「コメディと言えばコメディ」孤独のススメ 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
コメディと言えばコメディ
面白味のないフレッドが、妙な男テオとの共同生活を経て色々見つめ直して変化が起こる話。
何か似たような作品を散々見たような気もするけど、それが何だった思い出せない。
この作品もきっとそんな作品の1つになりそうな予感。
現代で正しいと言われている価値観が正解で、主人公の元々の価値観は古くて間違っているという前提があって、その内容についてはまるで精査も演出もされないまま、単に孤独や疎遠の解決こそが至上命題であるという”生き方”を問う物語としてはかなり軽いノリで話がこなされていく。
この軽さこそがコメディだと言われると、そうかも…となる感じ。
「This is my life」と歌うシーンは演者の迫力があって好きなんだけど、歌っている人物についての下地がほぼ無い状態なので勿体なさを感じる。
同性愛的な演出があるものの、じゃぁ2人の関係性が実際そうなのかと言うと多分そんなことないんじゃないの?と思う。
よく分からないテオという男と一緒にいるための名目が主人公には必要で、堅物の彼にとってはその名目を設ける手段がそれしか思い付かなかったというちょっとした笑いなのかな?と思った。
コメントする