「最大の武器は人間力!?」ジーサンズ はじめての強盗 shironさんの映画レビュー(感想・評価)
最大の武器は人間力!?
若い頃からオヤジスキーでしたが、すっかり自分がBBAになった今となっては、対象年齢が更に引き上げられましたww
どのジーサンも魅力的で目移りしてしまうのですが、やっぱりマイケル・ケインが素敵〜(≧∀≦)
くたびれたオヤジや頑固なオヤジ、エロオヤジも好きですが、イギリス紳士なオヤジが特に大好物なもので。( ̄+ー ̄)
『グランドフィナーレ』は言うまでもなく良かったですが、今回のように庶民を演じていても、隠しきれない知性と品格が…。
つい見惚れてしまいます。うっとり。
庶民と言ってもジーサン3人組の中ではリーダー格の存在で、会社でも一目置かれていたであろう役どころなのですが(説明会のシーン参照)
どうにも、いつもの“マイケル・ケイン”がチラついてしまって…。銀行強盗ぐらい、自ら完璧な計画を立てて実行出来てしまいそう(笑)
腕試しの初犯のくだりは、計画性が皆無でグダグダ。冴えない動きと無茶っぷりが笑えるのですが、同時に「嘘でしょ?あなたなら、もっとスマートな犯行が出来る筈!」と言ってくる自分の心の声に邪魔されて、映画に集中出来ませんでした。
まさかオヤジスキーが仇になるとは。(^◇^;)
ともあれ、3人のジーサンの関係が素敵です。
生きる基本だからか、しょっちゅう飲み食いするシーンが出てくるのですが、特にテレビディナーのシーンが可愛くて大好きです。
くだらないバカ番組に、ああだこうだと突っ込みを入れながら一緒に見る相手が居る幸せ。
三人の息もぴったりで、似た者同士ではないけど、なぜかウマが合う。若い頃からの関係が垣間見えるようでした。
行きつけのダイナーでのエピソードも印象的。シオバン・ファロンの、口は悪いけど情に熱いウエイトレスが流石でした。
そうそう、脇を固める俳優もジーサンズに負けず劣らずの実力派揃い。
クリストファー・ロイドとジョッシュ・ペイズは、出てくる度に確実に笑いを取る!
何度見ても笑えるであろう名人芸の域。
そして『SPY』でハマっちゃった、ピーター・セラフィノウィッツまで出演とは!
ヤバイですwwww
真面目に40年間働き続けたジーサン達の逆襲は、いろんな意味でドキドキハラハラ。
無謀な計画が、かなり“運”に味方されて進んでいきますが、終盤に迎える最大のピンチ!!
…救いの鍵は、彼ら自身の人間力に尽きると感じました。