は『ポセイドン・アドベンチャー』を懐かしく想った。
第二次大戦を舞台にしたパニック映画といったところだろうか。
また救助船として民間船が数多く浜辺に到着するシーンやイギリス国民が敗残兵を暖かく迎えるシーンは、まさにパニック映画の大団円である。
CGの使用を避け実物にこだわったことは素晴らしいが、スピットファイアが画面上に3機同時に飛ぶのに対してメッサーシュミットが1機しか登場しない。
ダンケルクの戦いは1940年5月24日から6月4日までであるが、この当時ドイツではメッサーシュミットが量産されているのに対してスピットファイアはわずかしか生産されていない。
実際に本土防衛に使用を限っていたスピットファイアがこの戦いに投入されて初めてメッサーシュミットと互角の戦いのできる性能を証明することになる。
スピットファイアに比べてメッサーシュミットの方が数が少ないことはないだろうし、そもそも両軍ともに戦闘機の参加総数が少な過ぎる。本作の空戦はまるでちゃっちい。
また、この時期の両機を比較すると、上昇や降下などの縦方向の動きではメッサーシュミットが、旋回能力など運動性能に関してはスピットファイアが優れている。
本作では、メッサーシュミットの後ろに付いたスピットファイアがメッサーシュミットの上昇時に距離をつめる場面があった。これは可能なのだろうか?と考えてしまった。
余談だが、ゼロ戦もスピットファイアと戦っているが、格闘戦においてスピットファイアはゼロ戦に全く敵わなかった。
カラーリングと形状、エンジン音の問題もある。
例えば日本の零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦に関してだが、最初期の真珠湾攻撃をした無敵の時代は二一型だが、アメリカで高性能機が多数を占め劣勢となった後期は五二型というものになり、同一機種とは思えないくらい形状が全く異なる。
エンジンも「栄一二型」から「栄二一型」に変更されている。
またカラーリングも当初は灰色だったものが濃緑黒色へと変化していく。
ゼロ戦に限らず、メッサーシュミットもスピットファイアも、中身も形状もマイナーチェンジも含めて大戦中にどんどん変化する。
外色に関しては時代だけではなく運用地域や部隊で違う場合もある。
実物を使用する場合、現存している機体が厳密には当時にそぐわない可能性がある。
筆者はそこまで詳しくないので自信はないが、もしかすると見る人が見たら本作の戦闘機のカラーリングや形状がこの時代とは違うのを見破ってしまうのではないか?
またエンジン音も聞く人が聞いたら微妙に違うのかもしれない。
特にドイツは敗戦国であるため、保存状態の良いメッサーシュミットがどのくらい残っているか疑問である。本作に登場する同機の機首部分がオレンジ色だったのが気にかかる。
形状もあんなだったろうか?
本作冒頭の浜辺のシーンで遠くに近代的な建物が見えたことなども細かいところだが指摘しておきたい。
神は細部に宿る!
主役を演じた俳優も含めて当時の兵隊と同年齢の18、19、20歳をオーディションで選んだようだ。ワンダイレクションのメンバー1人を抜擢しているとはいえいやらしい役であり、いきなり主演俳優というわけではない。
事務所の後押しなのか全く見当違いな配役、俳優ありきの年齢などの設定変更が横行する日本の映画業界にも学んでほしい姿勢である。
黒澤明や宮崎駿にも駄作はある。
これだけの大エキストラを使用してパニック映画を制作できるところはさすがはクリストファー・ノーランだが、この監督は良くも悪しくも大上段に構えて世界観を創造することで本領を発揮するのではないだろうか?
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