ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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トム・ハンクスらしい映画
実話なので、紆余曲折あるけれども主人公が正しかったことが証明されるのはわかっているし、トム・ハンクス主演の映画で、最後絶望的に終わるとは想像しづらい。それがそもそも「軽く観れる」、感情的に負担が少ない映画であるからこそ観たのであるが、最後、機長たちを断定的に糾弾していた人たちが突然掌を返すように機長たちの行動をベタぼめし出し、また機長も優等生的な「チームワーク」強調、のような、あまりに優等生的な終わり方に軽くショックを受けた。考えてみたらイーストウッド監督作品であったこともあり、二重に意外であった。
面白い!
WOWOWにて鑑賞。
感動作。アンビリーバボーでありそう。
最後、機長の判断が正しいとわかった時の爽快感はたまらない。
副機長の次は暖かい日がいいというコメントがなんか印象的。
最後に実際の機長のコメントシーンかあるが、キャストも本人達に寄せたビジュアルにしているのもまたいい。
感動!
最初の間延び感に「??」と思っていたのですが
徐々に感動が浸透。
操縦シーンがとてもワクワクして興奮します。
スピーチのシーンが格好良かった。
最後のノンフィクションを告げるナレーション最高です。
トムハンクスの演技がいい
有名なハドソン川に不時着した事故のことなので入りやすかったのとトムハンクスの淡々とした演技にじっくり見てられた
せっかく乗客をみんな助けたのにそんな立場になっちゃうんだ と不思議だったけど検証ってやっぱり大事なんだね
あんなに攻められたら自分だったら疑心暗鬼になちゃうだろうな
最後の審議には圧巻ずっとモヤモヤしてたのがスッキリ
いい見せ方だなクリントイーストウッドはヒューマンストーリーが得意だね
イーストウッドは外さない
職人イーストウッドは本当に外さない。
題材が飛行機着水という見せ場しかないのに、絶妙な構成で長編を飽きさせない。
着水のドラマと、法廷劇のようなサスペンスを主人公の苦悩と交えて骨太に描いている。
以前911の貿易センタービルの映画があったが、結局、題材を持て余した駄作だった。イーストウッドの手腕があればこその良作。
トムハンクスがうまい
ハドソン川の飛行機事故の話は結構テレビでみたことあるので興味があってみたけど映画としての内容を知らず見ました
事故が起きてからの話なのね
あんなにも冷静な判断で155人を助けたのに国家ていろいろな観点から判断しなくちゃいけなのは分かるけど見てて辛いな
それでも最後まで自分の判断を信じられるほんと強い人なんだな
シュミレーションの視点からの逆転劇は爽快でした
トムハンクスの静かな感情の表現に惹かれる
【2回目】やっぱこれは「奇跡」だよ。
※注意※
2回目の鑑賞でいろいろ考えることがあったので、先にその分の感想を書いています。
しかし、初見の印象も残しておきたいので、消さずに下の方に記してあります。
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【2回目】
実際に起こった航空機事故からの生還を描いた作品。97分という短めの作品とは思えないくらい、ストーリーがしっかりしてて面白かった。
初見の時は、邦題にある「奇跡」という単語に違和感を持ってしまったが、2回目の時は、「これは確かに『奇跡』の物語だ」と考え方を改めた。機長の長年の経験からの判断…だけでなく、副機長の冷静さ、乗員・乗客の落ち着いた行動、フェリーや救助班の迅速な対応など。コンピューターでは絶対に数値化できない人的要因と良心が、乗員・乗客155人全員の命を救うことにつながったのだ。ラストあたりの機長のセリフが、特に印象的だった。
余談だが、私が本作の2回目を観たのが、2021年1月19日。この航空機事故が起こったのが、2009年1月15日(鑑賞日の12年と4日前)。1月なんてまだ寒いし、ましてや川に着水したから水の冷たさで寒さは倍増だし。この状況下で155人の命を救ったのだから、やっぱ凄いことだと思う。1月の寒さを感じながら観たからこそ、真の「奇跡」に気づけたのかもしれない。
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【初見】奇跡というより…。
ハドソン川での飛行機着水の話題に関しては、テレビ番組などで知ってはいたが、
大勢の人の命を救った機長が、容疑者として裁判にかけられていたのは知らなかった。
なぜ、機長は容疑をかけられたのか。
そのことに興味を持って、本作品を見た。
内容的には、飛行機がハドソン川に着水するまでのスリリングな展開と、その後の裁判までのシーンの同時進行という感じだった。
全ての乗客・乗員の命を救った機長と、ハドソン川での着水を「墜落」と判断した調査チームとの対立。
双方の意見を確認するために、合間に着水までのシーンを何回もあったのは、よくできているなと思った。
結果的には、機長の主張が証明されたわけだが、
調査チームがなぜそこまで「墜落」と判断したのかが、正直分からなかった。
ただ、現場の状況を理解していなかったのは、一つの理由であろう。
シミュレーションだけでは分からないことがたくさんあるからだ。
乗客の存在、着水を判断するまでの空白の時間などを見落としていたからこそ、
調査チーム側の主張が認められなかったと思う。
それに対して、機長は何十年も現場を経験しているから、
ハドソン川に着水した方が、乗客たちを救えるのだと判断したのだろう。
その結果、一人も命を落とさずに救えたのだから、
もっと称賛をしてもいいのでは、と思った。
この物語は、「奇跡」というよりも、
機長の日頃からの経験から判断して、命を救ったお話だから、
邦題のタイトルは「聞こえが良いように作られたもの」だと思った。
原題「Sully」の方がまだ良かったのだと思う。
奇跡なんかじゃなく、機長としての務めをきちんと果たしたのだから。
冬に見たらより感動だろう
ようやく見る機会を得て、オンデマンドで拝聴。
巨匠クリントイーストウッドがハリウッド映画の良心と底力を見せつけてくれた傑作だと思います。
バードストライクと呼ばれる、鳥の大群がエンジンに巻き込まれる航空機アクシデントを、最小限の被害にとどめたサリー機長の判断力と的確な行動。空から鉄の塊が落ちてきても、都市部への被害は全くなく、しかも乗客は全員無事だったという奇跡。
乗員乗客155人が生き残ったことの意味はとても映画の時間内では描ききれないが、老パイロットが、自らの判断力だけを信じて最良の結果に導いたことを検証しようとする映画。尺の短さが良かった。
ラスト間近の国家運輸安全委員会の公聴会において、コンピュータでのフライトシュミレーションは、位置的には付近の空港に着陸できたという結果を導きだした。付近の空港の滑走路までエンジン停止した状態でちゃんと飛べるはずだと。
しかし、あくまでもそれは管制塔とのやりとり時間や機体の微妙な高度や位置、重さ、その他の障害、パイロットの腕の確かさなどいくつもの計算不能な要素を排除した結果なのだ。それを簡易に主張するサリー。
非常に大人の映画なので、一見地味にも見える映画のつくりになっていた。映像的なクライマックスは何度か繰り返される水上着陸の瞬間であり、155名の無事の確認が機長にもたらされた瞬間だ。
ヒーローは一人ではない、機長の言う通り、終始落ち着いていた副操縦士や、生死を分かつ混乱の中とりみださなかった乗客全員、冬の川の中に素早く救助に駆けつけたニューヨーク市警など、英雄的に動いた全員なのだ。
一言で言えばお金のかかった再現ドラマ
実際に起こった飛行機事故のお話しを基に作った作品。
155名の乗員の命を救った機長の行為が一転、事故捜査委員会から疑惑をかけられるお話しがこの作品のテーマ。
査問会議内で行われるシュミレーション結果で事故回避が可能と判断されますがフライトレコーダーと照合させれば事故回避が不可能とわかるのがお粗末すぎる内容。
何事も初めて起きるまで「前例」はない。
映画「ハドソン川の奇跡」(クリント・イーストウッド監督)から。
乗客乗員155人を乗せた航空機が、
マンハッタンの上空850メートルでコントロールを失い、
機長の咄嗟の判断で、ハドソン川に不時着水した事故をもとに、
映画化された作品である。
私が、航空機事故に際していつも関心があるのは、
なぜ起きたのか?ではなく、機長がどう判断して行動したか、であり、
その興味関心とピツタリだったのが、この作品だった。
特に事故の原因を調査する「国家運輸安全委員会」のメンバーが、
事故に際して「墜落」という単語を何度も使うと、
その度に「不時着水」と言い換える、機長の強い意思を感じた。
「冬のハドソン川に不時着するなんて、前例がない」と言えば、
機長は「何事も初めて起きるまで『前例』はない」と言い返す。
機長に素質として大切なのは、マニュアルどおり操縦することではなく、
前例がない故障の時に、どう対応するか、だと教えてもらった。
前例がないことに挑戦する時、それが成功であれ、失敗であれ、
その後の大切な「前例」としてのデータになることを胆に命じたい。
そう言えば、私は「前例がない」という言葉を耳にすると、
無性に挑戦してみたくなる性格なのかもしれないなぁ。
巨匠は裏切らない
クリント・イーストウッドはやはりいい仕事しますね。アメリカン・スナイパーに続き、事実に基づいたストーリーを本当に上手く面白く纏めた良作。日本でも大きなニュースになってた事件ですが、完全にヒーロー扱いだとばかり思っていたので、まさか容疑をかけられていたなんてという驚きから、とても興味深く観れました。
人間の経験と知恵がテクノロジーを凌駕するというテーマは、すごくイーストウッドっぽいし、クライマックスでは溜飲が一気に下がりました。人間ナメんな!
トム・ハンクスはブリッジ・オブ・スパイに続き、素晴らしい演技でしたし、副機長とのバディ感もたまりませんでした。やぁ〜映画って本当にいいものですねぇ。
お勧めです!
実話というのがすごい
バードストライクにより、両エンジンが停止してしまった飛行機。墜落までの数分でハドソン川に着水するということを機長は選んだ。
実際に、「バードストライクにより・・」というアナウンスで飛行機が遅延するのをよく聞く。
バードストライクが起きないような対策は難しいのだろうか。
映画のように両エンジンがバードストライクしただけで停止してしまうのが怖い。
最初は、死者を一人として出さなかったことで機長をヒーローと世間は讃えたが、エンジンが停止してから空港に戻る時間があったのに、あえて危険な着水をしたという報告が上がり、一気に容疑者となってしまう。
実話というだけあって、まるでドキュメンタリーを見ているような気分だった。
誰も死ななかったんだからよかった。では、なく、なぜ、着水したのか?と事故の真相を徹底的に調べていく。
同じ状況を再現したシュミレーター実験では戻る時間は十分にあったため、機長の操縦ミスだという結果になった。
ただ、実際はエンジンの再起動をかける時間や、どうしたらいいか?を考える時間があったはずなのでその時間が加味されておらず、その時間をプラスすると、機長の考え通り、町中に墜落し、多くの死傷者を出してしまうという結果になった。
ヒーローか犯罪者か?の張り詰めた空気の裁判の中、副操縦士の最後のジョークで見ているこちら側も全員が和みました。
あの一言を言えるのがかっこいい。
そしてこれが本当の話というのがすごい。
短いけど無駄がない感じ。
「SULLY」という原題はトム・ハンクス演じるパイロットの名前。映画の中で「奇跡ではない」と言ってるし、内容的にも彼の行動や心情が中心なのでこの邦題は合ってない気がする。
離陸してすぐのバード・ストライクからハドソン川への着水までのシーンは臨場感あってドキドキしながら観た。
最後に副機長ジェフが言った「次は7月がいいね」はいいセリフ。
アメリカのヒーロー像が変わった
すごく面白かったが、初めの方はちょっと寝てしまった。
アメリカ人がこういうストーリーの映画を撮る、というのが、時代が変わったんかなー、って思った。
主人公がヒーローとしてたたえられるところがスタートラインで、いや、そうじゃないんだよ、ということを地道に解いていくのがこの話のキモ。
主人公は自分がヒーローではないと知っているし、ヒーローとして讃えられるのは違うと思っている。
奇跡の活躍をするのがすごいんじゃなくて、普段から不測の事態に備えることが大事なんだし、
たった1人が英雄的な行動をするのがすごいんじゃなくて、様々な立場の大勢の人が団結して協力できるということがすごいんだってこと。
どんな状況でも決して思い上がったり、パニックになったりせず、常に「内省的」に、「慎重」に、「臆病」に、「強い責任感をもって」対応する主人公には考えさせられる。
飛行機から全員脱出したか、人数は合っているか、神経質なほどにこだわる主人公の誠実さには胸打つものがある。
こうした石橋を叩いて渡る的な性質は、これまでのヒャッハー、的なアメリカのヒーロー像とは違う。日本人が元来持っている美徳でもある。
多様性の社会になってきたからこそ、むしろ個人より組織全体を考えられる人間性が求められてきたのかな、と思う。
終盤の、「みんなを集めて下さい。見せたいものがあります」的な、推理小説の王道的な大どんでん返しは、あまりにドラマチックで、どこまで演出なんだろ?って思わないでもなかったが、映画のストーリーとして手に汗握る面白いクライマックスだった。
よかったぁ
実際のニュースでも鳥肌もので感動した記憶があったもので映画化を楽しみにしていました。
以外とどんよりとした時間が長く、実話だから、結果は分かってるのに、途中からずっと手をぎゅっと握ってしまうほどの緊張感でした。あんなに素晴らしい判断・技術を責められていたなんて信じられません。公聴会でのまさかのどんでん返しに涙がぶわーって出てしまいました。
私の好みの問題でしょうけど、本物のサリー機長の方が素敵にみえました!
ハドソン川の奇跡をありがとう!
納得の作品
映画としての予備知識ゼロで観賞してきました。
てっきりあの事故そのものの再現ドキュメンタリーなのだと思っていたら、とてもいい意味で期待を裏切られました。(キャッチコピーくらい読めって?笑)
アメリカアメリカしてなくて、目の付け所がイーストウッドですね。とても日本人に合う作品ではないでしょうか?
皆さんがおっしゃっているように、ラストシーンは爽快かつ感動的でとても気持ち良いです。
冷静に自分を信じ続ける(ようとする)主人公。
最初は舞い上がっていた奥さんがだんだん冷静になっていく様子。
実話なのだから当然かもしれませんが、とにかく心情の揺れがストレートに伝わってきて素晴らしい作品に仕上がってます。
観て損はありません。
this event perhaps has something to do with 9.11 World Trade Centre
Really looked forward to seeing it since I learnt that my favourite man Clint Eastwood planned to make a new film and offered Tom Hanks and finally could see it with my father when the film just came out here in Japan. I didn't really think it'd be one of the fantastic films of Clint cos of its running time,which is nearly 96min. (This is actually the shortest film Clint ever directed) but the content and Tom Ha is performance were so marvellous that I was like watching a documentary film about the event happened on the Hudson River. Perhaps Clint made this film come out in September because he wanted to connect this Hudson River event with the biggest terrorism happened on 9.11 in New York. Hope it'll win some Oscars this year! Have fun
イーストウッドのハートウォーミング・シネマ
イーストウッドの映画は、見終えたあとで心にずしんと残るものが多いと思っている。しかしこの作品は逆に、心の重みを取り払うような心地よさが残った。
物語は決して心地よいだけの内容ではない。ハドソン川への不時着そして乗客全員を救ったという事実とその裏側の真実と、さらにその裏返しの真相、そして機長であるサリーの心の揺らぎ、そういったものを宛らサスペンスのような緊張感で描いて行く。とてもスリリングで息をつく暇もないほど。それでも、見終えたあとにまるで肩の荷が下りるような安らかさが残ったのは、イーストウッドがこの物語を温かく見つめたからだと思う。フェアな立場を崩すことなく、それでも温かい目を向けたから、だと思う。エンドクレジットの映像を見ていたら、まるでハートウォーミング・ムービーのようや温かみを味わった。これはイーストウッドならではのハートウォーミング・ムービーなのかもしれない。鑑賞後の心地よさは、さながら心温まるドラマ映画のよう。
この映画は、時間軸をずらしつつも、情報と真実の開示の仕方が実に巧みだ。私などは完全に翻弄されて、サリーが英雄に見えたり、一瞬にしてその思いに疑惑が芽生えたり、しかしまた違う思念が生まれたり・・・と、見事に操られていた。ここらへんも、イーストウッドの映画の巧みさを堪能したところ。見る角度によって見え方は変わる。それを熟知するイーストウッドは、多面的に物語を切り取り、その多面性を積み重ねることで、真実を立体的に映し出す。映画の「編集」という平面的な切り貼りを超えた奥深さがスクリーンの中にあった。この手さばきにまた惚れ惚れする。
映画は思いのほか短い。充実した映画体験ではあったけれど、わずかに物足りなさが残ったのも事実。イーストウッドの良作に違いはないものの、しかし傑作とは呼びにくいかな、という気がした。
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