ダンケルクのレビュー・感想・評価
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90分続く緊迫、その後に。
歴史に残る撤退戦を淡々と描く。
幕が下がった後、劇場のあちこちから疲れた〜と声が漏れていた。無理もない。陸海空を完全に包囲された兵士と共にいたのだから。
追加料金を払いIMAXで鑑賞したが迫力が違い、その価値は十分にあった。まず音に感動した。銃撃や飛行機の爆音は勿論のこと、bgmとして時計の針を刻む音がずっと鳴っており、緊迫感を非常に高めてくれた。そしてそれが終わる時には…。逆説的だが、こんなにも無音が意味をなすとは。
戦争する人間達があまりにちっぽけに映る、海の美しさも印象的であった。
同年公開のハクソーリッジはヒーローを描く戦争映画であったが、本作では大衆を描いている。どちらを好むかは人次第、何を求めるかだろう。また、同じ大衆を描いていても、例えばシンゴジラは全員がヒーローであったのに対し、本作はヒーローばかりではない。人間の醜い所も十分に描き、それがリアリティを高めている。実際に彼らと同じ境遇に立った人がいたのだから。
大衆を描いているからこそ、特徴がなく、誰が誰だか途中でわからなくなってしまったところもあった。まぁ日本人なので…同じ服だし…笑。
淡々と描ききっているだけに、感情移入できなければ退屈かもしれない。ジェットコースターのような展開もなく、人を選ぶかも。ただ、是非1度、海を見に行って頂きたい。彼らが眠ったあの海を。
価値ある映画でした
また戦争について学んだ
脳裏に残る映画だ
音重要。ぜひ音響のいい大画面で堪能してもらいたい。
映画というか
全然観足りない
臨場感がすごかった、死ぬかと思った
最後の20分くらいは、映画にのめり込みすぎて、死ぬか、生きるか、船に乗れるか、ここで終わるのか、という、死の恐怖でいっぱいでした。なんで苦しい思いをしていつか死ななくてはいけないのに、生まれてきてしまったんだろうとか考えてました。逃げ出したかった。あの恐怖の戦争というものから。映画館でなかったら観るのをやめたと思うけど、スクリーンの真ん中で観ていたので出るに出れず最後まで観ました。でも最後まで観てよかったです。本当に、必死の思いで船に乗ったのに、国に近づいても、きっと卑怯者と謗られるんだろうと肩を落とす兵士たちが歓迎されてよかった。
よかった
人格や人間味をさっぱり描かないのであんまり誰も応援できなくて眠くなった。ボートの民間人くらいで、他は兵隊として顔のない人として描こうという意図があったのではないだろうか。
時間軸がずれた3つのエピソードが最終的に同期するのだが、ちょっと分りにくかった。
描写は極めてリアルな感じがした。あんな状況でジャムパンやスープがフランクに出るところが日本軍とは違う感じがする。
打ち上げられた船が撃たれて水が入ってきているのに、軽くすれば浮くと言ってフランス人を外に出そうとするのだが、あんなに水が入っていればもう関係ないのにひどいなあと思った。
もっと興奮したり感動したりしたかったので物足りなかった。
レビュー
劇場なら全てを感じられます!
全編緊張感が抜けない展開の連続でこれまた初めての映画体験ができました。IMAXはフル活用されてたし、戦争の恐怖だけでなくエンタメ性もあり...いや...なんか...クリストファー・ノーランすげえとしか言えねえわ!w
主軸となるような主人公がいるわけではなく、陸・海・空で作戦が同時進行し、登場人物が必死に撤退を試みるわけですが、終始怖かったです。敵であるドイツ軍がちゃんと画面内に現れることはほとんどなく、自分からは見えないけれど、どこからでも攻撃されうるというイギリス・フランス軍隊の緊迫した気持ち、見ている自分も感じることができました。(少々英・仏を美化した部分はありましたが) そういった中でもし自分が徴集されてたら絶対逃げたくなるよなぁ...あ!また1人死んだ!泣、なんてことを考えてたもんですからより絶望感と恐怖が増しました。
キャラを一人一人掘り下げたような映画ではないですが、それぞれの思惑や不安が垣間見え、それによってさらに観客を戦争世界に引きずるような作風が撮影手法であれ、極限までCGを使わない点であれ、どの点も全てがうまく活用されてて完成度が高すぎるところも含め個人的に恐怖でしたwでも良い作品です。というかクリストファー・ノーラン監督作はほぼハズレはないです!
IMAXスクリーンで観れなかったのが残念だったな〜。最寄りにIMAXシアターがある方は是非ダンケルクを見に行くことをオススメします!
97点!
戦場の臨場感を描いた映画
音が煩くカメラの切り替えも早いけど、
戦闘機に乗ってる搭乗感が素晴らしく伝わって来て、映画の中にドップリ入り込める。
昨今見かける戦争映画ってより、戦場を描いた映画。
臨場感が素晴らしい。
ここは実車にこだわるノーラン監督の為せる技だと思う。
目で見、音で感じる戦場映画
クリストファー・ノーラン初の戦争モノで実話モノ。
アメコミ・ヒーローやSFに斬新さやリアリティーをもたらした彼だが、『プライベート・ライアン』のような戦争映画を期待すると肩透かし。
戦争映画にエンタメ性や兵士たちの友情、感動などを求める人には不向き。
ドラマチックな展開も感情を揺さぶる演出もほぼ皆無、説明的な描写も台詞も最低限。
好き嫌い分かれそうな作品だが、あらゆるものを削ぎ落とした仕上がりは、突然ポンと戦場に放り投げ出されたような錯覚に陥る。
圧倒的なまでの臨場感、緊迫感にKO!
まずは、音。
冒頭、市街地の静寂を破る銃撃音。轟音と共に迫り来る敵機。魚雷命中の音響にはドキリとさえした。
耳をつんざくとは、この事。来年のオスカー録音賞・音響効果賞は間違いないだろう。
奇しくも前日レンタルで『この世界の片隅に』を再見したばかりもあって、戦争の“音”の恐ろしさを殊更感じた。
CGを極力使わず、ほとんどを実写で撮影したという話題の映像。
頭上をかすめる戦闘機、浜辺での爆発、沈みゆく艦…これらがほとんど実写だと思うと、やはり圧巻!
でも、それら以上に印象に残ったのは、背景。
寒々とした空、荒れる海…。
どんなにCGが発展しようとも、生身の映像には及ばない。
話の展開は、陸・海・空、それぞれの視点から。
面白いのは、別場所同時刻ではなく、別場所別時刻である事。
陸=1週間、海=1日、空=1時間。
時間軸もバラバラでそれらが交錯して一見複雑にも思えるが、それらが巧みに、見事に相乗して緊迫感を盛り上げる。
不穏を煽るハンス・ジマーの音楽。
役者陣の名アンサンブル。
確かに撤退までが一代作戦として描かれる訳ではないが、救出された際の張り詰めた緊張が解れる安堵感に、ようやくホッと胸撫で下ろした。
まさしく、目で見、音で感じる“戦場映画”。
ギュッと濃縮した、ノーラン印のタイムリミット106分!
専らIMAXでの鑑賞がオススメのようだが、地方の我が映画館ではそんな贅沢なシアターはナシ。
それでも一番大きなスクリーンで迫力を充二分に感じたが、IMAXはこれを上回るのか…!
言葉を失うほど胸を抉るスペクタクル
とにかく凄かった。凄すぎて素晴らしかった。映画はセリフ以上に多くを語っていて、もはや言葉なんて不要になっていたし、この映画の感想を書こうにも、やっぱり言葉なんか使っては何を語れようかという感じ。
もちろん実際に戦争に行ったことはないし、戦場を観たこともない私だけれど、この映画を観ている間、まさしく目の前に戦場が広がっているような気分になった。映画であるということを一瞬忘れそうになるほど、写実的な戦争の姿がそこにはあって、ダンケルクに残る者、ダンケルクから脱出する者、ダンケルクへ向かう者、そして戦う者、逃げる者、救う者、救われる者、犠牲となる者・・・など、戦場にいるそれぞれの立場の人たちの、それぞれのダンケルク、それぞれの戦争が、ありありと伝わってくる。特に日本人である私などは、戦争というとついつい被害者意識に思いが傾きがちだが(被害者としての声を世界に発することの出来る国であるという点ではそれも意義深いことだと思う)、この作品は、一人の人間の目で見る戦争ではなく、多くの人それぞれの目で見る戦争が一つの映画にまとまったというような感じで、より多面的な内容になっているし、様々な角度から戦争を描き、その上で、観客が映画から何を見て何を感じるかを委ねている、そんな作品のような気がした。だからこそ、琴線に触れる作品だったように思う。クリストファー・ノーランというと、その映像のスペクタクルやスケールの大きさが言及されやすいが、そういった幾重にも重なったストーリーを捌く手腕と巧みなシーンの切り取りにこそクリストファー・ノーランのセンスを感じた次第だった。
映画を観ている間、ずっと息が詰まるような思いで全身に力が入り、コンセッションで買ったアイスティーを飲むことも忘れてスクリーンに見入っていたのだが、そんな緊迫感漂う作品の中で、マーク・ライランスの存在になんだかほっとするような気持ちになった。彼の演技というかその存在から、人情味というか人の温かみを感じて、けれどもその温かみの中に苦みを効かせた素晴らしい演技と存在感で、彼がいてくれることで、つい力んでしまっていた体をふと休めることが出来たような気がした。
脳天を撃ち抜かれるほどガツンと来る映画で、本当に良かったんだけど、それをうまく言葉にできなくて悔しいです。
タイトルなし(ネタバレ)
IMAXで見たけど、臨場感が半端なかった。音の大きさや振動などがよりリアリティーを増していた。
時間軸が登場人物によってバラバラで、最後に紐がほどけるように繋がって、爽快感や安心感があった。
いつ敵に襲撃されるのか、沈没しそうな船から脱出できるのか、など初めから終わりまでハラハラしていた。
ハクソーリッジも戦争映画だったけれど、同じくらいの臨場感や緊迫感があった。
是非IMAXのスクリーンで!
私はこの映画をIMAX、4DXの両方で鑑賞をしましたが、どちらで見るのが良いかと言うと、かなりの大差でIMAXの方では無いかと思います。
やはり、他の方も言及されているようにこの映画の醍醐味はリアリティを究極まで追求した映像と音にあります。
とは言え、4DXも捨てがたいのです。なんと言ってもスピットファイアの登場場面における、臨場感、この場合は搭乗感と言ってもいいかもしれませんが、これがとても良い。
戦闘機好きの方は二度目の鑑賞の手段として選んでも良いかもしれません。
また、正直なところ、言い過ぎかもしれませんがこの二つ以外の、一般スクリーンでの鑑賞はこの映画の味わいが落ちてしまうのでは無いかと思います。
この映画は登場人物たちを見て楽しむと言うよりも、あたかもその場にいるかのように体験することに良さがあるのでは無いのでしょうか。
ですから、多少値段は高くなりますが、より高い没入感を味わえるこの二つの鑑賞法を選んで欲しいです。
さらに言えば、この映画はその多くの部分をIMAXカメラで撮影していますから、一般スクリーンでは写しきれない部分も見ることが出来、音質、画質、ともにトップクラスを誇るIMAXでの鑑賞をお勧めします。
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