ダンケルクのレビュー・感想・評価
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鑑賞でなく体感するための映画
5.0付けましたが、これは109エキスポの次世代IMAX込みでの評価です。
シネスコープサイズで普通に見ただけなら3.5か4.0ぐらいを付けます。
と言うことで、日本で唯一、次世代IMAXレーザーで鑑賞できる「109シネマズエキスポシティのスクリーン11」まで行ってきました。
高精細な大画面に飛び込んだような感覚で戦場を体験させられ
106分なのに鑑賞後はものすごい疲れに襲われました。
でも、エキスポまで行ける人は絶対ここで見るべきです。
3Dや4DXと比べものにならない没入感でした。
CGを極力排除しているためか、尚更臨場感が凄かったのかも?
映像の美しさや没入感に圧倒されっぱなしで、最初から最後まで殆ど緊張に身体がこわばってました。終わってからフーってため息があちこちから聞こえたので周りもそう言う人が多かったかも。
2400円でこれを体験できるならお安いものだわって思うと同時に、これをどこでも見られるよう、もっと次世代IMAXのスクリーンが増えてから公開して欲しかった!これを見たくても見れない人がいるなんてもったいない!
ストーリーにまで触れる気力が残らないぐらい、映像が素晴らしかったです。ストーリー、とても良かったと思うのだけどとにかく戦場に放り込まれて疲れてそれどころじゃない感じでした。
リアルを体感せよ!
とにかくもう、映像の凄さ!
CGとしか思えない映像の数々に、驚きました!
これが全て実際の艦隊を使っているというのですから、ノーラン監督恐るべし!
2Dで観ましたが、IMAXだったらもの凄い迫力なのでしょう!
空中戦のバトル、戦艦の水没、どの映像も鬼気迫るものがあります!
めまぐるしく切り替わる映像の数々に、次はどんな危険が始まるのか、気が気ではありません!
そんな戦闘シーンばかり目立つ作品ですが、目頭が熱くなる瞬間もありました。
ドイツ軍に占められ、ダンケクルまで逃げ込んで来たイギリス兵。
四面楚歌な状態の中、イギリスの商業船が、危険を顧みずに救い出そうとやってきます。
そんな、国民の勇敢な姿に感動しました。
国の誇りのため数多くのイギリス兵を助けた彼らに拍手です。
そして、最後の最後まで兵隊を守り通したボルトン中佐の使命感に感服しました。
欲を言えば、もう少し台詞があると、お互いの状況が細かく分かって、良いかなと思います。
それでも、水にに呑まれる瞬間や、重油の油まみれの中を必死に泳ぐ姿はドキドキが止まりませんでした!
生きたいと願う欲求が強ければ強い人ほど、人は生きながらえてしまうものなのかもしれません。
祖国に帰り、国民たちに笑顔で迎えられた瞬間の兵士たちの安堵に、思わず私も笑顔になっていました( ^ω^ )
新しい戦争映画
BGMが効果的な戦争映画
醤油顔のフルメタルジャケットのような…
音が主役の映画という表現が一番当たっているような気がする。
轟音と静寂のコントラストで、観ている者の緊張を高め、ホッとさせたり、ギョッとさせたり。鑑賞後に調べてみたら、体験型という形容がちらほら。
既にボーンシリーズやブレアウィッチのような前例もあるのではと思ったが、カメラワークではなく音響で観客の体感度を上げたということか。
作中、一滴の血も見せず(顔にちょっとついてる程度はあったが、プライベートライアンのように夥しい流血や臓物ブラブラなどの血なまぐさいカットはなし)、フルメタルジャケットのように壊れゆく人間の狂気も増幅せず(一瞬血迷う若者はいるが、結構あっさりと人間らしさを取り戻す)、ごく淡々と、戦火に於ける人としての尊厳を描く。
やっぱり欧米人はメンタル強いな、企業買収の問題に対峙する商社マンのように戦争の問題に向き合ってる…なんていうことをツラツラ思いながらも、要所要所ではドキドキハラハラし、気付いたら終わっていた。
時間軸が錯綜する後半は、ちょっとわかりにくかった。特に、トムハーディーが操縦するスピットファイア〜が、救助に向かった商船を爆撃機から救った場面は、「なぜエンストした戦闘機が打ち落とせたの?」としばらく大きなクエスチョンマークが頭上から消えなかった。
この辺は、機種の違いを一瞬で見分けることができるミリタリーオタク向けのエピソードではないかなあ。
撮影技術など、観せ方は確実に向上しているのだけれど、映画ってそれだけではないんでないかなあ、とスターウォーズ最後のジェダイになんとなく期待しているのである。(なんの脈絡か自分でも不明)
秋の映画作品の中で期待していた作品でしたが、期待以上とは言えないま...
秋の映画作品の中で期待していた作品でしたが、期待以上とは言えないまでもなかなかの作品でした。また自分自身のヨーロッパ戦線への知識不足も感じさせられてしまいました。日本人であると、どうしても原爆等の自国の戦争被害だけ強く感じてしまいますが、遠くヨーロッパではこんな悲劇があった事を改めて知る良い機会でもあったと思いました。
民間の人々が協力して救出に向かうシーンはやや美化した様に感じますが、フェアーである事に誇りを持つ英国人ならではの行動だったのではないでしょうか?
残念に思うのは、もう少し押し寄せてくる独軍の姿が描けていれば、サスペンス映画としても面白いものになったのではという点、また、色々なエピソードを詰め込み過ぎたため、やや散漫な印象になってしまった所です。しかし、良心的な作品だったと思います。
ヤバい理解できない(.;º;:ω:;º;.)
ただのイギリス賛美ではない
銃撃の音から本作ははじまる。
その一撃で強烈な反戦感情を呼び起こされるほどの衝撃である。
まるで自分が戦場にいるかのような臨場感を醸し出すことはさすがクリストファー・ノーランのなせるわざだな、と思いながら、次はなにがおこるかびくびくしながら展開を見守った。
物語は一見、英国賛美調の反ファシズムといった典型的な展開である。
しかし、私はどことない違和感を感じ取った。
この作品がエンドロールへとむかうとき音楽がクライマックスをむかえるのだが、そのクライマックスのあと、無音のなか戦場から帰還した青年が新聞をみつめる姿で暗転する。
これがなにを意味するのか。
私はそこに戦争のリアルを追い求めたノーランの姿をみてとった。
戦場では銃撃の一発一発におそれおののき、他者を裏切ってでも助かりたいという思いが脳を支配する。
善・美・愛、そういった概念はごみ同然となり、人間は生存に猛り狂う野獣へと変わる。
そのような地獄から帰還した兵士たちはあっけらかんとした現実へと帰還する。
そこでは少年たちが遊び、商売が栄え、新聞は発効される。
あまりにも落差のある戦場と銃後の世界。
その銃後の世界では地獄とはまるで違う物語が進行していた。
戦争という名の悪魔に殺された一般の青年は英雄へと変わり、
味方同士が醜く騙し合い、殺し合った事実は復讐の理由へと変わり、
なんの助けもよこさなかった政治家たちは、正義の戦争を叫ぶ。
ダンケルクから命からがら生き残った彼らははたしてその後の戦場に、どのような思いで出撃していったのだろうか。
この世の地獄は戦場にある。
しかし、私たちは戦争を体験するまでその事実に気付くことはない。
そのような戦争のパラドックスに問題提起する、ノーランの問題作だったのではないだろうか。
最初の銃撃。
私はそこにゆるぎない反戦の意志をみた。
終点に向かう感じが素晴らしい。
開始五分でこんなにもハラハラするってすごいよ。ここまでリアルな擬似兵士体験って今までなかったと思う。常に、毎秒毎秒生き抜けるかの選択肢に迫られて、本当に生き残れる選択ってすごく少ない。人の命を救うためとか救わなければならないとか、そういう気持ちに突き動かされる人間、その根底にある生きたいっていう本能に涙が出る。救うために動いた人もそうでない人も関係なく死んでいくことで、戦争の残酷さを思い知らされる。3つの章が焦点に向かって進んでいったり、わからなかったことが違う章で明らかになったりとか脚本の素晴らしさを感じた。あの時計のような効果音、実際本当に兵士はあの緊迫感じてたと思うとそれをあの音だけで表現したのは凄い。
臨場感を楽しむ映画
戦争の悲惨さ、祖国へのおもい
不思議な戦争映画
面白いのだが
音響だけで劇場へ行く価値を感じた
内容はあくまで連合国側から見た第二次大戦の話なので、決して好きにはなれないけれど、映画として観賞すると非常に感動してしまう。
話や時間軸を複雑に絡んでいたことが効果的かどうか・・・個人的には微妙なところだとは思ったけれど、緊張感とか飽きさせないという点においては効果的だったのかもしれない。
全体的に音響の効果がもの凄くて、迫力ある映像と相俟って、リアルな戦争というものを体感したような気がした。もっとも、本当の戦争など知らないわけで、気楽に感想など述べられるものでもないだろうけれど・・・
それでも戦争の恐怖は非常に感じる音響で、これを体感するだけでも劇場へ行く価値を感じたし、なるべくならIMAXで見たほうがいいと感じた。
ただ、ストーリー展開にはまったくリアルなものは感じなかった。悪く言ってしまうと、すべて美化されたもの。それだからこそ、すばらしいエンターテインメントになっているように思うのだけれど、映像と音に対しては賞賛できても、どうもこの内容に対しては肯定的に捉えることができない。といいつつ、感動してしまっているんだけれど。
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