劇場公開日 2017年3月25日

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「モンスターバースの本格始動」キングコング 髑髏島の巨神 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5モンスターバースの本格始動

2017年4月10日
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鑑賞方法:映画館

2014年、「GODZILLA」より始動したモンスターバース。前回はあまり強調されず、一部のファンのみがその存在を把握していたに過ぎない形であった。本作では、「GODZILLA」に登場した組織「モナーク」が描かれて、「ムートー」というワードも登場するなどテンションのあがる場面がちらほら垣間見れるではないか。ここから、いよいよ本格始動という動きを見せるということか。

本作のまず誉めるべき点は、コングがたくさん登場するということだ。それも格好良く。冒頭からいきなり登場し、暫く待つとヘリコプターとドンパチ。その他にも自らの傷を癒すコングの姿や時折イベント的に登場する巨大蜘蛛やスカルクローラー、人間は襲わないナナフシ(個人的に一番好み)水草にまみれたり、ヘリコプターの下敷きになったりとどこかキュンとする巨大牛(牛+鹿)などなど盛りだくさんで、興奮間違いなし!「GODZILLA」ではムートーの方が登場シーンが多く、ゴジラが一瞬しか映らないなどギャレス・エドワーズ監督ならではのもったいぶりが多く、非常に焦らされたが、本作ではそのストレスは解消された。 別にリメイクという訳では無いが、やはりオリジナル版よろしくコングは優しい面を見せる。必死で女性を助けてくれたコングだが、掌で握られたままでスカルクローラーの口にバクッ!ブリー・ラーソンの体は鋼なのか(笑)まあ、それもコングの優しさで、力が入らない様に握っていたのか。まぁそれもご愛嬌ということで。
ストーリーは単純だが、アクション満載で所々に笑いあり、グロありで飽きない。もう少し緻密なドラマが見たかった気もするが、大変満足出来た。最後に、本作の最大の見せ場はエンドロール後である。映画史上、最も格好いいラストであった。ぜひ最後まで席を立たずにいて欲しい。

Mina