ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちのレビュー・感想・評価
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ティム・バートンが守るもの
久々にティム・バートンらしい一作!
その“らしさ”とは、独特のファンタジーっていうんじゃなく、異端の者への優しい眼差しと愛情に溢れている点。
思えばバートン作品に登場するキャラのほとんどは、普通からずれ、理解されない悲哀を秘めている。
手がハサミ故愛する人を抱き締められない人造人間「シザーハンズ」、醜い容姿の怪人「バットマン リターンズ」、周囲から嘲笑される映画監督「エド・ウッド」、復讐しか生きる道を見出だせない男「スウィーニー・トッド」、つぎはぎだらけの姿で蘇った犬「フランケンウィニー」…。
幼少時、友達は一人もおらず、孤独で根暗で、ホラーやSFの怪物に思いを馳せ、周囲に馴染めなかったというバートン。
描かれるキャラに観るこちらもどうしても感情移入してしまうのは、そんなバートン少年の経験が込められているから。
本作で描かれる子供たちも、まず普通の世界では普通に暮らせないだろう。
それぞれが特殊な能力を持ち、奇抜で奇妙で、愛らしさたっぷりの子供たち。
小さな島の森の奥の屋敷で、異能者の女主人ミス・ペレグリンの保護の下、同じ一日を繰り返す“ループ世界”で穏やかに暮らしている。
かつて彼らと共に過ごした事のある亡き祖父の遺言に導かれ、彼らと出会ったジェイク。彼もまたある能力の持ち主で…。
彼らと過ごして親交を深める中、彼らを狙う魔の手が迫る…。
ホローと呼ばれる怪物とそれを率いる邪悪な男は魔の者であるが、自分の事しか考えず相手を邪険にする傲慢さは差別や偏見の具現化だろう。
弱き立場の者を守るミス・ペレグリンとジェイク。
とりわけ、普通の世界では何の取り柄も無く孤独で内気だったジェイクが子供たちを守る為戦おうとする姿には、かつて日陰の存在だったバートン少年が今、かつての自分と似た境遇の子供たちに手を差し伸べていると感じた。
ちょっと奇妙で、ユーモアがあって、ミステリアスでもあって、バートンのイマジネーションは健在。
海底の沈没船のシーンは美しい。
美術・衣装もいつもながら見事。オスカーシャットアウトは残念。
キャストでは何と言っても、エヴァ・グリーンがハマってる。セクシー悪女もいいが、本作では品を感じさせる。
愛すべき奇妙な子供たちは一人一人挙げたらキリがないので、個人的に特に気に入ったのは、白いマスクと服の双子。あんな能力があったとは…!
バートン作品初参加のサミュエル・L・ジャクソンが嬉々として悪役を演じ、不気味なホローの造形やハリーハウゼンを彷彿させる骸骨兵など遊び心も随所に。
難点は、ユーモアはあるがコミカルではなく、バートン・ファンタジーとしては思ってた以上にシリアス風。前半はちと退屈。時が交錯する“ループ世界”がちとややこしい。
ラストは、囚われたミス・ペレグリンを救出すべく、ジェイクと子供たちが敵に立ち向かう。
異端の者たちの踏み出す勇気。
そんな彼らでも乗り越えられる行動力。
人と違うのは欠点ではなく、自分らしい個性、らしくあれ。
普通じゃないを受けられない“普通”の方こそ普通じゃない。
理解してくれる人、手を差し伸べてくれる人は必ず居る。
ティム・バートンはそれらのメッセージを守り続けている。
ティムバートン節炸裂で、とても素晴らしかった。 不気味でこわいけど...
ティムバートン節炸裂で、とても素晴らしかった。
不気味でこわいけど、不思議で愛おしくってたまらない。
ラストで、これは、壮大なラブストーリーだと思った。
3Dおすすめ
2D見ましたが予想以上に3Dの方が楽しめる要素あると感じました。
ストーリーは良かったのですが前半が退屈になるところもありました。後半の戦闘シーンが面白かったです。
難解な点も多々ありました。
もう一度見てみたい作品です。
奇妙な映画
最近のティム・バートン作品を観てないけど 昔ながらの世界観。その時より映像が綺麗。当たり前か
予告編が変なこどもたちに焦点を置いていたので、どんな映画なんだろうと思ってたら、思ってたのと違って大分裏切られた(いい意味で)
もう少し尺を長くしたり 二部作にした方が、もう少し丁寧で重厚に出来たんではと思う ちょっと急ぎ過ぎ
ティムの世界+X-MEN+グーニーズ
を割ったような映画。
尚、世にも奇妙な物語っぽいテイストだったので、中のストーリーは理解出来ません。
寝起きで観た夢を思い出したらぼんやりする記憶。そんな感じでぼんやり観ると面白いと思います。
ミス.ペレグリンと奇妙なこどもたち
奇才ティム・バートン監督作品もとは小説ハヤブサが守る家が元に成って居ますそれを見事にティム・バートン監督の少年の心が出ていた、映像も圧巻で物語も面白い可笑しいけどもどこか寂しく悲しいけども、昔グ―ニ―ズ映画を思い出しました。こどもたちが主人公でひとりひとりが個性的で、当てはまる所満載です。
楽しめた
敵モンスターであるホロウの誕生シーンや、人形に命を与えて戦わせるシーンはまさに奇妙で、ぐっと世界観に引き込まれた。
強いて言えば、タイトルにもなっているミスペレグリンに思いの外活躍がないことが、素敵なキャラなだけに残念だ。
さすがのキャラ力‼︎
ティム・バートンだけあってさすがのキャラ力!
どのキャラクターもその風貌に引きこまれました。
だだビジュアルと反してストーリーがめんどくさい。
ループの特異性や、ループを創り子供達を守護するペレグリンの関係性。ほとんどが会話での進行なのでちょっと目を離すと置いていかれます。
それに後半はお決まりのボス戦にスポットが当てられて、せっかく濃いキャラの子供達のバックボーンは描かれないまま… そして戦い方も子供の特性にばらつきがあり無理やりな感じ。
こんなストーリーならもっとキャラクターにスポットを当てた単純な話でいいのにな〜と。
そう言う意味ではいつものティム・バートンらしく、キャラクター以外は残念さが残りました。2Dの方が色が綺麗なので2Dで鑑賞しました。
ティム・バートン監督の世界観が炸裂
ティム・バートン監督の世界観が炸裂。ダークでグロテスクなのにファンタジック。この感じが好きな人にはたまらない。
大筋のストーリーは特殊能力者グループ同士での分裂と争いで、そこまで捻りはないけれど、物語の鍵を握る「時間のループ」の概念が面白かった。
ペリグリンの屋敷に住む子供達の特殊能力が個性的でユーモラス、ほのかな恋愛もあり、とっても楽しめる映画でした。
モールスに出てた子が 大きくなったなと思ってたら ヒューゴやエンダ...
モールスに出てた子が
大きくなったなと思ってたら
ヒューゴやエンダーに出てた子だった...
縞模様のパジャマ...にも出てたんだぁ
エバグリーン
大抵主役よりインパクト残しがちだけど
今回はあまりグイグイ感が
無かったなぁ〜
双子(笑)
お引越しの時
トランクに替えの頭が2個(笑)
怪力女の子に首根っこ掴まれて
船の外見てるシーン好き‼︎
ティムバートン出てるの
気づかなかったです。
久々に予告の期待度超えたかな!?
ティム・バートン独特のキャラ・デザイン・世界観には、魅せられるタイプですが、ここ数年・・・
そのイメージ+大物俳優主演って番宣や予告に踊らされて・・・え!?何!?コレ!?って感じで、劇場を後にする事が多かったように思います。
今回は、ディズニーじゃないので、予告を見る回数も少なく、パッと見も??な内容の予告に、バートン組の常連有名俳優が出てないんや!?って感じで、かなりハードル下げて鑑賞しました^^;
内容的には、主人公が現代描写から過去のループ空間に入り込んで、活躍するって話で・・・
そのループ空間の住人達が・・・・まぁ個性豊かで・・・
キャラが立ちながら・・・怖さはない奇妙さ200%〜笑
そしてミス・ペレグリンが、怪奇映画史上もっとも綺麗かも!?って思わせる美貌の持ち主!!!!
ただ子供達を守る為に、もっとビシバシに強さを発揮するのかと思ってましたが、終盤は姿を変えて登場場面も少なくなったのが残念・・・^^;
鍵を握るお爺ちゃんの能力が、息子ではなく孫に隔世遺伝してるって部分が、物語の時間軸的にもよく出来たシナリオだったと思います。
好き嫌いが分かれる作品で、バートン命の人には物足りないかも!?
私的に見終わった後のガッカリ度は、ここ数年のバートン作品では、一番楽しく鑑賞出来ました〜☆3.6
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