「駆け足」ジオストーム REXさんの映画レビュー(感想・評価)
駆け足
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全体的に定石通りの展開をあれよあれよという間に見させられて、サスペンスを
噛み締めるまもなく終わってしまった感。
それはスピーディーな演出、といういいものではなく、まさに駆け足。
黒幕が大統領か側近かの二択だったので、それはもう側近でしょうと。
最近、映画に登場する悪役の大義名分をどう設定するのか注目して見ているが、「アメリカは世界の銀行に成り下がった」という理屈は新しいと思った。しかし大統領が死ねば自分が大統領になれるという理論にはハテナが浮かぶ。
エフェクトかけ過ぎな地球の自然描写、兄弟の確執が定石すぎる。
ジェラルド・バトラーが役どころの知的さを発揮しなかったのも勿体ない。
弟の恋人のシークレット・サービスと、裏切り者の存在を暴いていくハッカーの存在は小気味よかったし、帰ったと見せかけて残っていたチーフのくだりなど見せ所はちょいちょいあるのに、何かが惜しい。
内通者発見までのプロセスなど、もう少し緩急つけて丁寧に作れば、傑作に化けたかもしれないのに。
エド・ハリス、アンディ・ガルシアも簡単な役を掴まされるようになったなぁ…。
ところで暗躍したハッカーは「デットプール」のドミノ役のザジー・ビーツ。撮影時期がかぶった?すぐわかるお得な髪形。
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