「キングコング 心を感じる。」キングコング 髑髏島の巨神 マシュ子さんの映画レビュー(感想・評価)
キングコング 心を感じる。
我が物顔で地球に住んでいる、さらにはそのことに気づかない人間の愚かさ醜さ、そして自然の大切さ、生き物は人間も同様みな平等であるべきすがたを描いていると思う。
弱肉強食。私はいつも生き物を食べている。映画での描写は何者かわからないモンスター達が人間たちを襲う、喰らうなどしている。だが私は人間なので「ひどい。可愛そう。」と人間の肩をもつ。しかし現実では自分達人間こそがそのモンスターなのだ。肉を喰らい、作物を食らい生を得ている。
島に突入した人間達が爆弾を投下し、音楽をかけて楽しそうに空を飛んでいるのを観てとても心が痛かった。生息している動物達のことはお構いなしで人間達のやりたい放題、都合であった。シーンは丑(牛)のような大きな角をはやした生き物が人間の作り出した航空機の残骸の下敷きになっているシーンになる。その生き物は「うおぉぉおん......ぅぉぉおん..」とうなり声をあげていた。痛々しい。人間が破壊した資源はどれだけのものになるのだろうと強く思った。野生動物の生きる場所、野生動物の自由を奪う人間達の愚かさはとても大きい。
人間とキングコングのコンタクトがとても印象的だ。3人は出会った。だがキングコングはしゃべらない。何を思っているのかは誰にもわからないが、私は信じれる人間を信じたと思う。目の色が変わった瞬間を忘れない。映像も美しくて夜の島がとても幻想的だった。
最後には信じられる人間を助けてとても切ない顔をした。なんとも心が温かくなった。